世界3大・・・
釧路は世界3大夕日のひとつだそうです。
世の中では ”世界3大〇〇” って良く言いますね。あれって誰が言い出して誰がオーソライズしているんだろう?
ボクが3か所全部確認したもの、例えば
世界3大名瀑(南米のイグアスの滝、アフリカのビクトリアフォール、北米・カナダのナイアガラの滝)は確かに日本では拝めない迫力ではあったし、
世界3大がっかり(デンマークの人魚姫像、ベルギーの小便小僧、シンガポールのマーライオン)は本当にがっかりだった(笑)
でも世界3大夕日(マニラ湾、バリ島、そして釧路)には異論あり。
確かに奥さんとマニラホテルのテラスから見た夕日は燃えるように赤かったし、世界一しつこいと言われるクタビーチの客引き達も夕日の壮大なドラマの時だけは観光客と一緒に静かに見入っていたものでした。
でも、ボク個人的にはカリブの島々の夕日が一番好きでした。
カリブ海の中でも小さい島々ではフライトの関係もあって、夕方移動、夜ホテル着、翌日朝から販売店と打ち合わせ、夕方に次の島へ・・という出張スケジュールがメインでした。
バハマ・バルバドス・ジャマイカ・セントマーチン・セントルシア・トリニダードトバゴ・キュラソー・・・
夕方に小さな飛行場に着くと、バーで一杯やりながら滑走路の先のカリブ海に沈む夕日を見るのが楽しみでした。
見たことも無い空と海の色彩が刻々とその色を変えていく。
それと比べてしまうと釧路の夕日はまた違う趣があります。もっとシャープですっきりした絵。
初日に雨が降らなくて良かった。何だかんだ言っても素晴らしい夕暮れでした。
カムイルミナ
夜間ツアー
この時期、阿寒湖畔の森では毎晩プロジェクトマッピングをやっています。
雨天決行・傘の使用厳禁の硬派なアクティビティなので(笑)、前売りチケットを買わずに当日の天気を確認しました。そして滞在ホテルで当日券を買ったら、前売り券より安かった。良く分からないけどこういうことは良く起こります。
昔からアイヌに伝わる歌の物語化。動物と人間の係わり方についての昔話で、ツアー客参加型のアトラクションです。
光に映る煙の正体を翌日確認した。
アイヌ語でボッケと言われる泥火山。流石阿寒湖はカルデラ湖。
最後は人間(ツアー客)と動物たちが仲直りしてめでたしめでたし。
森林浴
翌日ホテルをチェックアウトして今度は昼の森を歩いてみました。
前述の通り、気になるものを写真に収めて森のエコミュージアムセンターでお伺いすると、館員の方がとても丁寧に説明してくれる。
こういう会話のやりとりが旅の知的好奇心を満たしてくれる。
過疎地域指定都市
今回、勝手丼が楽しめる和商市場、釧路市場とその2階の港酒場、そして幣舞橋近辺にはそれなりの人が集まっていましたが、それ以外は釧路駅を含め非常に閑散とした釧路中心部でした。
道東の中心都市ですが人口も16万人と減少傾向に歯止めがかからず、毎年多くの若者が札幌そして東京に出ていくようです。
運転免許証を忘れたボクが到着日に釧路駅のみどりの窓口で相談したのは、最終日の午後に釧路湿原を観光する為の普通・観光両電車の時刻表です。
8月の土曜日午後のゴールデンタイムですが、釧路駅からたった4駅目の釧路湿原駅の往復の旅がどうしても成立しない。
そう言えば先月の国交省の赤字ローカル鉄道の在り方を議論した有識者会議で、この釧網線(釧路ー網走)も廃線候補の上位に入っていたニュースを思い出しました。
過疎化とコロナのWパンチとのことで、これは年初に訪れた山陰路線の旅でも感じたことです。
バスも同様。
阿寒湖から釧路駅まで60以上の停留所を持つ路線バスも最初の1時間半はボクの貸し切り、途中の釧路空港で観光客らしき2人が乗り込んだだけで釧路駅へ到着。
行きの観光バスでは阿寒湖までガイドさん付きで3190円、一方でサスペンションもへたり切った帰りの路線バスの料金は2,750円。この価格アンバランスが、利用客数の確保が難しい現状を物語っています。
さて、最終日に釧路市内に戻ってきたら大雨。
夜ご飯までの2時間ほど雨宿りするのにナイスな場所を発見。
土曜日の夕方。
ダリ、シャガール、ミロ、ピカソ等巨匠たちの版画の世界をここでもゆっくりと独り占め(汗)。
釧路川カヌーと釧路湿原ハイキングにまた戻って来よう。Until then…頑張れ釧路!
本当はこんな夕日が見たかった・・
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!