サラリーマンと福利厚生

モネの世界。どの季節も美しい池だけど、夏の強い生命力を感じます。

雲場池から鳩山通りに抜けるお気に入りの散歩道。ボーロもだんだん高い石垣を歩くようになってきた。

ピークシーズン@軽井沢

毎年夏のお盆前後の軽井沢は避けていました。この時期は別荘を所有している身分でもない麻太郎家には、人混みと無縁の軽井沢を楽しめるホテルライフのコストは高すぎます!

そうは言っても先月予期せぬ足の負傷でドタキャンしてしまった軽井沢旅行、奥さんもそろそろ退職準備の一環として会社のバラマキ用GODIVAのお菓子を安価にアウトレットで入手するという名目でやって来ました。

こういう時は安定の食事処を・・

この時期の軽井沢は間違いなく予約が入るお馴染みの店を選ぼうと、2週間くらい前に予約を入れましたが、それでも結構断られました。ボーロ同伴となると選択肢も限られますしね。

従って晩御飯は、前回トライしてボーロも満足した(だろう)焼肉屋と(笑)、後はテークアウトの台湾料理をホテルの部屋で楽しみました。

 

昼は安定の美味しさPさんへ。お店の人が嬉しそうに全国区の雑誌を持ってきて表紙を指さしました。既に軽井沢の顔となった感があります。

 

前菜とボールサラダとパンと、あとは気分で付け合わせの焼きトウモロコシ。もともと前菜バイキングが人気のランチですが、このコロナ禍、1皿ずつ持ってきてくれます。2皿目は品を変えて、そしてまだお腹が空いていれば好きなものをさらに3皿目で・・これにメインのステーキと続いて2300円ってもはや意味不明。

フライドチキンは、作り立てのタイミングで別に持ってきてくれます。

 

申し訳ないのでいつもアルコールを大量発注します。特に今回は久しぶりの外飲みだったので。長野万歳!

 

2日目はここ3回連続訪れているイタリアンAさん。いかにも夏のリゾートへの入り口。

ランチセットでは7種類のパスタから選べますが、奥さんもボクもワタリガニのクリームパスタは譲れなかったので、満腹覚悟でモッツァレラのトマトスパゲティを単品で追加発注(笑)

 

 

最終日は、事前予約出来ない古民家風の和食屋のテラスを初トライしたのですが、雨天につきギブアップ。代わりに今までその存在に気が付かなかった離山通りから少し奥まった本当に小さなカフェで軽食を。

事前に奥さんが ”テラスカフェ+犬” をネットで調べてくれなければ車じゃ通り過ぎてしまうロケーション。軽井沢では道端での大きな看板は規制されているそうです。こうやってこの地はリゾート地としてのバリューを長年維持してきている訳ですね。

愛車をバックに珍しくカメラ目線

初めてのホテル with Bolo

前述の通り、夏の軽井沢はホテルの予約が取りにくい上に滞在費が高くつくので、今回は割り切って「ボーロが同じ部屋に泊まれればどこでもいい」として犬連れ専門の、でもこの時期にしては比較的良心的なお値段のホテルに2泊しました。

軽井沢って、旧軽/新軽を中心に西は中軽南、追分、北には中軽北、北軽、南には塩沢湖エリア、最近開発中の発地エリアとそれぞれ特色があり、ボク達もそれぞれのエリアに定宿があるのですが、全くパッとしないのが東軽井沢(笑)。軽井沢駅から東に5分も行くと本当に何も無い(爆笑)。その東軽井沢の入り口あたりにあるホテル。だからクルマさえあれば、軽井沢全般へのアクセスは全く問題無し。

部屋は狭いけど、右奥にはキッチンと大きなバスタブがあり、意外と快適。

それなりに広いテラス。眼下のドッグランで子犬が遊ぶのを見ながら簡単な朝食なんていかにも軽井沢っぽいけどボーロは一生無理だな。

ドッグランから見たホテル全景。オーナーさんによれば、11年前にリゾートホテルを買い取って目の前の森を一部ドッグランに変えて犬連れ専用ホテルにしたとのこと。

悪気はないけど何となく作りがどこかの保養所みたいに映るのはボクだけだろうか(笑)

