思い立って断食

3月末に自宅で転倒して鎖骨を折り入院、そして人生初の手術からリハビリに加えコロナ禍での会社方針も重なり、7月末に定年退職するまでの4か月間は在宅勤務と有給休暇の消化で9割、出勤が1割というところでした。

これにより自己目標の平均1万歩/日のペースを保っていた3月迄から一転し歩数は半減、また7月以降は生活パターンの変化から食事のパターンも変わり、体重が3キロ増えました。理想体重としている70キロに対し、4キロオーバー。

新しいチャレンジとして3日間断食をしてみました。

小食のすすめ

ボクのサラリーマン生活は、マレーシアに駐在に出た45歳からシンガポールに駐在に出ていた56歳までが仕事の量も責任もピークでした。こういう時期が10年以上も続くというのは個人的には非常に長い期間だったように思います。

それだけ仕事も好きでしたしやり甲斐もあったのですが、一方で常に肉体的・精神的に自らを追い込んでいた気がします。

そこで巡り合ったのが、石原結實医学博士の著書、食べない健康法

人類は300万年前にアフリカ大陸で誕生してから299万9千9百年くらいのほとんどの期間を飢餓状態で過ごしてきたので人間は空腹にはどうにでも対応出来るが、たったこの数十年の1日3食という飽食状況にはその過剰栄養素をどう処理して良いかわからず、生活習慣病という明らかに食べ過ぎが原因の病気を作り出しているとの説。

人間以外の動物は皆お腹が空かなければ食べないし、ケガや病気になった時は免疫力を高める為に逆に食べる行為を停止する。「昼休みになったから食べないと」とか「疲れているから肉喰って精をつけよう」とかは人間だけとのこと。

小食の効能は様々ですが、ボクがこの8年の間1日1食(正確には朝の流動物の食事と夕食)をやっていた時に感じたのは

①免疫力向上(病気と無縁)

②ストレスに強くなる

③短眠となる(通常6時間だが4時間半が続いても生活・仕事に支障無し)

これに④頭脳が明晰になる・・は未確認ですが(笑)、この歳になって一番関心があるのは、これこれ。

⑤小食により寿命が延び、老化予防の効果がある

アメリカのウィスコンシン大学の研究結果で有名なこの実験写真

通常の食事を20年間与え続けた左側のアカゲザルに対し、食事の量を3割カットした右側のサルの表情、毛並み、背筋の姿勢の違いは歴然です(因みに両方のサルも人間年齢で75歳ほどだそうです)

*サーチュイン遺伝子だの*オートファジーだので説明される小食の若返り効果ですが、この写真でも明らかですね。

*は興味あればググってください。ノーベル賞ものの発見です。というか東工大の大隅教授が2016年にオートファジーでノーベル賞を受賞しています。

タモリ、北野たけし、水谷豊、千葉真一(!)そしてGacktも1日1食。

「1日1食だと雑な食事などとれないよね。身体が欲しているものを感謝して食べるよ。」

さすがに元旦の芸能人格付け結果も小食ならではのものですかね。

 

痩せたい時には減量出来ていた

様々な”何とかダイエット本”が巷に溢れていますが、ボクの減量に有効だったのは、

①石原先生の教えに従い朝はニンジンとリンゴのジュース(+たまにキノコ・ネギ・大根等のお味噌汁)だけ、昼は抜いて夜はアルコール含めなんでもOK。

②但し食べる順番は汁物→野菜→おかず→お米を守る。

糖質(炭水化物)は意識的に制限。そもそもおかずを食べ終わった後でご飯だけ食べても満足度低し。。アルコールは基本なんでもOKとしましたが、糖質のあるビール、日本酒、白ワインは避けていました(偉い!)。

2013年5月~12月の減量結果 (75.9→65.5キロ)

これ、とてもわかりずらい(泣)! 縦軸が体重(キロ)で横軸が一ヵ月間の日付(左から1日~)

折れ線グラフは毎月順調に下に降りてきている。

2017年1月~6月の減量結果(76.6キロ→69.3キロ)

こっちの方がまだわかりやすいか(笑)

何故一回目の減量から76.6キロまで体重が戻っているかというと、この間にシンガポールで食生活が変わってしまったからです。単身だったので何しろ食べることくらいしか楽しみがなかったので昼ご飯も炭水化物も全部解禁。

こんなのとか

 

ハイナンチキンライス ランチに最適

 

こんなのとか

バクテー これは朝食べる

現状は?

