昨日は奥さんと子犬同伴ランチ。
バレンタインデーのお返しというビジネスにまんまと乗っかる歳でもないけど、一応奥さんに「好きなところで良いよ」と言ったところ、随分気楽なラテン料理屋になりました。
ボーロ同伴可能なレストランというと、カジュラルな店が多くなるわけですが、新しい所を色々試すのが奥さんの楽しみのようです。
レストランへの通り道の環八や目黒通り沿いに並ぶ高級外車のディーラー。
現役時代の週末によく尾山台のラーメン屋まで環八をペタペタ40分位散歩したものです。
何をペタペタかというとTシャツ・短パンにサンダルだから(笑)まぁラーメン食べに行くだけだから普通ですよね!
しかしですよ、VWやフィアットのディーラーをそのいでたちで通り過ぎる時の何とも言えない気まずさ。いつもショールーム入り口にはダークグレーのスーツを身につけた営業マンがビシッと立っていたのです。本当にいつも同じ場所で・・
ハイエンドのディーラーでの思い出
ボクのシンガポール単身赴任が決定すると麻太郎家に一つ問題が生じました。
実はそれまでの10年間ボクは会社から社有車を与えられていたのですが、赴任先でも当然社有車を供与されるので、日本に残る奥さんの車を買う必要があったのです。
まさか仕事のデキが悪くて1年半で帰任させられるなど思いもしなかったので(笑)、リースの選択肢は無かったのです。55歳から多分5年間の奉公、60歳で帰任して雇用延長になったらもう社有車はないなと普通に計算していました。
そこで最寄りのVWとレクサスのディーラーへ。奥さん希望のブランドです。
VWはまだディーゼル排ガス規制の不正事件発覚前で、実質シェアに加えブランドイメージも良かったでしたし、レクサスは麻太郎家近辺の「代々のお金持ち」にとってはメインブランドでした。
ボクも奥さんもいつもより少し小綺麗な恰好をしての訪問です(笑)。
両ディーラーとも、ボク達が乗りつけた車(社有車だけど)と住所を確認して、時間を割いて接客するに値する客と認めたようです。
夏でしたので冷たい飲み物をチョイスの上、あまり探りを入れられることもなく、直ぐに希望モデル・仕様、そして価格の話になります。
レクサスディーラーでもVW同様非常に丁寧に扱われましたが、最後価格の話になった時、「恐縮ですが当店では車両の値引きには応じ兼ねます。その代わりと言ってはなんですが、お車の洗車にいつでもお越し頂いても構いません。ご存じですよね?」というノリでした。
帰り道、奥さんは「流石レクサスね。いいわぁ!」と感心していました。このセグメントのターゲット層は値引きなんか求めないのかなぁ?そんなはず無いと思いますが・・
結局、ボクの社有車と同じブランドのモデルをグループ内割引(15%)にて購入しました。
似たような話
BMWディーラーの気の毒な話?
朝日新聞のネットニュースでいつもとちょっと毛色の違う記事が目に留まりました。
引用
BMW新古車量産「社長いいんですか」 過剰ノルマ翻弄
新車同然なのに安く買える「新古車」。公正取引委員会の調査で、独BMWのディーラー(販売店)が、販売目標達成のために新古車を「量産」させられていた構図が明らかになった。店の経営者らが朝日新聞の取材に応じ、「過剰ノルマ」に翻弄(ほんろう)された日々を振り返った。
「需要に合っていない目標を設定されると、努力をしても達成できなかった」。数年前までBMW販売店を経営していた男性は振り返る。
男性の会社は1980年代、当時日本で現地法人を設立したばかりのBMW側から打診を受ける形で、専属ディーラー契約を締結。東日本のある地域で店を開いた。
店には「販売計画台数」と呼ばれる目標があった。例年、年明けにBMW側から届く「年次販売計画」に書かれていた。20年ほど前から、この目標を達成しないと、それまでと同等のマージンが得られない仕組みになったという。
異変が起きたのは2013年ごろ。店の実力を大きく超えた計画台数を課せられるようになったという。
販売を担うエリアの需要にも限界がある。「普通に売れるのは年間300台ほど。なのに計画台数が最大で550台にまで引き上がった」と男性は話す。当時は、メルセデス・ベンツなどのほかのドイツ車メーカーとの競争が激しくなっていたという。
ボクの場合
前述の奥さん用の車は、ボクが帰任した時に売りました。
任期途中で帰任させられたボクですが、暫くの間また社有車をあてがわれたからです。
仕事は干されて何もやることが無いのに、給料も下がらず会社には社有車で通っていた男・・・この半年間は本当に不思議なサラリーマン人生でした。
60歳での定年退職を決心した際、即ち社有車を手放すことになった時に改めて同ブランドの車を購入、現在に至っています。
その時はグループ内のツテで、走行距離52キロの新古車を新車価格のほぼ半値で購入することが出来ました。
但しディーラーではなく、〇✖ジャパン本社自体が自社登録して新古車にしていた車両でした。
年間売り上げ目標達成も勿論重要ですが、その国のNo1マーケットシェアを獲得すること(=BMWに勝つこと)も、ラグジュアリーセグメントでのブランド力維持の為には必須条件であるということです。
今回の記事を読んで、BMW も全く同じなのだと思いました。
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!