痛いというのは生きていること

 

病院のお会計を済ませて徒歩10分、さらに10分で着丼(祝)。

築地に来る楽しみです。

 

「普段通りの生活を心掛けて下さい。それが最善のリハビリになりますので。」

執刀して下さった医長が、ボクが退院する際に投げ掛けた言葉です。

これほど勇気を貰えるアドバイスはないでしょう。

何の制約もなく普段通りの生活をして良い。その行動自体がリハビリを兼ねるということですから。

 

でも現実は全く異なります。

 

家の中を掃除する。ピアノの練習をする。。スマホの買い替え検討に渋谷に出掛ける。。。

出来ないのです。身体が痛くて。

 

術後の痛みには3種類あります。

①右肺の上葉を摘出した炎症の痛み。

②背中の肋骨を1本抜いた痛み。

③全身麻酔手術中の慣れない体位による様々な部位の筋肉痛。

 

①は咳込んだり思わず笑ったりした時に深刻な痛みを伴います。

②は単純に骨折した後放置されているような痛みです。

③は、、初めて経験する神経性の鋭利な痛みです。

3種類の痛み止めを服用しますが、あまり効いていない模様です。

 

こういうことなのかなぁ・・

今後加齢で徐々に行動範囲が狭くなってゆく自分を想像してみます。

周りからは「今日は天気いいわよ。ボーロと散歩してきたら?」と声掛けを貰っても、気力・筋力の衰えと共に何もかもが面倒になっていく・・・

状況は全く異なりますが、今も似たような行動パターンです。

今日、退院後初めての外来診察を終えて、もう少し気力を持って痛みと戦うこととしました。

患者さんによっては痛みをとるのに1年程度かかるそうです。もう腹をくくらないとね。

先々の老いを想像するに、これは結構興味深い模擬体験となりそうです。

それに先の記事でも書きましたが、「年単位での人生設計」を立案・実行しないといけないのです。

痛い痛いと言って一日中家でのんびりしている訳にはいきません。

 

さて・・フットワークが重いと塞ぎ込みがちになりますが・・・

改めて思い返せば今回の一連の医療対応については、後悔の少ない幸運な展開だったのだと思います。

最初の近所の医大病院の提案に従えば、肺の上葉を摘出してそこで初めて悪性腫瘍と判明、その後PET検査で骨への転移を確認、そして再度手術という流れでした。

もしボクが地方に住んでいたら、それこそ地元最高医療機関の県立医大病院で検査、でもその後他都道府県にセカンドオピニョンを求めに行く可能性は低かったと思います。

 

また、最終的にがんセンターで直ぐに診断・手術して頂けたのも幸運でした。

もし1年近く待たされることになったら、多分二つ目の病院で抗ガン剤治療を始めていたと思います。

いくつもの「もし」を振り返れば、①医療インフラが充実している都内で複数の提案を頂き、②レベルの高い医療機関でお世話になり、③個室利用を含め最善の治療を受けることが出来たことに対して素直に感謝したいと思います。

病室からの昼の眺めにも救われました

そしていつも心配してくれる家族や、SMSで励ましてくれる友達にも。

健康が当たり前でない年齢になってみて、今まで当たり前と思っていたことにも大いに感謝です。

こういう気付きと行動は早ければ早いほど後悔の少ない人生を歩めるはずですから。

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

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