いくつもの色が混在するホテル前の紅葉の木。
何でも前広に・・
奥さん大好き北軽のコテージ。子犬を存分に走らすことが出来るから。
ペット同伴となると選択肢そして部屋料金のハードルが格段に上がってしまう日本のリゾート宿泊事情ですが、コスパの良いこのコテージは奥さんが常時空き状況をチェックしています。
今回の宿泊も履歴を辿ってみると何と今年の5月に予約していました。奥さんは勤め人なので、週末にかかる日程でかつ料金がそこそこリーズナブルな半年先のスロットを抑えたということです。
2ベッドルームのワンコ対応コテージが2食付きで一人1万円弱、これに各3千円のクーポンが付きます。
予約当時は10月から全国旅行支援が始まるなど予測もつかなかったし、この時期に北軽の紅葉ピークを楽しめたのも結果論ですが、宝くじは買わないと当たらないものですからね。
取り合えず抑えておく(行動に移す)と言うのは、長いサラリーマン人生でも基本中の基本でした。この初動を空気を吸うように出来るリーマンと出来ないリーマンでは、仕事の結果にも、そして(多分)仕事のモチベーションにも残酷なほどの差が生じるものだったと思います。
今や何の仕事のストレスも感じない日常ですが「あっ、やっぱり何事も前広にやっておくもんだな」と改めて気付かされたものでした。
一方でその同日午後には・・
前泊した長野県佐久市でのグランピングで貰った2千円の信州割クーポン(二人分。。土曜日泊だったので)。
道中の昼ご飯で使おうと思っていたところ、対象外店だった・・
まぁいい。ランチでのんびりしてから北軽に向かう。
しかし北軽でチェックインする時にこの信州割クーポンを見せたら
「済みません。ここは群馬県ですので使えません。」
「!!」
結局長野県まで戻り、一番近いホテルでバームクーヘンとジャムを信州割で払いコテージに戻る。この間1時間半のロス。うーん2千円分に値したかな(苦笑)。
そう、だから何でも前広前広に行動しないと!
これから何度も全国旅行支援を利用します。宿で貰ったクーポンは有効期限までに宿内で消費しておく・・これを徹底することを学習しました。
初グランピング
経験を買う
定年退職前に思い描いた数少ないTo Do 計画にソロキャン(一人キャンプ)がありました。
小学生の頃「ロビンソンクルーソー物語」と「十五少年漂流記」の愛読家であった麻太郎は、簡単な料理さえ作れないのにソロキャンに憧れていました。別に一人でなくても良いのですが、奥さんが同行してくれるとは思えず(苦笑)
でも現実は材料の手配、テント設営、火起こし、そして料理と何をとっても自分でやるのが面倒くさい。
そこで先ずはグランピング。
ライダー&キャンパーである友達からは「先ずって、、キャンピングとグランピングは全く別物だよ!」と説教を受けましたが、確かにグランピング料金ってホテル宿泊よりよほど高い。
自然に近い本来不便な環境を快適に過ごせるように準備してくれるのだから、経済合理性などを求める訳にはいきません。
あくまで経験を買うのです。
初グランピングと書きましたが、実は三十数年前にケニア駐在の時に遊びに来た父親とマサイマラ国立公園でテントホテルに泊まったことがあります。
本物の大自然の中でホテルと何ら変わらない快適なテントに泊まり、夜はキャンプファイヤーでBBQ、朝は動物が活発に動く早朝にバルーンサファリを楽しんだ後に着陸したサバンナで気球用の余ったガスを使って同行の黒人コックさんが朝食を作ってくれました。
これも経験を買う以外の何物でもありません。
今でも強烈な印象をもってボクの思い出資産になっています。あの時父親は丁度今のボクくらいの歳、、この非日常の旅をとても楽しんでくれました。
ボクもまだまだ買ってでも経験を楽しめる年代なのでしょう。
こんな感じ
向こうに見える白いテントがボクたちの宿。右横には独立して小さな食堂とトイレ・シャワーがある。駐車場から荷物を運ぶのが唯一の苦労体験。後は全て快適。
夕食の材料が持ち込まれる。
ひたすら焼くだけの男。
ブイヤベースもただ温めるだけ・・・なのに追いスープを忘れる(笑)
かぼちゃのピザは手作り。オントップのマシュマロとチョコがもはやカオス(汗)
愛犬には見てくれは関係無さそう。おこぼれを待っている。かわいい奴だ。
朝食も手作りキューバサンド。基本、具を適当に並べて挟んで焼くだけ(笑)
何とか ”やった感” は楽しめたかな。
ビジネスモデル
星野リゾートとかなら一人一泊7万円くらい平気でかかるグランピング。麻太郎家ならこれが二人料金でもちょっと日和る価格設定。
でも今回のグランピング場は今年7月オープンのピカピカ施設にも拘わらず、一人2万5千円弱くらい。勿論犬同伴OKの一番大きな4ベッドもあるテント。
奥さんはどこからかこういうの見つけてくる天才だ。
でもこれはちょっと訳アリ物件です(笑)
行ってみて初めて分かったのですが、このグランピング場には計7つのテントが今年になって設営された訳だけど、いわゆる本棟(レセプションや温泉施設がある棟)は以前より老人ホームになっている。
そこの駐車場の周りには、どうにも使い勝手の悪いランドスケープがあり、12年間放置されていたものが、この地形の悪さを逆手にとって昨今流行りのグランピング場に姿を変えたと現場で聞き取り調査しました(笑)。
でもこのビジネスモデルって経営者のセンスが凄くない?
正しく無の状況からビジネスを作り上げている。多分駐車場からこの小さな丘に何気なく登ってみたらとんでもなく見晴らしが良くて閃いたのかも。
夜景だって悪くない。
「グランピングやってみたいな、でも値段高いよな」みたいな麻太郎家のようなビギナー需要は意外と大きいのでは?
オープン以降週末は7テント全て埋まり、平日も50%以上の稼働率だそうです。これから冬のシーズンを迎え何か新たな仕掛け(イベント)を考えているかもしれないな。
もうビジネスには戻る予定のない麻太郎ですが、こういうビジネスの種みたいなものにはこれからも好奇心を持って接したいと思いました。
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!