74.1キロ。

ボクの考える理想体重はBMI(ボディ マッスル インデックス)で23.5の70キロですが、最近昼抜きパターンが崩れて苦戦しています。

週2回母親のところへ昼の弁当を買って届けているんですが、母がボクと一緒に食べたいとの要望があるので。曜日によって昼を食べたり食べなかったりというのが、悪いのかも。。。

また今後Go Toで家族との旅行が目白押しなので、今のうちに一度70キロ近くまで下げておきたい!

ということで緊急断食開始

思いついたら吉日。10月2日(金)、その日からスタートしました。いくつかの好条件に恵まれていたからです。

①母の弁当は前日木曜日に届けており、次回は翌週月曜を予定。

②奥さんは2日当日よりお義母さんと伊豆へ1泊温泉旅行、息子はビリヤード大会準備で2日より3日間不在。

③ボクはいつもの通り特に予定なし。

2日初日

当然前の日の晩に準備食などとっておらず(ガッツリとステーキだった)、本当に当日いきなりスタートでしたが、そもそも朝のニンジンりんごジュースと昼抜きはいつもと変わらず、誰も家にいない夜はひたすらこのブログを書いて夕食は見事にやり過ごしました!

但し水分補給としてはカフェイン入り(と思われる)グレープフルーツティーを飲んでしまって反省。

午前中に月一回の血圧診断の為に地元の病院へ、午後は母の散歩に付き合いました。

3日二日目(74.1キロ→72.5キロ)

初日の減量はほぼ体内の水分排出のおかげ。肝心なのは今日と明日。

今日からノンカフェインのそば茶に変更。朝はいつも通りニンジンりんごジュースだけ。固形物は摂取せず。

旅行から帰ってきた奥さんの希望で、愛犬を連れてドッグカフェへ。砂糖を使っていないことをお店の人に確認してグアバジュースをオーダー。果糖が半端なく甘かったが本日一番に満足感。味覚が冴えてきた??

空腹感には十分対応出来ています。3日間断食は楽勝か?

現在22時半。やること無いのでもう寝ます。お休みなさい。

4日三日目(72.5キロ→71.6キロ)

 

朝はニンジンりんごジュースのみ。

昼までそば茶をすすりながらネットサーフィン、そして母の散歩に付き合う(ワンコも一緒にね)。

全く空腹感無し。

夕方になり近所のスープレストランへ回復食(もどき)を食べに行きました。

ラタトゥーユ、そして緑野菜スープとリンゴ酢の梅ドリンク。

ここまで絶食の好転反応として舌苔(ベロの表面が白くなる)が確認出来ましたが、ここでスープを飲んでいる途中から軽い頭痛と歯イタが・・帰宅まで続きました。

5日朝(71.6キロ→71.3キロ)

この3日間で2.8キロの減量。

いきなり臨んだ断食でしたので結構緩めに構えていましたが、結果3日間何のストレスもなく過ごすことが出来ました。さすがに退職後の生活は暇なので、夜ご飯というイベント(?)が無いのは少し寂しかったですが、体調的には全く問題無し。毎日計っている健康KPIも以下の通り3日間異常無しでした。

朝の血圧 135/90  138/94  126/78

基礎代謝    1680          1560          1560

一日歩数     9090         4601          8147

 

3日間断食を終えて

3日間の断食は無理なく出来ましたが、楽しんで過ごせたのは今回が初めての経験だったからだと思います。

体重がそこそこ落ちたのは良かったですが、良く聞く「これで人生リセット出来そうです!」的な精神的、体調的な覚醒は正直無かったです。この「3日間断食を月に必ず1回実施!」とかは人生の楽しみを少し落とすかなぁ?

昼ご飯は食べたり食べなかったりが今後も続くと思うので、当面週に1回程度の1日断食を継続してみようと思います。夕食準備の手間がなくなり奥さんからも喜ばれるからね!

最終日に本麒麟が届きました!

第三のビールの酒税が上がる前の9月30日23時59分にネット購入で滑り込みセーフ!映画の主人公の様でした。

そうそう今回の3日間でのもう一つの収穫は、まだボクはアル中でないと確認出来たこと。

ワンコも飲みたそうだけど、後で乾杯しよう!

それではShanti Shanti!  素晴らしい1日を!

 

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