強制両替からダチョウの卵

バスデビュー。奥さんの膝の上でも落ち着かない子犬。

 

GW@東京

餃子フェス

いつもは車で15分の駒沢公園だけど、この日はバスで来て正解でした。

駐車場入り口の長い車列を横目に連休初日の10時過ぎに奥さんと子犬を連れて会場に到着。

 

でも各地の名物餃子のブース前で結局長蛇の列(苦笑)。

先に飲み物ブースでサワーを頼むと餃子ブースのファーストチケットが貰える仕組みを途中で知り、午前中から5杯飲むことに。理由は何でも良いのです。飲めれば(笑)。

行動制限が無くなり大盛況の野外ライブやアニメ展示会場などテレビで見たけど、実際にイベントを楽しむ若者達から元気を貰いました。

幸せホルモン

実はこの時期ボクは暫く海外にいる予定だったのですが、最終的にドタキャン。

事実は小説より奇なり。

ボクの心は大変傷ついたし、多くの方にご迷惑をおかけし、また少ならかぬ額のお金も溶かしました。

でもまだ心身とも元気なうちで良かった。

前記事でも触れましたが、世間一般の基準ではボクの人生などストレスとは無縁なはずなのです。

 

と言うことで、このGWは全く予定の無い一週間となりました。

ボクにとっては毎週がGWですが・・

 

そうは言っても奥さんにとっては貴重な連休。天気の良い昼下がりにお気に入りのホテルのテラスでBBQを楽しみました。

都内にある小さなホテルですが、海外駐在中の一時帰国の際にはいつも泊まっていた静かで居心地の良いホテルです。

 

ボクたち人間には3つの幸せホルモンがあります。

皆が良く知るドーパミンはお金や成功体験で感じる神経伝達物質で、幸福の最大化にはほどほどの分泌量で良い。大量に出してしまうと却って幸福度が劣化してしまう厄介ものでもあります。宝くじで大金を持ってしまった人に良くありそうなケースです。

 

一方セロトニンは心身の健康を感じる時に、オキシトシンは愛情を感じる時に分泌されるホルモン。

このふたつは出せば出すだけ幸福になれます。

緑に囲まれたテラスでそよ風に吹かれながら子犬と会話(あっ奥さんとも)、セロトニンとオキシトシンを産出して、ここ数週間のダメージを癒す。

モザンビークにて

そんな麻太郎家と比べてとても忙しそうなのが、日本の政治家たち。

グローバルサウスを味方につけるべく、外務大臣は南米へ、首相はアフリカへの外遊です。

GWは日本特有の休暇週間だから海外の要人とのアポも取りやすいのでしょう。

今回首相がアフリカの外遊先として選んだエジプト、ケニヤは鉄板としても、後の2ヶ国がガーナとモザンビーク(笑)。

アフリカ40ヶ国近くを訪問したボクも妙な懐かしさを感じました。

若い頃住んでいたケニヤ、奥さんと旅行したエジプト、そして社会人最初の出張先となったガーナにはそれぞれ深い思いがあるのですが、今日はモザンビークの記憶を遡って。。

強制両替

強制両替・・この何とも言えない響き(笑)。

当時アフリカの一部の国では外国人の入国の際に決められた額のドルを現地通貨と交換することが義務付けられていました。脆弱な経済状況の中で少しでも自国の外貨準備高を増やす為です。

両替した現地通貨は外国人が使う機会はありません。外国人が利用出来るようなホテルやレストランでは外貨での支払いが求められていたからです。要は地元の人も現地通貨を信用していない。

そういうことで出張精算の際に空港で発行された両替明細書を入国の必要経費として日本に送るのですが、これがはねられてしまう。

「両替したお金だってあなた使ったでしょ」と。

それに対して「オレ使わなかったよ!」とこちらが証明するのはかなり難しい。所謂 ”悪魔の証明” です。

ご本社の人事部はアフリカ各国の諸事情やシステムなど理解しようとしないのです。

 

と言うことで、モザンビークでは100ドル相当の現地通貨を持ってホテル裏の市場に出かけたのです。

当時モザンビークは内戦の真っ最中だったので、後で振り返ればかなり無謀な行動だったと思いますが、当時20代だった僕は「最悪(この使えない)現地通貨を渡して逃げれば大丈夫」とたかをくくっていたのです。

そして現地通貨でお土産物として市場で買えたのが、このダチョウの卵(笑)。

今は物置部屋になっている実家の応接間にまだひびも入らず飾られています(祝)。

植民地の成れの果て

無防備に市場を徘徊していたボクにあきれた現地販売店の社長・・30数年たった今も何故か覚えている彼の名はカプッチョ・パウロ。

週末ホテルで暇にしていたボクを首都マプト沖合の島へのクルーズに誘ってくれました。マプト市街も内戦状態である以上、気晴らしには海に出て行くしかなかったのです。

小さなクルーザーのデッキからどんどん小さくなっていくマプトを見る。腰を抜かすほどの大都会で、まるでマンハッタンの摩天楼のよう。

海上で釣った戦利品を島でBBQにして堪能、夕暮れ時にマプトに戻る。

美しい首都の夜景を期待していたボクが見たのは港付近の灯だけ。それ以外は文字通り漆黒の闇。

そう、建物群は立派だけど電気がきていなかったのです。

モザンビークはアフリカでは珍しい旧ポルトガル領だけど、1975年に独立した時、ポルトガル人は現地人の教育も生活インフラの引き継ぎもしないで海外に逃げてしまったのです。

アフリカ地図でよく見るまっすぐに引かれた国境線。イギリス・フランス、そしてポルトガル他が勝手に決めたテリトリーが後にそれぞれ国として独立して、今や国連の1票を持っている。その票田を取り込もうとするG7と権威主義の国々。

アフリカ諸国が真の主権国家となるには今暫く時間がかかりそう。

 

前記事でスーダンのすったもんだを面白おかしく振り返った訳ですが、これも自分が安全で快適な日本にいるからこそ。現地に住んでいたら笑いごとではありません。

最近いつも似たような締めにはなりますが、まぁ日々の不満や心配はあれど、先ずは日本に住んでいる日本人というだけでもう十分過ぎる程ラッキーだなと、改めて認識する今日この頃です。

 

GWの最後にクロックスを買いました。

買い物は苦手ですが、2足で20%オフ、さらにGW期間内はペイペイポイント10倍という宣伝に背中を押され、無事購入。

少しはドーパミン出たかな?

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

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