この週末は父の一周忌で家族3人で三重に2泊3日の旅に出る予定でしたが、この緊急事態宣言となり取り止めました。
勿論先方の住職さんには東京から行ってご迷惑にならないことを確認した上でのことです。東京に住んでいるボク達が三重に行く特別な感染リスクは感じず、新幹線だって乗車率2~3割でガラガラですから不安はない。週一で出社している奥さんが使う東急線&地下鉄の方がリスク高いくらいです。が・・実家の母から「頼むから今は遠出しないでくれ」と強い要望が・・
老人は家に籠ってテレビしか見ないのだから、マスコミは視聴率を上げる為に老人の不安を煽るのはいい加減止めてほしいです。
(医療関係者を含めた)定例コメンテーターがこの1年間何を議論しても結局事態は好転していないのだから、もうそろそろ自身の発信力の限界に気付いて、このコロナメインの番組構成を変えてほしいものです。お年寄りだってストレスを抱えているのですから、何かもっと楽しい話題を提供出来ないものでしょうか。
「何もすることが無い」はネガティブな響き?
ということで、今週のグーグルカレンダーは、退職してから半年で初めて1行真っ白になりました。まぁ今までだって、別にたいそうな用事は無かったのですが・・
定年を迎えるにあたって何も予定の無い生活への懸念というのは様々な方面から示されていました。
定年本
昨年の今頃は図書館から20冊くらい借りて読んでみましたが、大体の著者が親切にも指摘してくれるのは、
- 生きがい→やることが無いと1日中ぼーっとテレビを見ることになる。
- 健康→やることが無いと生活のリズムが乱れ、アルコール摂取量も増える。
- 居場所→やることが無いと奥さんから疎まれる。
これに対しては退職前から「ボクには当てはまらない」と思っていましたし、退職してみて実際予定の無い日も1から3まで全部該当無し。あっ!アルコール量は増えてるかも!
雇用延長を選んだ諸先輩方
ボクも60歳が近くなってくると、会社に残られた諸先輩方に「何が一番の理由でしたか?」と聞くようになりました。
ボクとしては、
- 年金出るまでのつなぎで(経済的理由として)
- 今の仕事が好きなので(生きがいのひとつとして)
以外の答えがあれば興味深かったのですが、あったのはひとつだけ・・共通コメントです。
家に居てもすること無いし
それが理由で引き続き会社に残るって、なんか現役の人たちにとても失礼じゃないか!と思った訳です。
その時は・・
でも今でも同じ考え。その時のボクは確かに何もしないことに対する備えについては過小評価していたと思うけど、だからって「他にすること無いから会社に行く方がまだまし」という考えは、何かさもしいし寂しいと思います。
正直な気持ちは
もし毎日が、近くに一人で住んでいる母親とボーロの散歩以外に予定が無かったらどうでしょう?
定年本では「今までは小学校から社会人までずーっと組織に属していたので、やるべきことは与えられていたが、これからは自分で自分の道を見つけないといけない」などと親切に忠告される論調が多いですね。
だから社会の接点を持つべく、軽度な仕事やボランティア活動をしろとか、定年前から何か趣味を見つけろとか、自分のしたいことを見つけておくべきとなる訳です。
本当か?
大体今でも現役バリバリのこれら著名な著者が、軽度な仕事に就くまでの心の葛藤とか考えての、また人生で一度でもボランティア活動など自ら体験した上での提案か、非常に疑わしいですよね。何か取り合えず思いついた事並べてみようみたいな・・
一方でそれら定年本の中でも少数派ではありますが、
もう40年近くも働いてきたんだ。定年後は〇X▲すべきと他人が言うのは余計なお世話!ボク達には何かをする自由も何もしない自由もある!
という意見も当然あります。
ボクも退職前にこの本を読んだ時はその通り!と膝を打ったのですが、今となっては何もしない自由を選ぶ覚悟が本当にあるかどうかはもう一度確認する必要がありますね。正直言うと・・
一番良いのは、気張ること無く「好奇心を持って積極的に日々したいことを見つけ、それをする。そして何もしたくない日または何も予定が無い日は何もしないで過ごす。その選択肢を許容するだけの経済的余裕と身の丈の合った生活基盤がある。」
これに尽きると思います。もし何もしない日々が続くということに抵抗があるのであれば、頑張って何かしたいことを見つけよう。
ボクは個人的に何もしない1日はあまり肯定出来ないなぁ。休息が必要な程には日頃忙しくしていないしね。正直なところ。
そういうことで、日曜日はいつもに増して丁寧にフローロングを掃除をし、月曜日は株主優待券でフランスのロベルトドアノーの写真展を見に行き帰りに東急本店で買った美味しい中華弁当を母に持って行って喜ばれ、火曜日は図書館に行き今週たっぷり読むべき本を借りて、水曜日はボーロを散歩に連れて行った際に多摩川河川敷迄遠出の散歩に行った15歳の老犬マーロ君を連れた我が家の2軒隣の80歳代のおばあちゃんと出くわし犬の躾について説明を受けたりして、それなりに充実した日々をなんとか過ごす事か出来ました。
やれやれ。
明日から2泊3日で奥さんがお義母さんと車で旅行に行くので、ボクはボクで頑張って用事を作って今週一週間を凌ごうとと思います!
「特に作品を作ろうとは思っていなかった。私が愛するこの小さな世界の思い出を単純に残したかっただけだ。」
ボクもこういう気持ちでブログを書いています。
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!