紀伊半島を南下して

昼ご飯を食べ終わると、夜ご飯までひたすらごろ寝を決め込む男。

今回は流石にジャージでは来なかった。

麻太郎家15代目の5年振りのお墓参りだ。

 

いくつもの病院の診断を受けて辿り着いた東大病院の先生。

息子の数々の武勇伝(?)を黙って聞き終えて、大声で笑い始めた。

「君は筋鐘入りの〇〇〇〇だなぁ」

同席していた奥さんからその話を聞いてすーっと心の澱が消えた感じがした。

これは彼の個性なのだ。

イーロンマスクがたまたまビジネスが死ぬほど好きで他の事は何も出来ないのと同じだ。

息子が死ぬほど好きな事はビジネスでも学問でもなかっただけだ。

 

ブラジルでは何が起こっても彼を責めることは止めようと思った。

元々彼には他人に対する悪意などない。だから彼を助けてくれるたくさんの友達がいる。

彼の良いとこだけを見ようと心掛けた結果、この3か月間で彼との距離が少し縮まったような気がする。

そして今回一緒にお墓参りという流れだ。

 

お墓参りの後はいつもの鳥羽のホテル。

 

ホテルからは沖に停泊しているダイアモンドプリンセス号が見える。

複数のフィーダー船で入港して、専用バスでお伊勢参り体験をするようだ。

鳥羽にも少しでもお金を落としてくれれば良いのだけど。。

 

ホテルのフレンチレストランで。

毎年ダイアモンド会員特典で一人ワングラス無料で頂けるシャンパンがメニューから外れていたのでソムリエの方に少年のようなまなざしで聞いてみた (笑)。

「ええ、昨今の物価高でそうなったんです。でも折角毎年楽しみにして頂いているのでお出ししますよ。」

聞いてみるもんだ。

そしたら以心伝心で奥さんが(ボクの為に)、

「そうですか!じゃあ私も!」

空気が読めない、いや、実際は空気をちゃんと読んだ息子は

「ボクは・・ジンジャーエールで・・」

ソムリエの方が満面の笑みで

「助かります!」(爆笑)

こういうしょうもない旅の思い出は振り返るととても楽しい。

 

あー勿論ボクも鳥羽に少しでもお金を落とすべく、シャンパン以外もちゃんと飲みましたよ。言い訳がましいけど・・

 

さて、久しぶりの息子を含めた家族3人旅行を楽しみにしていた奥さんからもう一泊の要望があり、紀伊半島をさらに南下して賢島に。

息子と一緒の豪華旅行は今回が初めてだ。

レバ茄子炒めゲームを継続しながら4月から豪華旅行予算として毎月定額を引き落としているが、ナスダック資産はここ半年で逆に1.5倍増と絶好調だ。

予算が潤沢にあるうちに息子との思い出資産も積み上げたいものだ。

G7サミットのパワーランチで使ったテーブル。

安部さんが座った椅子に座ってみる。

 

なんちゃってメルケル・安部・オバマ・・

この中で安部さんが一番まともな政治家だったと思うボクはかなりの少数派だろう。

 

小学生の時一度だけこのホテルに泊まった。

今回同様お墓参りの後だったのだろう。

父とは数知れず旅行に出かけたが、大抵は民宿・(当時の)国民宿舎に泊まっていたので、ここのフレンチレストランのディナーは姉と共にとても緊張したのを覚えている。

サラダという名前で出て来た伊勢海老。

こんな贅沢なサラダは人生初めてだ。

メインは松坂牛ではなく伊勢志摩産のアワビ。

日本には現在千人の海女さんが職業として働いているが、その半数がここ伊勢志摩で活躍されているらしい。

海女さんの高齢化・そしてアワビの生息量自体が減っていることから、近い将来このホテルでも提供出来なくなる可能性があるとのこと。

 

だからだろうか・・・

 

「お父さん、来年のお墓参りの帰りもこの二つのホテル泊まりたいね。」

おー来年もお前は墓参りに来るつもりがあるのね。

来年も引き続き強いナスダック市場でいて欲しい。

そして・・

息子よ、ゆくゆくは自分の稼ぎで毎年来れると良いな。

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

 

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