ゼロでいけるか?

やっとコロナの自宅待機期間が終了して、奥さん共々快気祝いで横浜赤レンガ地区のオープンレストランへ。

べジファースト。

「健康寿命延伸の為に特段のコストは不要」がボクの持論ですが、外食時は常に先ず人数分のサラダをさらっと頼むくらいの気持ちと経済的な余裕はあると良いです。

昭和時代のコンビニにミネラルウォータのペットボトルが出現した時は「えっ!日本で水をお金で買うの?」と思いましたが、今では多くの人にとっては普通ですよね。それと同じです。

でも実際は有料のミネラルウォーターより水道水の安全基準の方が厳しいって知ってました?味は兎も角ね(笑)。

DIE with ZERO

プロローグ

自宅待機中に以前より少し興味のあった本を読んでみました。

日本では「人生が豊かになりすぎる究極のルール」という副題ですが、世間では「ゼロで死ね」と呼ばれて話題になりました。

まえがきでイソップ童話の「アリとキリギリス」の学びを例に挙げています。

夏の間せっせと働いて食料を貯えたアリは冬を生き残り、夏を思い切りエンジョイしてしまったキリギリスには過酷な現実が待っていた。だから将来の為にちゃんと備えないと・・

でもアリはいつ遊ぶことが出来るのだろうか?

単に生き延びるだけでなく、十分に生きたいと思わないか?

その為には、富の最大化ではなく人生の喜びを最大化する方法を探すことが必要だ。

 

著者自ら言っているが、この本は人生哲学ではなく、人生を最大限楽しむ為の効率性について書いてあるもので非常に理解しやすい。

「人生とは?」とか語り出すと迷路に入り込んでしまうし、そもそもそんな難しいこと考えるのも面倒だとボクなんか思ってしまう。

でも「こうすれば人生最期を迎えた時にあー幸せだったと思える確率が高い具体的な道筋」を示しているという点で良書だと思いました。

アメリカ人の著者らしい極めて合理的な導きで、正直言って個人的にはあまり新しい発見はなかったものの、ボクも実は極めて合理的な考えをする人間だったんだという気付きがあってちょっとびっくり。

インデックス

全体のイメージを掴む為に一応目次だけ記しておきます(笑)。

ルール1:「今しかできないこと」に投資する

ルール2:一刻も早く経験に金を使う

ルール3:ゼロで死ぬ

ルール4:人生最後の日を意識する

ルール5:子供には死ぬ「前」に与える

ルール6:年齢にあわせて「金、健康、時間」を最適化する

ルール7:やりたいことの「賞味期限」を意識する

ルール8:45~60歳に資産を取り崩し始める

ルール9:大胆にリスクをとる。

アウトライン

ボクなりの読み方は次の通り(興味のない部分は省略w)

人生は経験の合計。これで自分が何者なのかが決まる。

ちょっと哲学的ですが、もう少し俗っぽく言えば、経験に投資するのは非常にコスパが良く、経験の記憶は馬鹿にならない配当を生み出す。

旅行に行けばその瞬間の喜びだけでなく、一人ゆっくりと思い出に浸ることも出来るし、後日一緒に行った友達とあの時の出来事で盛り上がることも出来る。もしかしたら同じような旅行を計画している友達にアドバイスも出来るかもしれない。

経験にはその時の旬がある。豪華客船クルーズなら80歳代でも楽しめるかもしれないけど、水上スキーに初挑戦するには遅すぎる。また若い頃の経験から得られるリターンや思い出は当然長く続く。

一方で(少なくともアメリカでは)多くの人が多額のお金を残して死んでしまう。お金は墓場まで持って行けないし、歳喰ってからではお金から引き出せる価値は少ない。

1000万円残して死んでしまった人は、結果的に1000万円分の経験をし損なったし、また1000万円分余計に働いてしまった時間も他の経験に使えず無駄にしてしまう。

だから若いうちから年代毎にやりたいことを探して早め早めにお金を使ってその時にしか出来ない経験を重ねていく。

人生の喜びを先送りしない。

若いうちはリスクをとりやすい。歳を重ねるとどうしても失うものが増えてくる。やるなら若いうち。若いうちとは「今だ」。

お金の価値を充分に引き出せる旬なタイミング、死ぬまでにほぼほぼ資金を使い切るタイミングを勘案すると、一般的には45歳から60歳までの間に資産を取り崩し始めると良い。

対象読者層

ストーリーからして、より若い人が読んだ方がその後の人生の長さ、またお金の価値を最大限に引き出せる年代として、より大きなリターンを得られることは間違いない。

でも筆者は「若いうちに~」と語る度に「それはいつか?と言えば今だ」と説明している。このあたりは如才が無い(笑)。

またこれは富裕層向けのみの指南書かと言えば、そうではないとエビデンス付きで紹介しているところは優秀。

要するに誰が読んでも、「人生が豊かになり過ぎる」指南書になるという訳だ。

 

そんな中でボクの属性はと言うと・・

1. 62歳。お金の価値を最大限引き出すにはちと出遅れた年代(笑)。

2. 定年退職。ワークバランス検討の必要は無い。

3. 健康には総じて留意している。100歳までは生きるつもり。

4. (仮に) 今の生活維持であれば経済的な心配はしていない。

5. 家族は奥さんと息子一人。

 

こんな僕に当てはめて、感じたこと、再認識したこと、また新たな気付きについて備忘録として次回書き留めておこうと思います。

 

アペリティフも野菜とキノコ中心。これに肉をミックスすればフレイル対策も完璧!

これでこれからの思い出作りの時間も十分確保できます。

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

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