一応考えておく ~ 金融所得増税

 

 

 

 

 

息子の彼女の就職内定祝いで、眺めの良い渋谷のフレンチレストランで楽しい時間を過ごす。

 

石川ひとみ似のお嬢さんだ。ちゃんと4年間で大学卒業(見込み)で、あっと言う間にぼ~っとしている愚息を追い抜いて晴れて4月より社会人だ。

何でこんな良い子が愚息とずーっと付き合っているのだろうか?

極度の人見知り(&犬見知り)のボーロも彼女にはラブラブだ。

「おいっ!いい加減にしないとこんな生活力の無い男、〇〇ちゃんから直ぐ見限られるぞ(怒)」

いつもの通り息子は馬耳東風だ。

 

ここのレストランは株主優待でお代総額の10%を割り引いてくれる。

何か嬉しくないですか?10%引きって?

そう、消費税相当分払わなくて良いと思うととても得した気分に(笑)。

稼ぐのを辞めてから目指してきた一つの形、それが重税感の少ない暮らしだ。

誰が騒いでいるのか?

ちょっと前に国民民主党からポロっと発信された金融所得増税。

自民党も高市さん、岸田さん、そして今の石破さんと、党内保守・リベラル関係なく言及してきた大好物だ。

うっかり口を滑らしては撤回の繰り返しで、「政治家もちゃんと学習した方が良い」・・などと言うつもりは全くない。

こんな話、新NISAが発表された2年以上前から十分予想されたことだ。

今頃になって騒ぎ出す方がおかしい。

ディズニー & キシニー

 

実際に投資に積極的な富裕層はそんな文句を言ってる感じはない。

彼等からすれは、総合課税にされてしまうより分離課税のまま20%→30%増税の方がましなんだろう。

 

じゃあ誰が騒いでいるかというと、例えば仕事がいやでいやで十分な資産も持たずに見切り発車してしまったFIRE民とかではないだろうか?

節約生活を続けて5000万円貯めてフルFIRE!

生活防衛資金1000万円をキャシュで持って、投資資産4000万円から4%ルールで取り崩す。

4000万X4%で160万円。ここから20%の税金を喰らい年間使えるお金が128万円。

「あれ?これってもしかして生活保護より低いレベルじゃね?5000万円も頑張って貯めたのに~」

しかも生活保護の様に行政から数々の生活支援も望めないからこれは厳しい。

ここでさらに10%増税されて16万円引かれたら結局もう働きに出なくては立ち行かないかもしれない。

まぁ政府としては、年々縮小していく日本の労働市場にこういうFIRE民にも少しは貢献して貰いたいと思っていても不思議はない。

他人様のことを言えた立場ではないが「そんな騒いでいないで年間16万円分くらい働けよ(笑)」と思うけどねぇ。

何が出来るか?

時間はかかっても金融所得増税は来るとは思う。

短期間でNISA枠1800万円を埋めて課税口座でさらなる投資が出来る人々など庶民から見たら 一握りの ”準富裕層レベル以上” だろうから、大多数の国民の理解は得やすそうだ。

でも何年後に来るのか?そもそもボクの属性は対象になるのかすら分からないから、今は一般的な事しか準備出来ない。

新NISA枠埋め

本件影響を受けるのは投資家だから、先ずは万人に出来る対応はこの非課税枠のフル活用だろう。

稼ぎからの入金だけでは時間がかかる人は、増税前に現行の課税口座からNISA口座に資金を移した方が良いかもしれない。

ボクなど稼ぎすら無いから尚更だ。

既に制度最短の5年間で課税口座からNISA口座に移動中だ。

キャッシュ(笑)

今年は車の買い替えや蓄電設備実装などを控えているので課税口座から一部解約する。

それに加えてこれを機会に生活防衛資金としてもう少しキャッシュポーションを増やそうと思う。

年金繰り下げ再検討?

“Die With Zero”を読んで、年金繰り下げによる受給額/隔月の最大化を検討していた時期があった。

”ゼロで死ぬ” に一番近い形が、先に手持ちのストック(資産)を使って減らし、 将来のフロー(年金受給額)を安定化させることだと思ったのと、そもそもボクは長生きするものと決めていたからだ。

ところが昨年年金事務所に行ってみて、そして区役所の対応を見て「何だかなぁ・・やはり65歳から貰っておくかぁ」と思った。

年金事務所に行ってみて

この記事では触れていないが、年金を65歳から貰っておいてインデックスファンドからの切り崩しペースを押さえた方が資金効率が良いかもしれないとも思ったのだ(具体的な計算根拠は示せていないが・・)

でも将来金融所得税が上がるのであれば、少なくともそれまでは年金受給を選ばずにインデックスファンドから積極的に切り崩すというのも、一つの選択肢になるかもしれない。

定年後はこういう気分的な判断というものもボクは結構大事にしているのだ。

損益通算タイミング

タイミングを計れる損益通算の種をいくつか持っている。

今後利益の乗っているファンドを定期的に切り崩すに当たり、損益通算は増税後にぶつける方が節税幅は大きいかもしれない。

 

後はペーパーアセットから不動産等へのシフトを考える人も多いと思うが、ボクにはその才能も知見も無いので自分が出来そうなことだけを考えて実行するのみだ。

ランチが終わり石川ひとみ似の彼女が、持って来たお礼のお菓子を奥さんに手渡す。

あ~ホントしっかりしてる若者だなぁ。

何とかポンコツな我が息子を指導して頂きたい・・

 

麻太郎家としては、金融所得増税などより100倍切実なアジェンダなのだ。

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

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