旧軽から登った丘で見た浅間山。今までのベストアングルと一人ご満悦。
冬の軽井沢は意外と大雪にはならないけど、朝方の氷点下5度越えは普通。
凛としたこの氷の季節が好き。
再び犬と楽しむホテル
10日ぶりの来訪(笑)。。年末年始をここで過ごしました。
前回泊の時もそうだけど、犬連れ夫婦ってみんな仲が良さそう。犬は子供より良い子でかわいい(ことが多い)からか。ここでは奥さんも機嫌良しで大変よろしい。
ここは完全にフレンチスタイルのホテルなんだけど、和の癒しがあって高得点。
貸し切り温泉風呂とか
夜泣きそばサービスとか
正月の朝にはささやかながらおせち料理も。
桝酒もふるまわれていたけど奥さんの強い指示で朝呑み断念。まぁ昼から雪道運転するからね。
雪が無くてもアカンけど・・
My Intern
中日の午後は部屋でゆっくり。奥さんがマッサージを受けている間ボクはアメリカの映画を楽しむ。
現役時代に海外出張の飛行機で見たやつ。ハッピーエンドだったことは何となく覚えていたので安心して見ていられる(笑)。
ITファッション企業の若いやり手女性社長のアシスタントとしてシニアインターン制度で入社した70歳の新人が活躍するコメディ。
若者従業員ばかりの会社で初めは浮いていた彼も、持ち前の好奇心と長い人生経験(年の功)により徐々に周りの信頼を獲得していき、最後は人生の岐路に立った悩める若社長に良きアドバイスを送ってめでたしめでたし。
日本であれば安直な社会風刺映画にでもなりそうなストーリーがテンポの良いカラッとしたコメディーに仕上がるのは自由でイノベーションが起きやすいアメリカが舞台だからだろうか?
コメディーとして見る分にはとても楽しい映画だけど、多分日本ではこの映画は老人の応援歌にはならない。設定が非現実的なのだ。
日本の普通のおじいさんが、これだけ仕事が出来て人間的にも魅力的な人物に今から努力してなれるとは思わないだろうし、そもそもそのような人物であったならさっさと好きなことを見つけて始めているだろう。
因みに身もふたもない話だけど、エンドロールでこの老人を演じているのがロバートデニーロだと分かり妙に納得。
こんなに渋くてかつユーモアのある老人など日本に限らず世界中でもそうそういないだろう(笑)。
一方で・・・
70歳でいきなり社会復帰してスーパーヒーローになるのは困難でも、60歳から今まで働いてきた会社で雇用延長を選んだ人達はどうだろう?
これはかなり現実的な設定だし、もっと真面目に先行きを考える価値はあると思う。
ボクは役職定年が現実なものとなってきた58歳の頃、既に雇用延長に入っていた数人にインタビューしてきた。何でまだこの会社で働いているのか?
理由説明は人それぞれだったけど、総じてボクが理解したのは、
- 「まだまだ経済的に働く必要がある。」がベース。その上で
- 今更新しいことにチャレンジするのは億劫。また、たとえ給料が半分になっても転職するより残った方がペイが良い(再就職は難しい)。
- 今は波風立てずに、協調性を持っておとなしくしている。
というもの。
ボクの場合は60歳以降は1の経済的不自由は無いと自分に言い聞かせていたから、全く立ち位置は異なるけど、この年でもまだ稼ぐ必要があるトホホな状況だったとしたら、残念ながら2については同意だっただろう。
どんなに頑張って日本語講師として第2の人生をやりがいのあるものにしたいと思っても、従来の給料が数分の一になったら生活の為には会社に残ることを選ぶだろう。楽だし。
ただ3はどうだろう?
無理に波風立てる必要はないし協調性を持って仕事をするのは社会人として当たり前だけど、今まで「違うなって思ってたけど仕方なくやってきたこと」についてはもう我慢しなくて良いのではと思う。
誰もがロバートデニーロにはなれないけれど、自分自身の正直な意見・提案くらいは(70歳のインターン同様に)契約社員の立場だからこそ会社に対して声を出せるものではないだろうか?
(確率は低いとは思うが)もしそれで翌年からの契約を打ち切られてしまったとしても、暫くは会社都合の長めの失業保険を貰って次の職をゆっくり探せばいいだろう。給料はさらに下がるかもしれないけど、なに、後数年の辛抱だ。死ぬことはない。
それより自分なりの「やり切った感」を持って長いリーマン人生を全うした方が、さらに長いかもしれない第二の人生にも自信が持てるのでは?
雇用延長を選ばなかった無職男の独り言ですが・・
麻太郎家で過ごした昨年の疲れを癒す子犬。
今年もよろしくお願いいたします。
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!