秋ホテル

先週伊豆旅行の帰りに寄った海の見えるクラシックホテル。

奥さん推しでボクは今回初訪問。

土曜日の昼下がりなのに誰も居ない。リゾート感溢れるレストラン。

メインダイニングの方にはちゃんとドレスコードがある、由緒正しいホテルです。

温泉旅館の朝ごはんでお腹いっぱいだったので、デザート一皿を奥さんとシェアしました。

手入れの行き届いた広大な庭でのんびり。やはり誰も居ない。

岬のホテル

思い出すのは中高校生の頃、好きだったハードボイルド作家の小説の中で、特に気に入っていた「秋ホテル」。

父親から引き継いだ伊豆の岬の小さなホテル。今は客も選び、マイペースで静かな生活を送っている中年男。

でも別れたパートナーからの手紙をきっかけに、NYを舞台に自ら進んで危ない事件に巻き込まれていく・・・

ボクがこの作家の小説が好きなのは、主人公の生き様を彩るちょっとした小道具たち。名前も知らないフランスのタバコや気難しいしいジッポ、場末感あるバーボンetc…

今でもボクがワイルドターキーやフォアローゼスを愛飲するのも、このハードボイルド小説の影響だ。

この小説での小道具は、勿論タイトルにもなっている伊豆の岬にある小さな古いホテルだ。

 

ボクはこれから働く予定などもう無いが、時々「あっ!こういうところならゆったり働くのも良いかも!」と思うことはある。

鎌倉紫陽花寺の入場チケットのもぎりだったり、富士五湖のリゾートホテル併設のゴルフ場のグリーンのお手入れ係だったり・・時給800円くらいで気持ちが豊かになれる働き場所。

 

この伊豆のクラシックホテルもそう。

労働作業と言うより、ちょっとした気配りとかユーモアにバリューを感じる滞在者にならボクにも出来ることはあるのではと妄想してしまう。

それに客も少なくて楽そうだし(笑)。

ホテルに着いた時も出た時もロビーはこんな感じ(笑)

こんな働き方は・・

最近ちょくちょくブログで働き方の多様性について無責任に妄想している。

家の前で起こっている事

今週から家の前の道でいきなり水道管取り換え工事が!

多分事前連絡はあったのだろうけど、車の使う日は朝の9時前に近所の駐車場に移動しておく必要がある(駐車料金は精算してくれるらしい)。

 

建機を操る人と水道管交換の作業をする人、また工事の司令塔と思われる人は皆ボクと同年代からもう少し若いくらいか?

司令塔の指示を末端に伝達するのは3~40代(と思われる)女性、その伝達に基づき通行者を誘導する人は多分80代の御老体、立ち入り禁止の看板の移動等少し力仕事になるとアフリカ系の黒人。

やはり日本では老若男女&外国人フル動員で経済を回しているんだと実感。ボーロと散歩に出かけると皆目を細めて声を掛けてくれる。黒人と世間話をするのも懐かしく楽しい。何しろボーロ含め3人とも時間はたっぷりあるのだ。

この水道管工事、なんと2週間もかかるそうだがみんなのんびりやっている。大学でケインズ主義を学んだ人もいるだろうが、何しろ目的無しに道に穴を掘って埋めるという作業だけでも経済は回るものらしい(積極財政)。

でも80歳代と思われる方々は夏日と雨が続く今日この頃、長袖の作業服にヘルメット姿では、その場に立っているだけでも身体には厳しいのではと思ってしまう。

さらにこのような仕事は今後ロボット化されること確定だから、働くという選択肢すら奪われてしまうのかも。。あっ!でもロボットに目的無しに穴を掘らせて埋めさせても経済は回らないか??

越境リモート勤務

前職ではコロナ騒動が始まり直ぐに在宅勤務になったが、コロナ収束後も原則全員在宅勤務継続方針を打ち出していた。この通達が人事本部からメール配信されたのは、ボクの退職3か月前だった。

その時既にボクは定年退職宣言を済ませていたけど、「あれ?それならもう2~3年勤めても良かったかも?」って感じていたのを今でも覚えている。

経営者の観点からは従業員の100%在宅勤務はNOが多数と思うが、雇われ側から見ればこれは絶対美味しい。いや勿論出社したい人はすれば良いのだ。ハイブリッドは最も現実的かつ持続可能な働き方だ。

これからはこうやって有能な人材を集める傾向となるのだろう。逆にリアルに現場主義に基づく仕事には高給を提示しないと募集は厳しいかもしれない。

まぁそんな仕事は無くなるかもしれないけどね。僕自身が長年誇りに感じていた営業職だって、多分大半ロボットが作業出来る。

 

先月新聞に面白い記事を見つけた。

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〇〇〇〇(株)は世界40カ国超で事業を展開し、海外比率は連結売上高の5割、連結従業員数(約14万6000人)の4割にのぼります。新制度では、国によって異なる税制や労働規制に合わせた契約のガイドラインを整備。海外に居住しながら日本の本社などで働く「越境リモート勤務」を可能にします。

新制度ではまず、販売戦略や人事などの本社チームに海外人材を起用することを想定します。各地域に特有の商習慣や文化に精通した人材を世界から集め、これまでより効果的な戦略を打ち出せるようになることを狙います。国内外の若手や中堅社員を本社や現地法人の業務に携わらせ育成することも目指します。

これまで国をまたぐ異動は赴任が前提で、家庭の事情で難しかったり希望がかなわなかったりして離職を選ぶ従業員もいました。新たな制度は働き方の選択肢を広げ、より柔軟なキャリア形成を後押しします。人材争奪戦は国境を越え過熱しており、企業の競争力を高めるためにも、多様な働き方を認めることが重要になっています。

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この会社を良く知っている。極めて保守的なTHE 日本企業だ。世界中から有能な人材を集める為の大改革なのだろうが、多分目的は達成されないだろう。

どんな有能なそして母国の市場や制度に精通している外国人であっても、日本で本社のDNAを感じることなく本社機能の仕事を全うすることは出来ないし、そもそも日本の会社に勤めたい人は基本的に日本という国に興味を持っていて日本で仕事したいのだ。

その逆も同様・・

海外支店での仕事に興味を持っている日本人が日本で越境リモート勤務をして何のモチベーションになるかな?また、現地スタッフをリモートで管理するなどかなりの経験と能力を要する。

 

でも先ず行動することが最重要。ボクが思いもつかない大きなメリットもあるかも。ボクの思考が3年前から止まっているだけ。。個々の企業のこういうチャレンジは頼もしいし楽しみですね。

これからはより速いスピードで世の中も変わっていくはずですから。

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

 

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