奥さんの希望で昨年の誕生日に初めてお伺いしてから毎月楽しみにしている近所の焼き鳥屋があります。
奥さんは肉好き、特に焼き鳥が好きで、京都に行くと決まってお邪魔する焼き鳥屋がありました。
でも今回発見した灯台下暗しの焼き鳥屋はそこに負けないクオリティで大満足。
京都と言えば、最近お世話になっている俵屋旅館はチェックアウトの時に次回の宿泊予約をしますが、この焼き鳥屋さんもお会計の時に次回の予約を入れます。
「今回もくつろげました。」「今日も美味しかったです。」と一言添えてその場で次回の予約を入れれば宿や店の覚えも良くなります。
また、たまにグーグルカレンダーの長期スケジュールを確認する時に、「あぁ、もうしばらくすると〇〇だなぁ」と予定を楽しむことも出来て、この予約の仕方はお薦めです。
さて店内では・・
コの字型のカウンター席の角を中心に5人の家族が焼き鳥を食べていました。
真ん中に息子3人を挟んで両端に少しお歳を召したお母さんと息子の一人の嫁がお互いの顔が見える形で座っています。
*全部ボクの勝手な憶測です(笑)
若い4人は話に盛り上がっていますが、端に座るお母さんはこの会話に入っていけません。ここのお会計はお母さんが払うのに・・
*あっ、これもボクの勝手な憶測(笑笑)
お母さんは横に座る(多分それでも3人の中で一番優しい)息子に時々会話内容を確認していますが、理解しているかは不明です。息子もちょっと面倒くさそうです。
こういう光景って意外とちょくちょく見るんじゃないでしょうか?
この時のお母さんの心境は?
”あぁもうちょっと私のこと構って(大事にして)くれないかしら”
と思うか
”息子たちの楽しそうな顔も見られたしこの不愛想な嫁とも仲良くしておいた方が良いし、そして焼き鳥もとても美味しいから今日は良しとしよう”
と思うか・・
40代で開業医を辞めてリタイヤした方のブログを時々読みます。
読書家でさまざまな書物を参照しながら「幸せの掴み方」を模索されている方です。
ちょっと哲学的なコンテンツも平易に説明されるのでボクにも理解し易い。多分自頭が良いんでしょう。
勿論、理解するのと共感するのは同じではありませんが、様々な考え方は参考にはなります。
その彼が ”ゼロで死ね” に基本ネガティブな感想を思っていることに興味を覚えました。
一方でボクは概ねこの書籍に共感することは多々ありました。
その中で新たな気付きとして
「子供へは自分が死ぬ時ではなく、彼等彼女等が一番お金の価値を引き出せる35歳くらいまでに必要と決めた金額を贈与して、残りのお金は自分たちの人生を楽しむ為に使おう」
というアドバイスがあります。
と言う事で以前記事にもしましたが、ボクは息子には新NISA枠の資金を制度最短(5年)で贈与して、後は彼が将来資産が育ってから使うのも良し、途中で必要な経験を積む時にその一部を使っても良しというスタンスです。
これが最終決定かは未だ決めていませんが、以上は昨年度より既に行動に移し始めています。
この点、件のリタイヤブロガーさんはかなり否定的です。
若いうちはお金に苦労して工夫する経験を積むべき、また、判断能力が育つ前に大金を贈与するのは望ましくないと言ったところは、ボクも同意です。
ただ、子供と話し合い、合意すればそこの不安はテクニカルには払拭出来るのではと。
もうひとつは、先に子供に与えた後で将来が不確実な自分たちの老後の資金に不安が残るのがいやだと。
まぁそこもそうかもしれません。
そもそも自身の資産そのものに不安があるなら、別に子供に残さない(与えない)、でももし晩年余ったらその時・・ということだってありだと思います。大学まで卒業させたら後はもう勝手にやれというのもいいでしょう。奨学金で勉強している学生だって今でもたくさんいるのですから。
「ボクは違うなぁ」と思ったところを引用してみます。
筆者が指摘するのは、死んでからの相続だと子どもたちもすでに老齢になっていることが多く、お金をもっとも必要とする時期をすぎているという点。
もちろん、ある程度の説得力はある。
でも、一旦子供たちの幸福は置いておいて、「自分自身の幸福な老後」だけに的を絞るとどうだろう? 早めの相続によって子どもたち、場合によっては孫たちへの「求心力」が減ってしまわないだろうか。
ありていに言えば、さっさと相続をすませてしまうことにより、相続を先延ばしにした場合と比べ、終末期にさほど大切にしてもらえなくなる可能性が出てくるのでは、との疑問だ。
先ず子供としての自分は、現在の母の介護に金銭的な打算などは全く無いと言い切れます。
件のブロガーさんも家族との時間をもっととりたいということでFIREされている訳だから、この辺はもっと子供さんたちを信じても良いのではなぁと(はい、余計なお世話です)。
そして親としての自分は、別に老いてから子供の世話になりたいとは思いません。その為に老人ホーム等の老後の予備資金を確保するのに子供に与えるお金が無いと言うのはありだと思いますが。
現在母がまさにそう言っているように、ボクも寝たきりになっておむつの世話とかを息子や息子の奥さんにしてもらうなんて絶対いやだし、介護そのものも「お金残してもらっているから仕方なくやってくれてるかも」なんて穿った見方をしてしまうと余計にいやだ。
自身の人生が終わる時にタイミングが合って家族が周りに集まって見送ってくれれば、これ以上望むことなど何もありません。
タイミングが合わず一人で逝く可能性も高いですが、そういう時の為に家族を含めた思い出資産をこれからも積み上げていきたいのです。
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!