有給消化中の奥さんも家でちょこちょこ残務整理を継続していましたが、ついに会社のパソコンの中身をきれいにして会社に返しに行きました。
奥さんが全て退社手続きを済ませた次に日から軽井沢へ。
9月末の軽井沢は少しずつ色付いていました。紅葉満開のタイミングをググってすかさず10月後半のホテルを予約しました。
本当にお疲れ様でした!
何度も言いたいです。
38年間もサラリーマンをやってきた自分も十分褒めてやりたいけど、短大卒の奥さんは40年間ものお勤め、本当にお疲れ様でした。
当時はメーカーは製品を作るだけ、「商社」というスーパービジネスパーソンが集まる日本の会社に製品を売って貰っていました。
ボクが入社して最初に所属していた中近東・アフリカ部も所謂「5大総合商社」に製品を仕切って、そこから先のバリューチェーンは彼らにお願いしてエンドユーザーに物を届けて貰っていました。
その中でも今のご時世でも未だ大卒就職人気ランキング上位に入り続けるM商社は、ボクの姉貴、おじいちゃんも勤めていた親しみのある会社でした。
ボクがメーカーに入り最初の15年間ドサ回りしたアフリカ営業の相手方のチームに奥さんが勤めていました。
その後彼女は本部長秘書となり、ボクと結婚してコンプライアンス上の理由でバックオフィスへ移動となりましたが、一貫して上司からも同僚からも信用が厚く、ビジネスシーンでもボクにとって自慢の奥さんでした。
一時期はボクより多くの部下を持っていましたが、彼女等の大半が派遣の子でしたので絶えず気遣いも忘れませんでした。
ボクが旅行に誘っても、会社内の待遇に必ずしも恵まれていない彼女等に遠慮してなかなか休みを取ろうとせず、旅行に行ったら行ったでいつも会社へ大量のお土産を買って帰るような典型的な心やさしい日本のOLでした。
40年間も勤め続けた訳ですから会社生活は総じて楽しかったのだと思いますが、そうは言っても毎日丸の内まで満員電車に揺られ、責任が重くなっていくに従い社内外でも調整事項等で心労も大きかったと思います。
また当時は子育て環境も厳しい中、こんな小さな身体で60歳までよく走り続けてきたものだと、一人の人間として深く敬意を表したいと思います。
ボクのこともこの30数年節目節目でいつも背中を押して貰いました。
本当にありがとう。
これからは自分がしたいことをしたいだけ存分にしてください。
ボクも精一杯協力します。
2人とも自由人になって ~旅~
奥さんの定年退職日は軽井沢で過ごそうと、水曜日に東京を出発して週末迄には東京に戻る、会社員時代には無い新しいパターンです。
平日旅行は良いことづくめ
道は空いている、週末は取りづらいホテルや部屋が容易に取れる。そして多くの場合ホテルの価格も安い。
こんなことは退職する前から分かっていましたが、いざこのスペシャル感を味わうと、この気持ちが当たり前にならないといいなと切に思います。
一泊目は旧軽井沢の定宿。でも今まで一度も取れなかった1室しかない離れのペットルーム。
二泊目は、前回泊まって奥さんに好評だった北軽井沢のコテージ棟。
矢ケ崎公園の平日早朝の散歩では、同じく愛犬連れの複数の散歩人とゆったり挨拶を。別荘族でしょうか。ストレスフリーで絶対長生きしそう。
軽井沢を代表するMホテルも平日は静か。
軽井沢の数少ない平日の弱点は、お店の定休日が多いこと。
テイクアウトは少し往生しましたが、30年来通っているカジュアルイタリアンの名店Pと、今回初チャレンジの和食MQ、わっぱ飯弁当。基本的に軽井沢の食事で外れは少ないです。
初訪問のお店へ
初日は今まで訪問が叶わなかった和食やMやで遅い朝食を。場所は最近話題の多い発地地区。でもまだまだ田舎の雰囲気。
奥さんお薦めのFさん。追分の森の中にある。
最終日はお約束のPさんへ。
前菜とメインの間にお店の方が、銀皿に山盛りの松茸を(信州産!)
破格の(安い)乙波に思わず一番小さな松茸を指差して焼いてもらう(笑)。
松茸大好きな奥さんが、自由人初日に大喜びしてくれて良かった!
関東は台風でしたが、軽井沢は夕方にさっと雨が降って束の間の5分間。
コテージのテラスでテイクアウトの夕食中に見た壮大なドラマ。
まるで現役生活最終日の奥さんの新しい生活を祝福しているようでした!
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!