思い出資産

パン大好き奥さん。都内は勿論、旅先でもいくつかのお気に入り店をストック。

そのひとつ、伊豆高原にあるベーカリーで軽目のランチを。

店内ではパンのイートインは勿論、複数の美味しいランチプレートも提供

ボクは(健康上の理由で)めったに食さない代物だけど、パン好きの人は周りにも多い。奥さんも平日の晩はお酒のアテになるおかずを作ってくれるけど、自身のメインはあくまでパン。

健康第一とは言ってもこれが毎晩の楽しみならそれはそれで幸せなこと。僕の毎晩の晩酌と同じです。

8種類のパンを予約。翌日の戻りでまたお店に取りに来ました。

海辺の温泉旅館

旅行代理店で見た風景

今回の伊豆の旅館は麻太郎家としてはハイエンド。

奥さん所属庁提携ホテルで昨年のうちに予約していたけど、今年の全国旅行支援をゲットする為に改めて庁から指定の旅行代理店まで足を運びました。一旦予約をキャンセルして、その後複数の手続きを経て予約を取り直すのです。

結局3回代理店まで出向きましたが、まあ時間はいくらでもあるので良いのです。

結果、高級旅館を通常の3分の1以下の料金で泊まりました(満)

 

店内で整理券を貰って4時間待つ(笑)

何故にそんなに時間がかかるのかと言うと、何しろ周りが老人だらけ・・

そりゃそうだ。僕だって旅の宿泊予約は普段ネットで済ます。ネットが使えず旅行代理店の窓口で予約する人の多くは、その前段階として行き場所から相談をすることになります。

それに合わせカウンターの代理店側も一から質問することに・・

「海ですか?山ですか?大まかな地域は?」

から始まり

「予算は?」「交通手段は?」「和風旅館ですか?ホテルですか?」「食べ物のアレルギーは?」etcetc…

耳が遠い方々もいらっしゃれば、またご夫婦間でその場で時間をかけて相談を開始することも多い。やっと行く場所が決まったらお次は全国旅行支援を得るための手続き説明だ・・

この方々がお金に余裕がある日本最後の勝ち逃げ世代なのでしょう。

この物価高が叫ばれるご時世、この人たちが  “マージンがたっぷりのった旅行”  のターゲット層となっているのは間違いなさそう。だから代理店側も丁寧に時間を掛けて対応することになります。

 

今後ボクたちが最年長世代となれば、これら大手旅行代理店の多くが閉店することになるでしょう。

お久しぶり高級旅館

角部屋の22帖間の和室

 

ラウンジでもゆったり過ごす。滞在中には洗車サービスも。

 

何故にフォークとナイフかと思ったら、アワビの石板焼きが出てきた。この後地魚の焼き物と芝海老の釜めしを経て4種のデザートで宴は終了。

どの皿も美味しいんだけど、やはり量が多いんです。当然奥さんは食べ切れずにボクが食べることに・・

小さい頃から両親に「食べ物は残さないこと」とだけは厳しく言われてきたので、今でもなかなか残すことが出来ない。釜めしだけでも事前に辞退すれば良かった。

ボクが小さい頃は、家族での外食がほとんどなかった代わりに家族旅行には良く行きました。

海旅行

その頃は旅行先の夕食が本当に楽しみで、大抵5膳くらいはご飯を食べていました。

若い時の経験程、濃厚でコスパの高い思い出になるものだと改めて思いました。

 

ここの売りのひとつが6種類あるプライベートガゼボ。

夕食前に長椅子のある東屋へ

 

飲み物サービスも

 

朝食後に古民家風東屋へ

湯面に雲が映りこむ。明らかに食べ過ぎの胃腸をいたわる温泉。

人の記憶ってあてにならない

ここのガゼボは奥さんも強い印象があるみたい。前回来た時からリフォームされたようで、仲居さんと話が弾む。

「お義母さんと来たの?」

「・・・・・」

どうやらボクと来たらしい。30年ほど前に・・

 

ボクが今でも覚えているのは、30年以上前にボクのお母さんを車に乗せて泊まりに来たこと。ガゼボのことは覚えていないけど。

 

友達との旅行中に栃木で交通事故にあい、最寄りの市立病院に救急搬送。

第三頸椎骨折で3か月間の長期入院。その間お母さんが毎日新幹線に乗って看病に来てくれた。

お陰で奇跡的に後遺症も残らず回復、そして退院。感謝を形にするべくこの旅館に連れて来た。当時のボクとしては精一杯の親孝行だったけど、お母さんも大変喜んでくれたのを今でも鮮明に覚えている。

 

すると奥さんが

「でもお母さんをお連れしたのは隣の旅館だったわよね。そう言っていたよ(あなたが)」

「〇▼✕◆!?」

何故にボクと知り合う前の奥さんの方が正確に覚えている!?

 

若い時の経験の積み上げは濃厚な思い出資産になるけど、それは覚えていてこそ(汗)

 

東伊豆では朝焼けが楽しめます。

早起きは三文の徳。奥さんにはいつも嫌がられるけど・・

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

 

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