世界治安ランキングなるものがあって、ブラジルは140ヶ国中130位台なのだそうだ。
国連加盟国は190ヶ国以上あるので、少なくとも50ヶ国は自国の犯罪件数統計が取れていないことになる(笑)。
まぁだからと言ってそれらが危険な国かと言うとそこは微妙だが、少なくとも多くの日本人が渡航するような国ではないだろう。
とすると、我々が行くチャンスのある国の中でブラジルは相当治安に問題がある場所となるのだろう。
以前記事にもしていると思うが、現役時にブラジルにいくと、現地パートナーからはいつも3つの注意点をリマインドされた。
1) ポケットには裸で50ドル紙幣を入れておく。
→何故に50ドル?10ドルしか持っていなくて逆上されて撃たれたらいやでしょ。
2)路上でひったくりに遭ったら追わないで諦める。
→追いかけると振り向き際に撃たれるよ。
3)運転手は夜道の一時停止は無視するので驚かないこと。
→停まったら、取り囲まれる。そしてやはり撃たれる。
久々の海外だ。しかもよりによって息子と一緒だ。
リオやサンパウロだと自分自身を守るので精いっぱいだ。
そこでクリチバだ。
多分ブラジルでは一番安全な都市だ。
アパートに荷物を降ろして最初に行ったのは携帯ショップだ。
1か月間有効のシムカードを入れに行ったのだ。
現在使用中のスマホはWi-Fi環境のあるアパート内のみで使用、外出時はもう今は使ってない古いスマホを持って行くことにしたのだ。
ブラジルは凶悪犯罪も多発しているが、一番多い犯罪がスマホのひったくりだ。
世界で一番スマホが高値で闇取引される国とも言われる。
盗られても良いこのスマホは、写真、ポル語翻訳やマップのアプリ、そして息子と簡単なやり取りが出来る通信アプリのみを入れて、ジーパンの前ポケットに入れて外出した。
裸の50ドル紙幣と共に・・
アパートの目の前にあるクリチバショッピングセンター。
このロケーションが決め手となり、このアパートにしたのだ。
1か月間のほとんどの夕食はここのフードコートでお世話になった。
地元のチキン定食と、マンゴー・オレンジのミックスジュース(祝)。
しょっぱい思い出
クリチバには25年以上前に5回来ている。
ボルボの南米最大の生産拠点があるのだ。
この3車両連結バスも当時からあった。チューブ型のガラスの停留所が斬新だった。
首都ブラジリアと並んで当時最先端の近代都市だったのだ。
うちの会社はボルボとのグローバル協業を既にプレスリリースで発表していた。
クリチバ工場を利用しての現地生産、当時オープンマーケットだったブラジル及び近隣諸国への製品販売を計画していた。
ボルボとの世界で最初となるはずの協業プロジェクトを2年間担当していた。
当時まだ新米マネージャーだったボクにとっては大きなプロジェクトで、二人の統括部長に直接レポートしていた。
社内最終稟議を通す為の複数の契約書案を法務部にてチェックしていたある晩、テレビのNHKニュースで知ったのだ。
当社がメルセデスベンツを抱えるダイムラーグループ傘下に入ることを・・
世の中に青天の霹靂という言葉があるとすれば、ボクの人生ではまさにコレだった。
えっ?ボクが捨て駒にされていた??
企画担当統括部長が知らなかった訳がない。
じゃあ営業担当統括部長は?
彼はその後ダイムラーとの協業の初段階を担当中に退職、JICAに転職した。
彼は本当に知らされていなかったのかもしれない・・
怖い怖い・・・
ボクはと言うと今度はメルセデスと世界で最初の協業となるマレーシアの販売店の現地責任者となり、その後15年間、退職するまで欧州・米州・豪州、そしてインドネシアと極めて政治色の強い市場でさまざまなドイツ人達とバランスを取りながら販売活動をしてきた。
ヒリヒリする経験を楽しんだ15年間だったけど、じゃあこの結果に満足しているかと問われると全くそんなことはない。
多分スウェーデン人と手を結んだ方がより大きなビジネスの可能性があったと思う。
サラリーマンってはかないなぁ。
よく60歳までこの会社で勤め上げたなぁ。
しかも定年退職して暫くたった今になってクリチバでこんな思いに浸るとは相当おめでたい男だ。
それでも飲んで食べて(笑)
ブラジルに来たら何はともあれシュラスコリア。
種類豊かな野菜をこれまたさまざまなオリーブオイルで楽しむ。
南部郷土料理。牛筋シチューのバナナ乗せ。
移民料理。ドイツ料理は本場より美味しいかも。
ランチによくお世話になったイタリアン。
ブラジルと言えば、スーパーフードのアサイー。
これを毎朝食べていれば120歳くらいまで元気に生きられそうだ。
日本では絶対食べないジャンクフードも美味しい。
オイルたっぷりのオニオンも美味しい(汗)。
ブラジルに来たら何はともあれカイピリーニャ(笑)。
デフォルトはピンガ(サトウキビ焼酎)にライム(と砂糖)。
これは高級フレーバー付(笑)。
これは最高級レベルか(笑笑)。
ブラジルではどこでもビールが飲めて天国だ。
観光列車内でも。
ってか、ビール飲み放題の車両の席を買ったのだ。
超絶カッコいいバーバー。
「隣の入れ墨兄さんみたいにして」と言ったらコレ。
このブラジリアンカット、結構気に入っている。ビールも美味い。
ここでは球を突くより呑んでる時間が多い。
勝てるチャンスが全くないゲームはつまらないものだ。
ビリヤード場からビール瓶片手に外を覗くと、対面のお店の看板にボーロ命名由来のお菓子が・・
似てるよなぁ。
そうなのだ。ボーロはポルトガル語なのだ。
Chao Chao ! 素晴らしい1日を!