新年を迎えて新年会が続いている。
現役時代でも昭和の頃は忘年会そして新年会とやったものだが(好きだね~)平成後半になり忘年会だけで済ますことが多くなった様な気がする。
忘年会は「やっとこの1年が終わった~」という解放感からノリも良いが、新年会はその真逆。「あ~また始まってしまった~」とのブルーな気持ちから高揚感は無かった。
だから我ら暇人はかえって12月より1月に入っての飲み会の方がゆっくり出来る。
最近呑むと話題になりがちなこと
飲み会の中心となるボクと同年代の仲間は、まだ仕事をしている人とリタイアした人が混在するけど、共通していることは子供たちが独立していること。我が家の愚息はまだ大学生をやっているが(怒)。
そうするともう独立している娘・息子たちにお金を残すかどうかが話題になったりする。
「経済的な理由で子供に残す余裕が無い」と言う仲間はいない。
何かしらか残す派が多数を占める一方、「これからはもう自分たちでやってもらう」という友もマイノリティではあるがいることはいる。
ちゃんとそういう風に育ててきたのだろう。すばらしいし、ちょっと羨ましい。
そんな中で「お前はどうするつもりだ?」と聞かれるが、いつもの通りベロベロだったので、このブログを読んでくれている(かもしれない)その友に再度ここで話したい。
他の読者には全く興味も共感も得ない内容かもしれないが、これはボクの自己満足ブログなのでご容赦願いたい。
次世代へのキシニー活用
甘やかした結果の今の愚息だから「いつまで甘やかすんだ!」と言う友の叱咤激励を貰うことも多いが、やはり親時代やボクら世代と比し、子供世代はこれはもう日本では経済的にも生きづらい世の中になってきているのは確かだ。
終身雇用の崩壊、インフレと給与のインバランス、社会保障費の増大、退職金制度見直し、年金の不安etcetc..
ギリギリ勝ち組で終わったボクら世代としては、たかがお金のことで子供達の人生の選択肢を狭めてしまうのは極力避けたい。
そこで新NISAだ。
前回記事で新NISAは日本国民にとって神制度だと思うと書いた。
まぁはっきり言ってボクや奥さんにとっては「折角貰える非課税制度だから貰っておこう」レベルの話だ。
でも息子(娘)世代の将来にとってはかなり親和性の高い制度ではないかと思うのだ。
時間を味方に出来る
ボクらと違い、息子世代はまだ60~80年の人生があるだろう。
それだけこれからお金が必要になる一方で、お金を育てる時間という資産も十分に残されている。
であれば出来るだけ早く再現性の高いインデックスファンドの投資を始めて複利の力を利用するに越したことはない。
息子がNISAを勉強する良い機会にもなった。
これからは「大企業に就職する」より「若いうちに金融リテラシーを高める」方がよほど大事だと思う。
まぁうちの愚息に限っては、”先ず大学を卒業する”が直近の最優先事項だが・・
いつでも引き出せる
Die With Zeroを読んで刺さったのは、
① お金にはその価値を引き出す年代の賞味期限がある。
② 自分が死んだ時に子供に遺産を渡すのは遅すぎる。
③ 子供が一番お金の価値が引き出せる歳に、決めた金額を生きているうちに贈与するのが正解。
そうだ。ボクが100歳で死んでから残ったお金を相続されても、息子はもう60半ば。それよりもっと前なら息子もそのお金の価値をより大きく引き出すことが出来るはずだ。
その点、新NISAは資産形成の途中で一部を引き出しても、空いた枠をその後また埋めていくことが出来るので使い勝手が良いだろう。
いくらか?を解決出来る
子供達に相続する金額は、多いほど良いとは考えないのが一般的な感覚だろう。与えすぎも本人の人生のプラスにはならないからだ。
じゃあいくらがベストなんだ?という額はまちまちのはずだ。
でも折角国が非課税制度を与えてくれたんだから、先ずはこの枠を埋めることを目標にしようというのはボクにとってストレスの少ない考え方だ。
5年で1800万円を埋めると、息子が50歳になった頃には4~5000万円くらいに育つ可能性は高い。これに住む家の一軒でも残せれば、親の務めとしてはもう充分というのが今のボクの考えだ。
あとは自分の人生の満足の為に使い切ってしまえと思えばすっきりする。
我が家の戦略がぁのその2(笑)
これまでの数年間は息子には非課税枠の範囲内で毎年贈与、それを旧NISAと課税口座で投資信託運用させてきた。
新NISAでもその考え方を踏襲するつもりだった。「非課税枠を早く埋める為に贈与税を払うのは本末転倒」と思っていたのだ。
でも考え直して贈与税を払ってでも息子のNISA枠を最速の5年間で埋めることにした。
経済合理性
毎年110万円の非課税枠だけで1800万円を埋めようとすると、これから17年もかかる。
年間リターンを5%でみれば、贈与税を払ってでも5年で枠を埋めた方が息子の手残りは多い計算だ。
まぁ「贈与税は必ず払うものだが、投資リターンは保証されるものじゃない」と言う反論は認めるので、別に人様にお薦めしている訳では無い。
時間を掛けるリスク回避
非課税枠に拘り17年間で枠を埋めるとなると、これはいろいろ問題がありそうだ。
認知症リスク(ボクの・・)
17年後のボクは81歳だ。まっとうな判断が出来るか自信がない。
だいたいその歳まで毎年送金作業とか超面倒くさい。
贈与廃止リスク
24年度も実は贈与税に係る制度改悪があった(死亡時から遡っての贈与税免除有効期限の改悪)。
そのうちに非課税枠どころか贈与制度自体が廃止になる可能性だって十分にある。富裕層からみれば相続税率より贈与税率の方が負担が少ないのが通常だからだ。
それならさっさと自分が決めた金額を早く贈与しておいた方が紛れも無い。
税務署の気分次第リスク(笑)
今は110万円の非課税枠を使って息子に贈与しているが、これとて将来色々と税務署から難癖を付けられて課税されるリスクは良く聞くところだ。一部分を敢えて課税対応することで、将来的な狙い撃ちリスクは低減されると期待したい。
以上がボクのNISAを使った息子への贈与の大まかな形だけど、家族構成や資産状況によってそれぞれの解は異なるのは当然だ。
但し、新NISAの導入を機会に一度家族内での資産移譲の在り方を考えてみるのも良いと思うが如何だろうか?
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!