会社の福利厚生は大事(だった)

ボクの前職は、少なくともマネージメントにとってはブラックで、メンタルが強くなければ厳しいところでした。ボクはメンタルはそこまで強くなかったけど、50歳後半になるまで仕事自体が好きだったので何とか定年までもった感じ。その分、ストックオプションとか社有車とかのインセンティブもあり、外資系の会社ってみんなこんな感じだろうか。

ドッグランで一緒になったワンコ。マサイ族のような鮮やかなお洋服を着せて貰っているが、吠え癖がついてしまったのか、飼い主さんに猿ぐつわを嵌められてあらら・・我がリーマン人生を投影しているよう・・

一方で一般社員には(今思えば)結構手厚くて、本社が工場の敷地内に移ってからは社員食堂も充実して、従来の生産ライン従業員用の「安くてボリュームがある」に加え「バリエーション豊富な」メニューとなったし、コロナ禍でアベノマスクがなかなか届かない状況下どこから仕入れたか1万人の全従業員に直ぐ1か月分のマスクを配布、その上で速やかに在宅勤務の選択肢が与えられました。

また、女性社員にはマタニティリーブやその後の育児休暇、社内の保育施設(外国人の子供もOK!)と、長きに渡り戦力になって貰えるような環境作りに腐心していたと思います。

 

奥さんの会社も福利厚生は広範囲にわたって本当に手厚い。ちょっと文字に起こすのは憚るくらいですが、そうそうどうしてこんな話をしてるかと言うと、軽井沢にある会社の保養施設が今回泊まったホテルより(失礼ながら)全然保養施設っぽくない優れものだったのです。

素泊まりはただのような料金、二食付けてもただに毛が生えたような料金、夏は手入れされた広い芝生の庭でバーベキューも準備してくれる夢のような施設でした。

さらに夢のような話として、こんなに立派な施設なのに、そして十数年に渡って何十回と利用したのに、奥さんの知っている会社の人に出会ったことが無かった、そして予約も取れないこともほとんど無かったということです。

ボク達の30歳~40歳前半は、給料の割に生活費が重い時期だったのでとても助かりましたが、会社の他の人達は(特に男性社員)自分の会社の福利厚生のことを良く知らなかったのだと思います。

軽井沢に限らず、例えば箱根の宮ノ下と湯本にある誰もが知っている代表的なホテルFも会社の補助で朝食付き宿泊が朝食料金より安かったりするので、本当に良く利用しました。ボクの息子が初めて立って歩くことが出来たのもこのホテルのロビーでした。

ここでも会社の人と会ったことは皆無で、週末でも予約が取れなかったこともありませんでした。

そんなことで非常に残念なことに、十数年前にはこれらの福利厚生は大幅に削減されてしまいました。従業員の方々に十分利用して貰えなければ当然の成り行きですね。

ボク達が学んだことは二つ。

一つは、やはり何だかんだ言っても大企業への就職は人生を有利に進めていく上で大きなステップのひとつであったこと(これからの時代には当てはまらないことが多いと思いますが)。

もう一つは、自分が勤める会社の年収や法的福利厚生以外の法的福利厚生のことも良く調べてみると、人生の選択肢も増えるということ。例えば海外駐在が決まって初めてどんな制度があるか調べるより、予め調べておいてタイミングを計って海外駐在のチャンスを積極的につかむ努力をするとかね。

会社と従業員は対等な関係であるというのは少し綺麗ごとに聞こえますが、単なる労働資本として会社に使われるだけではなく、義務と権利の両方について契約書はちゃんと読んでおいた方が良いということですね。

 

奥さんは、今回は結局GODIVA買わず。また出直すようです。

アウトレットはワンコ天国。奥さんもボクも束の間リフレッシュしたからまぁいいか。

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

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