結婚した当初は奥さんと毎月のように箱根に泊まりに行っていました。
当時は奥さんの会社が社員の福利厚生の一環として提携していた富士屋ホテルやパレスホテルに、毎回信じられない程の安値で宿泊することが出来たからです。
その後は軽井沢に旅行の軸足を移し現在に至っていますが、それに加えて十年前の東日本大震災以降、意識して福島の温泉に行く機会を増やすことなりました。
今まで常に周囲の方々に助けられ、そのことに感謝をしながらの60年間のボクの人生でしたが、一方で自分が他人に出来ること、例えば寄付とかボランティア活動に積極的な関わりを示してきませんでした。
東日本大震災が発生した時も、その時は自分なりに判断した額の義援金を送りましたが、その後継続的に支援活動をするということはありませんでした。
でも些細な事でも自分でも長期にわたり出来る事として、奥さんとの温泉旅行には震災後も風評被害に苦しむ福島の旅館に極力行くことにしています。
温泉好きなボクたちが、「(どうせ)どこかにお金を落とすことになるのであれば出来るだけ福島に」という、本当に些細な決め事ですが・・
1週間ぶり(!)の福島旅行
カレンダーを間違えた!
先週4泊5日で福島温泉旅行に行った時に泊まらなかったボクたちのお気に入りの宿があったのですが、旅の道中に直接立ち寄り次回の予約をしてきました。
なかなかボクと旅館の日程が合わず、ちょっと忙しいけど2週間後に予約を入れました。いや入れたと思ったのですが、それはボクの勘違いで実は翌週だったことが帰宅してから判明!
そういうことで2週続けての福島旅行となりました。奥さんと息子は神戸に旅行に行っていたので、今回は2泊3日のぼっち旅行です。
ガラガラだった新幹線
流石に2週連続で福島まで運転していくのは面倒なので(しかも一人)、新幹線で行くことにしました。いったんは宿に直接予約しましたが、Go Toに切り替えるべく新幹線込みのプランを旅行代理店のHPで探しましたが、生憎その日程での込々プランは見つからず。
仕方ないので別売りの新幹線チケットを探しましたが、最大15%引きの乙波しか見つからず、あらら。
奥さんと息子の神戸までの新幹線は、同じ駅ネットのeチケットで早割の50%だったのに対して随分高いコストを支払うことになりましたが、前述の通り思いつきで決めた旅行なので仕方無し。
まぁいやなら宿をキャンセルするだけだったのですが、そうしなかったのは結局行きたかったということです。次回からはもっと前広に旅行の計画はたてないと。
旅の思い出の作り方
今回泊まるのは、奥土湯温泉の秘湯を守る会メンバーの野趣あるれる宿です。
ところで旅行の思い出ってどういう時に振り返るか?
写真のアルバムを見返したり、買って帰ったお土産を食したり・・
でもこの温泉の場合は残り香。
兎に角温泉の硫黄臭が強烈で旅行に着ていった下着やセーターは勿論のこと、帰宅して次の日の着る服にまで臭いが刷り込まれることとなり、現役時代は週明けに会社に行くとお土産を仲間に配りながら、「いやぁ秘湯の宿に行ってきてさ~」。いちいち説明しないと何しろ周りの人には相当怪しい臭いなので・・
でももう今はそのような心配は不要。当面この香りを存分に楽しもうと思います。
初めてテレビ出演したのに・・
天気予報に苦言あり
三日間とも快晴の天気予報。
先週雨で楽しめなかった奥土湯の紅葉とブナ遊歩道散策を満喫するはずでしたが、初日の快晴から一転肝心の中日が何と雪!
初日は
それで二日目は
朝起きていきなり銀景色とのご対面に、ボクが愛用しているtenki.jp 即ち日本気象協会の”奥土湯XX旅館”のピンポイント予報を再確認すると
おいおい、予想は外すとしてもリアルタイムはちゃんと報告しろよ。
先月に北軽のホテルから軽井沢に降りてきた時も見事に嵐に吹かれてトンボ返りを余儀なくされたし、もう少し直近の予報の精度上がらないものですかね~
フロントからの電話
朝食後にひと風呂浴びて部屋に戻ったところでフロントから電話。
「あの~麻太郎さん、朝からちょっとお願いがあるんですけど~」
なんでもこの日が福島(の住居地)では今年初雪らしく、福島テレビのスタッフが旅館に来て、誰かの雪見風呂風景を絵にしたいとのこと。
へっ?連泊しているのはボクだけってこと?普通こういうのは女性でしょ!
本番では
あまり雪慣れしていないボクとしては結構本降りの雪の中の露天風呂での撮影となりました。
特に事前打ち合わせとか無く、カメラ回す人の前でもう一人から風呂の中でのポーズとか指示をされました。「もう少し肩を出して貰えますか?」って、だからボク女性じゃないし。。
そしてまさかの突然のインタビューが。ボクは肩を少し出して手ぬぐいを頭に置きながら、延長マイクに向かって話をする構図。
「福島の初雪の中の雪見風呂。今のご感想は?」
いきなりのド直球(笑)
「昨日は晴天でしたし、全く想像もしてなくてビックリしました。でも東京ではこのような体験は出来ないので、とても得をした気分です」
その他ありきたりの質問を2~3答えて10分間くらいで終了。「今日の16時半から19時の間で放送します」とのことだったのですが、まさかアメリカ大統領選挙の投票集計状況を各局こぞって報じている中で福島テレビだけが中年オヤジの入浴姿を映しているとはイメージ出来ませんでした。
実際にこの話を(元)会社の北日本支部の営業部長(福島市出身)にメール連絡したら、「由美かおるなら見たいけど、麻太郎さんの裸体じゃなあ・・」と極めてまともな反応でした。
さらに酷いことにどうやらボクの泊まっていた奥土湯では、福島県なのに福島テレビは映らないということ判明。宮城放送とか仙台放送は入るのに・・
翌朝のチェックアウトの時に、旅館の女将さんから「福島市に住んでいる実家から連絡あり、麻太郎さんが当該旅館の宣伝するところまで全部放映された。とても良い映像だった」とのこと。
お礼にボクが滞在中に飲んだ福島の地ビール2本を奢ってもらうことになりました。
帰宅後、奥さんからも「見ること出来ず残念ねー」と声を掛けて貰いましたが、かなり微妙な気持ち。人様が労働している午前中から(実は直前まで日本酒を飲んでいて)入浴している自分の姿を見たいとすれば、それはもう怖いもの見たさ以外の何物でも無かったです。
ボクとすれば、懇意にしている旅館に感謝されて、その上、お酒迄ご馳走になれればもう十分と思います!
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!