居心地の良い時空

10日振りに家に戻ると見慣れない生物が我が家の主のごとくのさばっている。

 

本物の主が不在の10日の間に随分と甘やかされていたようだ。

一体どんだけ太ったのだろうか?

地獄と天国

外来からそのまま着の身着のままで緊急入院、そして同日夕方には脇腹から肺に向けてチューブを入れて約1Lの膿を体外に排出しました。施術中に500㏄、残りの500㏄は入院中に自然排出という計画です。

それが最初の5日間。

スタンドから体内に二つの管を入れます。

一つは抗生物質を入れる管、そしてもう一つは膿を出す管。

入院するとこのスタンドが体の一部になりますが、これが本当に鬱陶しい。

特に今回は膿の排出にモーターを使う為、ちょっとした部屋内移動にもパワーケーブルを電源から脱着する必要があり、また2本の管が絡まらないよう細心の注意を払う必要もあります。

5日が経ち、膿は出切ったと判断されて、先ず排出用の管と体内に入っているチューブを抜いて貰い、一息つきます。

その2日後には抗生物質の摂取を点滴から錠剤に変えてみて、3日間血液検査結果に異常が無いことを確認して退院という運びになりました。

この2本目の管が外れてスタンドが撤去された時、なんとも言えない定年退職した時に近い解放感を得て動揺したのを覚えています。

「そんな大げさな」と自分でも思いますが、本当に自由に動けるありがたさというものを再々認識したものです。

シャワーを浴びて新しい部屋着に着替えたら、これから3日間、ボクに課される毎日のタスクは朝一番の採血と午前中のレントゲン検査だけです。

あとは食欲も退院評価になるので、毎食(ちょっと微妙な・・)おかずは頑張って全て食べました。

 

 

不満はそのくらいでその他の約22時間は全て自由時間で天国です。

個室なので消灯時間も自由。

退院後直ぐに日常生活に戻れるよう1日に数回18階の廊下を歩いて周回していました。

 

普段はなかなか見ない都心の朝焼け。

築地市場跡地。新東京ドームになるとの説も。

 

以下ふたつはボクの部屋からの絶景。

 

18階はボクと同タイプの個室が33部屋、あと特別室が数部屋ありますが、患者さんは皆部屋に籠っています。

有名人でもいるのでしょうか?

散歩以外は、家族の面会と1階のローソン巡りくらいであとは常時部屋で旅動画を見たり次回の旅の調べ物をしたり・・・

極力楽しい将来をイメージして過ごしました。

静養が主目的の自由時間だらけの3日間、とても居心地の良い時空でした。

旅系ユーチューバー

娯楽として、そして自分の旅の参考として見るのですが、大きく二つのカテゴリーに分かれます。

ひとつは本業で動画配信をしている人。

お気に入りのしげ旅さんは確定申告の為に日本に戻る時以外は常時海外を面で一か国ごと粛々と訪問して、国連加盟の195か国制覇を目指しています。

食べて飲んで寝て、あとは当地鉄板の観光だけ外さず楽しんで次の国に移動。

インスタ映えするキラキラ旅行でも貧乏冒険旅行でもなく、アジアであれば清潔でお湯シャワーが出る5千~1万円前後のホテルに泊まり、ドバイやモルディブでは十数万円のスイートに泊まる。

食事は安い現地食からちょっとリッチなホテル食まで、街中移動は基本安全安心のウーバー/グラブ、国移動は飛行機、おもしろそうなら列車やバスを使用。

正しくボクが目指すある意味ニッチな旅行スタイルなので本当に参考になります。

典型的なノマドワーカーですが、定期的な動画編集・アップロードを自身に課しており、かなりストイックに仕事をされている感じ。

でも旅費は全て経費になるだろうから、旅好きには天職でしょう。

 

もう一つのグループとしては、本業のベースは日本にあって副業として1~2週間の休暇を取って旅動画をアップする人たち。

バジェット型の旅をする若者のイメージですが、競合が激しいセグメントで差別化を図るあまり、結構無茶をすることが多い印象です。

かなり劣悪な環境の現地交通機関を利用してみたり、不用意にインチキ旅行代理店を覗いて拉致されてみたり。

これらは参考にもならないし、本当に危険だからハラハラしてしまうんですが、もしかしたらボクが歳をとって変に分別臭くなっただけなのかもしれません。

でもいずれにしても現代においては海外旅行って本当に身近で簡単なものになったなぁと思います。

旅とスマホ

 

周囲から何もしないことを期待される自由な3日間、かつ、気力と好奇心があるうちに行きたい国達に思いを馳せた最後の3日間でした。

こういう入院生活なら全然悪くないです。

これも安心安全な日本の医療体制があってこそですね。

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

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