ボクが尊敬する聖路加病院元院長の日野原先生は、晩年によく小学校で子供たちに講話されていたようです。
「君たちの命はどこにあるの?」
子供たちは自分たちの胸を指差します。
「そこはね。心臓といって生きる為に必要な装置だよね。じゃあ命はどこにあるの?」
子供たちは困った顔をしています。
「命はね。君たちが持っている時間にあるんだよ。」
「じゃあ君たちはそんな大切な時間を何に使っているのかな?」
健康でいること
「時間=命」という説に納得感がある人は、お金より時間が大切なのは明白でしょう。
多くの人は若い頃は時間は無限にあるような気がして一方お金にはピーピーしていたかもしれません。でも若い時の時間の使い方には(何をやっていても)あまり無駄はないような気がします。何事も新しい経験となるケースが多いからです。
一方歳を重ねてくると時間に限りがあることに薄々感じてきますが、「残りの時間を精一杯生きよう」とか強い気持ちで人生を過ごす人は実はそんなに多くないと思います。
ボクがそうだからかもしれません。むしろ健康であることが時間そのものより優先順位が高いかもしれません。
一般的には健康であればより楽しい時間が過ごせますし、健康であることで結果的に時間をより多く生み出すことも出来るからです。
今週とても嬉しい出来事がありませした。
近所に住んでいる88歳の母をいつものように散歩に誘うと、「今日は駅前のスーパーまで歩きたい」と。
いつもはせいぜい近くのファミマまで出かけるのが精一杯なのですが、たまに姉が買ってきてくれる丼物の弁当をどうしても今日食べたいようです。
途中公園で休み休み片道20分以上かけてスーパーに行き、復路も歩いて帰ってきました。
母がこんなに長い時間歩いたのは本当に久しぶりです。
どんな美味しい弁当なのだろうと見てみるとコレ。
これを昼と夜の二回に分けて食べるそうです(笑)
母の優先順位がお金でないことは明らかです。また日本女性の平均寿命を既に超えた母に残された時間は多くないと本人がいつも言っています。
でもこんな質素な食事を美味しく食べられる、そしてそれをモチベーションにまだまだ歩く気力がある母の人生は羨ましいなぁと思いました。
父もそう。95歳で亡くなる1日前まで頭ははっきりしていて、1週間前までは食欲旺盛で自分で食事もとれていました。ほとんど悔いのない人生だったのではないでしょうか。
そういう意味で予防医学を勉強して健康寿命を極力延伸させる努力は、人生を全うするうえで理にかなったものだと思います。
この1年を振り返って
昨年は、会社を退職して初めての「通しの1年間」でした。
健康管理
この1年を日記代わりのブログで追ってみると、意識して歯を大事にすること、毎日180回のスクワットで下半身の大きな筋肉を退化させないことくらいしか健康管理はしていないことがわかりました。
今年はもう少し体重管理を徹底したい(=あと3キロ落としてBMI=23.5まで持って行きたい)と思います。主に食習慣。
また2回目の肩の手術も終えましたので下手なゴルフを再開したいですし、初トライだったちょいハードなハイキングも続けていけたらなぁと思います。
学び
昨年12ヶ月のうち、5か月間にわたり日本語講師養成講座を受講し、新たな仲間から多くの刺激も貰いました。間違いなくボクの昨年を彩る経験だったと思います。
今年はこの資格を生かした活動が出来ると良いなと思います。
予防医学は心身両方にわたるケアです。特にボクの場合は脳細胞の活性化が必要かも。
旅行
昨年はコロナ禍でもあまり制限を設けずに旅行へ行っていたと思います。奥さんとの旅行はやはり子犬同伴が基本となるので、軽井沢に9回、熱海に3回、ペット部屋に泊まりに行きました。
その他には福島の温泉、紅葉の京都、久しぶりの箱根、そして新たな旅行の形として「どこかにマイル」で沖縄、熊本の一人旅を楽しみました。健康あっての趣味です。
今年はまだ海外へは行きたいモードではありませんが、まだ訪れていない国内8県を少しずつ制覇することも目標のひとつとしたいです。
食の楽しみ
食の楽しみは人生の楽しみですね。生きる為のみに食べている訳ではありませんので、東京でも旅先でも美味しいものを楽しみたいですね。
そのこと自体が直接健康に繋がるとは限りませんが、少なくとも母のようにいつでも食事が美味しいと感じることが出来る健康状態を維持したいと思います。
昨年いきなりステーキを40回以上利用しましたが、時々「あんなゴムみたいなステーキ食べられません!」とかのディスリコメントが散見されます。でもゴムみたいなステーキでも美味しく食べられる人生の方が圧倒的に豊かじゃないですか?
日常的なものを美味しく食べられるからこそ、贅沢な食事も楽しめる・・本当にそう思います。
今年も良い年になりますように・・
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!