ひとりぼっち三昧

先週後半は、先発でボクが北軽井沢に入り、週末家族と旧軽井沢で合流の予定でした。

しかしながらぎりぎりまで台風14号の行方を見た結果、土曜日の軽井沢は終日雨の可能性が高かったので家族の週末旅行はギブアップ、前工程のボクだけが北軽井沢に行くことになりました。

旅行はいつも家族一緒でのイメージはありましたが、在職中は今までも意外とひとりぼっち旅も多かったです。

ひとりぼっち旅になるありがちなパターン

奥さんが会社を休めないケース

ボクは外資に勤めていたので、自身の仕事に貯金があると判断すれば遠慮なく有給をとっていました。年間20日は必ず有給を取得することをタスク(?)として自らに課し、それをプレッシャーとモチベーションに仕事をしていたと言っても過言ではありませんでした。

サラリーマンって青天井の給料なぞ望むべくもなくまた税金もきっちり搾取されますが、さらに旅行や行楽地も皆が一斉に休めて混んでいる時しか行けず、ここでも高い料金を搾取されるのが一般的です。

ボクはせめて休むタイミングについては出来るだけ自分でコントロール出来るように日々の仕事に励んでいました。会社でもボクは出世欲は低い割に承認欲求が異常に強かったのは、日々の仕事のやり方が常にこの有給消化に向けての準備に繋がっていたからかもしれません。上司にも気持ち良く休暇をOKして貰いたかったですしね。

 

それに対して奥さんは、総合商社の海外業務部門というグローバルな勤務の割には職場が典型的な日本の会社で、かつ奥さんの配下が全員派遣社員であることから、中々休暇が取りづらいようです。

でも来年はもう退職するのだし、ボクだったら徐々に責任を移管しながらステップダウンしていけばいいと思うのですが・・ボクの考え方が少数派?

という訳で、特にボクのここ3年間での国内出張の帰りに寄る小旅行などはほとんどぼっち旅でした。

奥さんが同行を遠慮するケース

ボクも奥さんも秘湯を守る会のファンで、ひいきにしている長野や福島の温泉旅館に度々二人で行きますが、ひとつだけ奥さんが一緒に行ってくれない秘境の温泉旅館があります。理由は、そこが自然保護の為に浴槽でもシャンプー使用禁止だからです。あと食事を旅の楽しみにしている奥さんとは、求めるものが違うロケーションでした。

その温泉がボクの一番の魅力なので、ここにはひとりで行っています。絶景の露天風呂が有名ですが、ボクは温度の異なるふたつの湯が楽しめる昔風情の内風呂が大好きです。

 

後はインド。今まで奥さんと一緒に行ったことは一度もありません。

2年前の冬に、サラリーマン人生の終え方・タイミングに迷いがあった時にインド西部の砂漠地帯に行きました。50代後半でしたから、予想できないトラブルに対する耐性は低くなっていたので、最悪の事態を想定して失って困るものは全て排除して着の身着のままで出かけました。そんな旅だったので奥さんの意向は勿論ですが、ぼくも自分一人のことで精一杯だったんです。

結果、インドは期待を裏切らず、いつもの通り最高に思い出深い経験の数々をボクに与えてくれました。いつもの通り試練もね(笑)

この町の先はパキスタンまでずっとタール砂漠

 

それで今回のぼっち旅行は?

移動が楽だった

ひとり旅だったのと雨だったという理由で、珍しく車を自宅に置いていきました。

初日は出発時間の関係で奮発して新幹線で行きました。帰りは3千円を節約してバス(笑)。新幹線より2時間余計にかかりますが、何しろ今のボクは時間がいくらでもある。

忙しい在職中も「お金で時間を買う」という発想はありませんでしたが、退職してみて2時間バイトして3千円ゲットすると思えば他の選択肢はありません(しかも座ってタブレットをいじっているだけのバイト)。

奥さんと一緒だったら荷物とか(逆に)天候とか考えてやはり車で行っていたでしょう。

ゆっくりと朝食を楽しんだ

今回は雨降る森を眺めながら本当にゆっくりと食後のコーヒーを楽しむことが出来ました。在職中は雨の日の通勤がいやでしたが、その当時から退職したらその雨をしみじみと感じていたいなと思っていました。ぼっち旅のぼっち朝食でもスマホをいじることもなく1時間以上かけて外の雨の風景とコーヒーを楽しむひととき。。まさに憧れていた退職生活でした!

ひとりなら一日中過ごせるサイズの部屋。外は緑の中に黄色が混じり、まるで絵画のよう。

気分次第の過ごし方

北軽井沢は3日間ずっと雨でしたが、下界(軽井沢)は中日は何とか持ちそうな天気予報でした。ですので午前中にホテルのシャトルバスで下界まで下りてみると何と土砂降り!何でもいいけど最近の天気予報は外れ過ぎ!

慌ててホテルに電話して今乗ってきたバスに待っててもらい、そのままホテルに出戻り。雨の山道を往復1時間半の無駄な時間を過ごしましたが、ぼっちだと自分の不満だけ管理すれば良いので楽です。

これが家族旅行だと奥さんだけアウトレットに行き、ボクは喫茶店で3時間くらい時間を潰すという選択肢もあったかもしれませんが、今回はひとり直帰で午後は誰もいないホテルの温泉三昧でした。

大好きなサウナと水風呂をゆっくりと使ってぼちぼち人が入りだした16時には上がり、これまたゆっくりとマッサージ。

露天風呂からの眺め。灯に集まる昆虫を求めてキツネが現れる。満腹になるまで5か所の灯を何回も周回する。流石北軽井沢

 

またボクは基本1日1食主義ですが、今回の旅行中も昼抜きで過ごせたのもストレスフリーの大きな原因だったと思います。

 

所感

なんだかんだでぼっち旅行が大好きな自分を再確認した2泊3日の北軽井沢旅行でした。

最近はラインやスカイプで気が向いた時に家族とのコミュニケーションをとる術があることも、ぼっち旅のハードルを下げる重要な要因になっていると思います。

普段買い物が苦手なボクが地域クーポン券で何のお土産を買ったらいいかなんて判断出来ません。結局ラインで奥さんのアドバイスに従い、自分の為の地酒を買いました(笑)。

そういう意味では、少なくともボクの場合は家族あってのぼっち旅なのかなぁと感じました。

最終日シャトルバスを待つホテルのライブラリーで見つけた「たまがわ」の絵本。こんな場面でないと手に取ることもない絵本が実はとても興味深いものだったりする。

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

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