旧友と

1年位前に子犬のかかりつけ医の隣にワンコOKのカフェがオープンしました。

スローフードを売りにしていて「なんだかなぁ」と思っていましたが、先日子犬の散歩ついでに初めて寄ってみました。

SDG’sを声高に発信する企業や団体をなんか胡散臭いと思っている自分がいて、スローフードも実体のない単なる流行りに便乗したものに感じてしまうのです。”地産地消”とかはっきり言えるのならより説得力があるけど、東京では難しいですね。

でも食べてみたら普通に美味しかったです。ちょっとコストプレミアムを感じましたが、まぁたまに気分で食べるにはいいか。「ちょっと今日は健康に良いものでも食べてみるかぁ」みたいな(笑)

サラダボールランチ。初めてエディブルフラワーを食べました。味はしないけど見た目は楽しめます。

 

薬膳カレー。辛くも無いのに発汗してくる。やはり身体に効いているのかも。

 

こういうサービスが奥さんの得点をアップさせます(笑)

戦友からのお誘い

「アレックスが昨日から来日していて麻太郎さんと呑みたいって。明後日の晩空いてますか?」とかつてのチームメンバーから。

あーもう退職して2年経つのに気にかけてくれるのね。って言うかアレックスと仕事で一緒だったのはもう15年も前。

ボクが欧米豪の営業を日本本社で統括していた時の欧州販売ブロックのカウンターパートでした。

北米とオーストラリアの販売会社はボク達の連結子会社だったので意思の疎通は比較的容易でしたが、この欧州の統括販売会社はボク達の親会社(ホールディング)のお膝元ドイツの100%子会社で、アレックスとは非常に政治色の強いデリケートな関係でした。

でも従来必ず年季が入った日本人の重鎮が統括していた欧米豪を当時40代のボクが担当したことで同年代のアレックスは一定の安心感を持ったようで、それからの3年間はお互いの立ち位置を極力尊重しながら欧州市場のシェアを拡大出来た、ボクの社歴の中でも特にやりがいのあった仕事のひとつでした。

そのアレックスの一番の関心事が、「どうやって60歳で退職したんだ?一体今何をやっているんだ?」

日本人が、特にボクが60歳で仕事を辞めたのはどうにもイメージ出来ないらしい。

今のボクの平凡な暮らし向きをドイツ人に理解して貰うのは結構厄介で、「昨年学校で勉強して、今はボランティアで在日外国人に日本語を教えてるんだ」と説明して納得して貰いました。まぁ嘘ではないからね。

ボクとしては彼がまだ働き続けていることの方が不思議でした。

確かにドイツでは年金受給開始は67歳まで延長されたけど、もう十分に稼いだだろう。一般的にドイツ人は実はフランス人より年間バカンス期間が長いと言われており、一方でその人生を謳歌する中でも堅実なお金の使い方をする民族だから、ボク的には彼も出来るだけ早く”あがり”を目指す計画に余念が無いと思っていたんです。

でも経済的に立ち行かないと・・

アレックスが飲み屋に一緒に連れて来た初対面のオーストラリア人(アフターセールス)もインド人(ITメインテナンス)もボクの60歳ハッピーリタイアが羨ましいと。

どうもピンとこないけど、日本人だけじゃないのね、退職後の心配をしているのは。

みんなと別れてから、職場があったツインタワーに寄ってみる。

先ほどまでアレックスと話していたヒリヒリした過去の出来事が走馬灯のように頭をよぎり、思いもかけずこみ上げるものを感じてうろたえる。

あれっ!? みんな結局なんだかんだ仕事が好きで辞められないんじゃないの?

 

さて・・

冒頭のスローフードレストランの店員さんが、「お店のインスタにアップしても構いませんか?」と写真をパチリ。ボーロはどこでも人気者です。

奥さんの同レストランの得点がまた上がりました。リピ決定(笑)

スローフードでもなんでも奥さんが気に入ってくれれば何よりです。

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

 

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