「北海道で1番か2番に美味しい!」と煮え切らないキャッチフレーズで人気の稚内公園のソフトクリーム。
「もしここが1番じゃなかったら1番は何処なんですか?」暇な旅人はお店のおじさんに聞いてみる。
「知らないよ。ここに寄る観光バスのガイドさん仲間でもっぱらそう評判だったんでそのままキャッチコピーにしたんですよ。」
「何それ~?」もうちょっと考えない?と大笑い。
確かに美味しい。今まで食べたソフトクリームで一番だ。
何故そう断言出来るのか?
ソフトクリームをお代わりするなんて人生初めてだったからだ。
列に並び直して少し恥ずかし気に同じヤツを注文するボクに、「そうだろ?」と言わんばかりにニヤリと笑うおじさん。
居酒屋 と 高級旅館
ボクのどこかにマイル旅は、1日はビジホ+居酒屋、もう1日は温泉旅館というパターンが多い。
留萌の居酒屋
寂れた街並みだが、まだ2万人近くの人口を維持している留萌、いくつかの居酒屋は大盛況だ。
旅初日の晩だ。
スタートで躓きたくないので、安心安全な3品を厳選して注文。
今回留萌は旭川から道北への通過点として宿泊したけど、付近の増毛を共に魚は旨いと評判の街だ。
ここは居酒屋なのに握り寿司の評判も高かったので来てみた。
アワビ、カニ、数の子も入ってネギトロ巻追加で3千円くらい。あー留萌に宿をとって良かったよー。
鰊の明太子挟み焼、500円。
安過ぎとは思うけどこれだけで2合は飲めるから、それとセットでこの価格と勝手に納得。
若いお嬢さん(店員さん)に追い大根おろしを頼むと、サービスで茶碗に(笑い)大盛りで持って来てくれた。こういうのが嬉しい。
気を失うほど飲んで食べて1万円弱。初日で優勝確定だ。
どうやら最後の一人になったようだ。サッポロクラシックで〆て退散する。
如何にも場末感満載の部屋だけど満ち足りた気持ちと胃袋で快眠だ。
稚内の温泉旅館
今回は2日目の稚内で価格的にリーズナブルな温泉旅館がなかったので連日のビジホにしようとしたが、肝心の居酒屋さんが日曜日は軒並み閉店だ。
なのでボクの一人旅にしては少し高級な温泉旅館に頑張って泊まってみた。
誰も居ないリラックス出来る小さなロビー。
ロビー脇の利尻昆布水。この後夕食のお供は昆布焼酎で決定。
サービスで出して貰いました。場所を変えての連日のサービス。
ボクって凄くないですか!?
これに八寸、カニ茶碗蒸し、お造りが出てくる。
高級旅館と言っても北の果て。
最近奥さんと行っている豪華旅館の一人分料金と比べて3分の1程度だ。
東京から離れるほど宿・食事がリーズナブルな説。
車の旅行でも栃木群馬を含めた所謂関東圏と福島以北では同じグループ系列のホテルでも価格差がある気がする。
確かに那須や嬬恋だと迷いはないが、土湯温泉だとさっと「車で行こう」とはならない。一応新幹線やバスも検討の範疇だ。
そういう意味では今回は最果てまで来た甲斐があったということにしよう。
今度チャンスがあれば礼文・利尻まで行ってみたい。
丼ものたち
道北はツーリングライダーの聖地だ。
彼等・彼女等に評判の良い食堂を調べて行ってみる。
一か月前に積丹で1年分のウニを食べて来たはずなのに・・・
れんげを用意してくれるところが嬉しい。ウニを掻き込む贅沢。味が
強めの脇役のイクラが良い仕事をしている。
旅人たちが書き残していく。中にはロシア語も。
実は今回一番楽しみにしていた最北端の村でのホタテ丼。
中国大好きの自民党2Fさんが最近訪中したけど、日本の海産物の輸入解禁とか噂すら聞かない。この1年で一番ダメージを受けたのは福島では無く北海道のホタテだ。
でも今ではもう中国のお世話などならなくても、インバウンドとベトナム・タイなど海外市場新規開拓でホタテの売り上げはほぼ回復しているらしい。良かった良かった。
この肉厚さ・・値段はうに丼の3分の1程度だけど大満足だ。
そもそもウニが苦手な人はいても、ホタテがダメという日本人は少ないのではないか?
窓からの景色・・果てしなき原野だ。
ここでも東京から離れるほど食べ物がリーズナブルな説(笑)。
ラーメンで思いを馳せる
旭川空港で最後の食事を・・・と、まさかのフードコートオンリー。
間違いの無い山頭火ラーメンを注文。
旭川出身のエリがシンガポール駐在時代に強く推してきて、ボクも病みつきになった山頭火の塩ラーメン。
全部乗せに餃子、生ジョッキで2,600円。
10年前のシンガポールで毎週にように食べていたラーメン一杯よりぜんぜん安い。
当時既に日本は(一人当たり)GDPでも教育レベルでもシンガポールに抜かれ、なんならセキュリティーレベルでも負けていた。
あれから10年。
多分国力格差はさらに拡大しているような・・
ラーメンの写真をエリに送った。まだドイツにいるはずだ。
翌日返信が。
「旭川に来て下さったんですね!旭川動物園と富良野のラベンダーを気に入って頂けたら嬉しいです!」
「・・・・」
どっちも行ってないなぁ・・
とても楽しかったけどね・・
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!