蟹と紅葉と至福の旅館と・・他に何を望むだろうか

5月に引き続き丹後半島最北の宿へ。

今回は鉄道旅だ。単線のワンマン列車。

単調な路線運転中も絶えず作業工程表のチェックと指差し確認だ。

鉄道ファンならこれはもう天職だろう。

ところで鉄道の運転手さんの多くは何故に黒縁メガネをかけているのだろうか?

 

荒れた日本海を眺めながら今晩の蟹のフルコースをゆっくりと待つ至福の時。

美しいエチケット。見るだけにしとけば良いのに・・

 

蟹と同様かなり酔っての晩餐だ。

香箱ガニから雑炊まで。

リゾット仕立てだが、勿論和えるのはチーズでは無く蟹味噌だ。

薬味やトッピングのイクラは自分で実装。

見た目は相変わらずセンス無しだが味は間違いない。

ご馳走様でした。

紅葉アルバム2024 その3

今年の京都の紅葉は10日遅れで見頃。

先週の富士五湖に引き続きツイている。

南禅寺

 

 

 

東福寺

 

 

東寺(夜間拝観)

 

 

 

俵屋さん Again

 

 

 

 

 

 

奥さんが「鴨鍋を食べたい!」と言うので12月にまた来てしまった。

俵屋さんで唯一お肉を提供する12月の献立だ。

鴨と葱の相性は本当に抜群だ。

麻雀では勝ち組、証券会社に薦められた投資信託は負け組、その後長く地合いの良い相場の中でインデックスファンドは勝ち組の軌道に乗り、今は葱を背負った鴨を好きなだけ食べられるようになった(笑)。

人生においてカモになるかカモを捕食するかはえらい違いだ。

 

努力しても報われるとは限らないが、努力をしないと成功出来ないのが仕事。

でもインデックスファンドに努力は求められない。

最低限の知識と長期のグリップ力、そして身の丈にあった常識的な目標金額設定が出来れば誰にでも平等に果実を得ることが出来る。

 

さて・・

俵屋さんにはどの部屋にも小さな書斎スペースがあり、自館の本が常備されている。

この旅館に携わってきた人々を中心にエピソードが15章に分けて記されている。

これからも来館する毎に、1章ずつ読み進めていくつもりだ。

今回は第2章の洗い屋さんについて。

俵屋のお風呂は高野槙が使われているが、男衆による毎日の掃除の他に年に1回、洗い屋さんによるメインテナンスが行われる。

日本人の食生活が魚から肉に変わってきて、入浴中に体内から排出される油の量が飛躍的に伸びた。これが高野槙にダメージを与えるそうだ。

洗い屋さんは木材の垢を確認すると、ペーパーのやすりを使って、そして必要に応じてカンナを使用して垢をそぎ落としていく。

しつこいダメージにはその状況に応じて調合された硫酸を使う。

硫酸はその調合具合を必ず洗い屋さんの口の中で瞬間的に確認されるものらしい。

この命がけの仕事もこのご時世跡取りがなかなか見つからず、300年余りの歴史を誇る俵屋さんの存続にあたり大きな懸念材料となっているとご主人はおっしゃっている。

温泉ではないが、敷地内から汲み上げる地下水を沸かしている。

高野槙の湯舟との相性は良く、半日たってもその柔らかいお湯は温度を下げることはないそうだ。

 

前回同様チェックアウト時に次回の予約をお願いした。

来年11月の希望だったが、候補4部屋のうち1部屋だけ何とか予約が入った。

前にも書いたけど、俵屋さんって自身のHPを持っていない。

代々多くのリピーターに支持されているのだろう。

ボク達もいずれその仲間入りをさせて貰えるのだろうか。

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

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