朝食後のフォレストウォーク。
東京より5度は涼しい中で恵みの秋を感じる。
でもこれは多分食してはいけないやつ。知らんけど(笑)。
先週三重では食べなかった松阪牛を追加料金5千円で楽しむ。150グラム。
我が家の食卓では肉は安価な鶏や豚がメインなので、旅行はビーフステーキを楽しみに行くことが多い。
前回も思ったけど、これって安くないですか?
自民党総裁選挙でも争点となっている昨今の物価高。
給料は少しずつ上がっても実質賃金は未だマイナスだから人々の生活は楽ではないとのことだ。
でも前述の松阪牛や大好物の鰻などが物価高の影響を受けている感じはあまりない。
一方日々の食卓に上がる安価な肉たち(笑)はコスト吸収幅が少ないから価格は多分上がっているのだろうが、ベースが安いから絶対額では大したインパクトはない。
これはボク個人の無責任な感想で、特に育ち盛りの子供たちを抱えるそれこそ働き盛りの人達のへの影響はとても大きいのだろう。
彼等彼女等は日本の税収・社会保障費を支える世代なのだから最大限ケアされるべき存在なのは確かだ。
それでも日本の物価がそこまでに高いとはどうしても思えないのには直近の理由がある。
1ヵ月間のブラジル滞在を終えて、ニューヨークで4泊して帰って来た。
最後にNYに行ったのは15年前。
まだ東京が世界で一番物価が高い都市だと疑ってもいなかったボクだが、NYのそれ は既に東京同等以上に感じたものだ。
それが今はもう・・日本の2.5倍、チップを入れると3倍くらいの痛さなのだ。
ブラジルでの生活に疲弊して(苦笑)心身ともに調子を崩してしまった息子が最後に楽しみにしていたNYのイベントが、スポーツ観戦(USオープンテニスとMLB)・ロブスターロール・そしてカジノだ。.
USオープンなど予選の安い席でも一人4万円くらいする。まぁこれは思い出を買うと思えば許容範囲だ。
ロブスターロールは、NYではステーキ・ハンバーガーと並んで3大名物料理なのだそうだ。知らなかった。
アッパーウエストにあるこじんまりとした感じの良いレストラン。
店内の客はボク達だけだったけど、ジョギング途中の近隣住民(?)達がひっきりなしにテイクアウトの紙袋を受け取りに入店してくる。皆さんそれこそ毎日の日課のように。
息子は念願のロブスターロール(右)、ボクはクラブロール(左)とビールを注文。
確かに美味い。
でもチップ無しで合計2万5千円 (笑)。これって高くないですか?
地元の方々の様にルーティーンで食べることは出来ないけど良い思い出にはなりました。はい。
勿論日本と違いアメリカではこの数十年健全なインフレを達成して、それに見合う労働者の手取りも毎年増えて来たのだろう。
でもこの日米経済格差には僕にはもうひとつ決定的な理由があると思う。
R(資本収益率)>G (経済成長率)
比較的新しい昨年のデータでは、アメリカの投資人口は60%以上なのに対して日本のそれは未だ25%以下なのだそう。
良くテレビの街角インタビューで「株価は上がってきているのに私たちの生活実感としては景気は良くなっていません!」との切り抜きが好んで紹介されるけど、件のの不等式を知っていればこれは当然のことだ。
そもそも株を扱っていなければ株価の上昇とは無縁だし。
さて、NYにはひとつしかないカジノへ。
息子と僕でそれぞれ予算を100ドルと決めた。
カジノのATMでキャッシングすると・・ホント円安を痛感する。
通貨価値が下がる=インフレになる。
そう、投資も出来れば外貨ベースの商品を混ぜたい。
円預金と年金だけを頼りに生活している定年退職者はこれからはさらに厳しいかも。
現在ボクのポートフォリオの8割強は米ドル資産、円資産は少ないがこれからは年金も隔月で円振込だから結果的に良い感じだ。
そう、ボクの場合は深く考えていなくても大抵良い方向に導かれている気がする。
いやっ、本当はそうでもないかもしれないのだが、”気がする” だけでも人生の満足度は格段にアップしている。
「いいかい?カジノで勝とうとするな。この200ドルはゲーム代だ。なるべく長く遊べると良いね。」
息子にはしつこく言い聞かせた。
実際200ドルで4時間も遊べたのだ。大成功だ。
しかし案の定息子から泣きが入る。
ポケットを探るとチップ用のお札の中に1枚だけ10ドル紙幣を見つけた。
「これで最後だよ。」
99%以上の確率であっという間に溶けるお金だ。
でも息子は必死に粘る(笑)。
ダイスのゲームで30分も経っただろうか。
1のゾロ目を中心に5ドルを撒いたら、あらら・・
216分の1の確率だ(計算合ってますよね?)
一振りで210ドルの元手を取り戻し、勝ち逃げとした(祝)。
勿論こんなこと二度と起こらないだろうし、カジノがインフレ対策になるなんて思わないで欲しい(思いませんよね?)。
さて、場所は先週に戻って・・
河口湖畔の大石公園。
入場無料で大勢の外国人がカメラを持って花の季節を楽しむ。
いつも空いているお気に入りのイタリアンレストランも最近はテラス席まで外国人で一杯だ。
この人たちから見れば日本は素晴らしく安い観光資源国なのだろう。
30年ほど前にアジア諸国について日本人が思っていたように。。
日本を深く愛するボクとしてはちょっとだけ複雑な心境だ。
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!