得した気持ちで旅を終える

生憎の雨模様で、せめて三浦のマグロでも食べようと魚料理屋さんへ。

奥さんは定番の刺身定食。

息子は何故か国産ステーキ丼。

そもそもコレがメニューにある不思議(笑)。

 

息子の友達が肺がんで入院との知らせが彼のグループラインに来たのがブラジル滞在中。

「帰ったらお見舞いに行かなくちゃ」

聞けばビリヤード仲間で、ボクと同世代の宮大工とのこと。

60代なら普通友達とは呼ばないだろう。息子の交友範囲は広い。

横須賀の病院なので、行きだけでも車を出してくれと。

魚料理店でお腹を満たして病院へ。

奥さんが買っておいた葡萄を持たせ送り出した。

 

(ボクがもし入院していて20代の知人が訪ねに来てくれたらとても嬉しいだろうな)

帰りの運転をしながらぼんやりと思った。

 

息子との1か月余りのブラジル滞在は、その後彼とボクの距離を少しだけ縮めてくれた。

ハプニングも多々あったけど、息子と笑ってシェア出来る思い出が増えたと思えばまんざらでもない。

 

それにハプニングの対価としていくつか嬉しいお知らせもあったのだ。

ハプニング@アパルタメント

クリチバでの1か月間の滞在。

アパート選定時に「屋内ビリヤード場とプール希望」で検索したら一つだけ出て来たのだ。

治安の問題から夜間はあまり移動はしたくなかったので、これら屋内施設の有無が判断材料だったのだ。

 

しかしチェックインした初日、アパートの受付で言われたのは

「これはオーナーの施設であなた方には利用出来ない」

 

二人でポルトガル語で懸命にお願いしても状況は動かない。

ってか・・受付なんだから英語しゃべってよー(泣)

このアパートは、他にも停電、掃除、蟻害(笑)等トラブルの宝庫だったが、このビリヤードとプールは明確な虚偽案内だったので、事前に宿泊料金を支払った旅行サイトにクレームを入れた。

しかしその旅行サイトもアパート側からは同様の説明を受けて撃沈。

もういい。チェックインして既に2週間もたっていた。

ボクたちは街中のビリヤード場を見つけて通い出していたし、ボクは早々に風邪をひいて(8月のクリチバは寒い!)水泳どころではなかったのだ。

でも旅行サイトからはその後、お詫びとして7万2千円分のポイントを送るのでサイト専用口座を開設するよう依頼があった。

現金ではないが有難い。

麻太郎家では当該ポイントを使う機会などいくらでもあるのだ。

 

ハプニング@オテル

ブラジル脱出目前で元気満々の息子と夜のクリチバの空港で、搭乗予定のサンパウロ便遅延という絶望のご報告。

結果、サンパウロでのニューヨーク便への乗り継ぎに失敗。

その後翌日未明まで現地航空会社の対応にさんざんな目に遭ったボクたちだったが、なんとか22時間後の別便でニューヨークに到着。

早朝にチェックイン。

事前にホテルには「チェックインは翌朝になるけど部屋はキープしてください」とお願いしておいた。

 

ところが・・

「すみません。もうご希望のツインベッドルームが満室ですのでダブルベッドルームでのご用意となります。」

 

大男の息子と同じベッドに寝るんか?

そして・・ボクは静かにキレた。

 

前日の航空会社の対応、NY滞在が一日減ったことによるスケジュール調整etcetc・・

これらはホテルに責任はないんだけど、ボク達ももうかなり疲れていたのだ。

 

「チェックインが遅れることは、事前に連絡済ですよね?」

「これは私のフォルトですか?」

「つまりそちらのオーバーブッキングって理解で良いですか?」

 

ブラブラ言ってばかりの受付の逃げ道をひとつずつ塞ぐ。

ボクとしてはホテルのミスなんだからアップグレードしてでもツインベッドルームを手配すべきとのスタンスだ。

NYでは英語が通じるから (当たり前か笑)自己主張はいくらでも出来る。

 

素泊まり7万円のホテルで4時間仮眠をとる。外はもう明るい(泣)

最終的にマネージャーが呼ばれて名刺を頂いた。

「そちらの言い分はわかりました。でも我々は旅行代理店との契約なのでクレームはそこを通して下さい。」

うん、それには同意だ。ボクもその代理店に宿泊料金を払っている。

 

マネージャーの裁量でチェックアウトを1時間延長して貰ったが結局部屋の変更は叶わず、帰国後代理店(旅行サイト)にクレームとなった。

その後代理店・ホテル間のやり取りの中間連絡が何度か貰ったが、3週間後には1万2千円の返金がなされた。

 

今思えばベッドなどどうでも良かったはずだ。

空港ですったもんだした後のナイトフライトで一刻も早くシャワーを浴びて寝たかったのだ。

同じベッドに息子の代わりに絶世の美女が横たわっていてもボクは爆睡だっただろう。

伏兵現る

前述の遅延した航空会社とは深夜4時間くらいのやり取りの末、翌日のニューヨーク行き代替便とその晩のホテル@サンパウロの手配をして貰った。

ボクが保有している3つのクレジットカードを調べてみたが、どれもフライト遅延にかかる保険は付帯されていなかった。

そりゃそうだ。フライトが遅れたら航空会社が補償対応するのが普通だ。

しかし奥さんから驚くべき連絡が・・l

息子に奥さんのメインカードの家族会員カードを持たせていたが、これがフライト遅延補償に対応しているとのこと。

「いい?クリチバ空港から翌日のサンパウロ空港までに使ったお金の領収書は全て取っておいて!」

ということで、サンパウロ空港・ホテル間のタクシー代と空港でとった夜食代のレシートを添付して帰国後にカード会社に申請した。

 

そしたら実費より遥かに大きい4万円をお支払いすると!

4万円は支払い上限額だったんだけど、「(レシートがあれば)常時そこまではお支払いしますよ」ということらしい。

本当ですか?〇〇カード様。大変ありがとうございました。

この4万円はカードオーナーの息子の口座に振り込まれる。贈与税がかからない形で息子のNISA投資に使われることになるのだろう。

細かい話だが重ね重ね有難い (笑)。

 

Chao Chao! 素晴らしい1日を!

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