自民党総裁候補討論会をエンタメとして見ている。
この中で「世論調査によると日本の労働者の9割が、元気なうちはずっと働きたいようです」と言ってた候補者が。だから雇用解雇規制の緩和なの?
ところでこの9割もの人たちはいつになったら人生を楽しむつもりだろう?それとも仕事が一番楽しい?
日本人だと「家族の為に一生懸命働きます!」とか言いがちだけど、その家族含めてまさか生きていく為だけの人生じゃないですよね!?
しみじみとした人生だけで満足か?
4年前に定年退職してから書き始めたこのブログ。
退職直後はその解放感からか、のんびりした生活リズム自体がとても新鮮だった。
またコロナ禍の最中、「無理して活動的にならなくて良いんだ」という妙な安心感もあった。
それこそ家のテラスで満月と雲の動きを鑑賞しながらお酒を飲んだり、新たな家族となった子犬と近所の新しい散歩道を探して、紫陽花や紅葉の思わぬ名所を発見したり・・
初期のブログからはしみじみとした日常を満喫している気持ちが滲み出ている。
でも折角仕事を辞めて自由な時間を持つことが出来たのに、いつまでもしみじみとした、それこそ生きているだけの人生で満足か?
これでは前述の生きて行く為だけの人生とそんなに変わらないような・・
ブログを振り返ってみて、ボクのこの4年間は(無意識にも結果的に)ふたつの軸でこの問題にうまく対処出来たと思う。
1.自己肯定感を高める(億劫な)活動
日本語講師養成講座の受講(5か月間)
現役を引退したら外国人技能実習生に日本語を教えたいと漠然と思っていた。
お金になるビジネスでは無いことは始めから分かっていたので、厚労省・文科省が無償講座を提供してくれる職業訓練制度を利用した。私立の学校だと70万円もするのだ!
先ずは幸運にも厳しい競争(倍率)をくぐり抜けて当該入学試験に合格したことで自己承認欲求を満たし(笑)、さらには志が高い12人の受講者から大きな刺激を貰い、5か月にわたる非常に規律の厳しい学校生活を経て何とか卒業することが出来た。
長いリーマン時代で満員通勤電車の体験などほとんどなかったボクが、コロナ禍で片道1時間地獄のようなラッシュアワーの通学が出来たのはやはり仲間に引っ張り上げて貰ったことが大きい。
今でも何人かとは交流が続いている。
そして現在は老人ホームで働く実習生に日本語を教えるという非常に満足度の高いボランティア活動が出来ているというおまけ付きだ。
元会社のプロジェクトサポート(7か月間)
7年も前の職場の後輩に声を掛けて貰った。
もうこれだけでボクの承認欲求は満たされる。
さらに退職後に密かに憧れていた週1日~3日の場所と時間を選ばないフレックスな勤務体系、久々のアウトプットに対する達成感等々、また奥さんからも(まだ稼げる男として)見直されてとても満足だ。
そう、ここに列挙するのも恥ずかしいくらいの陳腐な満足感だがこれで良いのだ。
このブログを始めた時、退職後の人生はそれこそ自己満足を軸に過ごしていくと決めた訳だから。。
これらふたつの活動によって、その後も改めてしみじみとした生活も楽しむことが出来たというのは言うまでもない。
2.旅行
今までのブログの中で一番多い記事は”旅”だ。
暇なので数えてみたら、月2回はどこかに行っている計算だ。
実は現役時代もほぼ同じ頻度で旅行に行っていたが、それは仕事から離れる(逃れる)為の旅行だったのに対し、今は人生を楽しむ手段としての旅行だ。
コロナ禍でも全く臆せず旅を続けた。
特に活動を制限された都民の中ではトップクラスで全国旅行支援を使い倒したと思う(笑)。
家族旅行は犬連れが基本となり、行く場所も軽井沢、熱海、箱根等の限られたホテルで過ごすことが多い。
どちらかと言うと、家でのしみじみとした生活の延長線上の落ち着いた旅である。旅行中は奥さんの機嫌がすこぶる良いのがナイスだ。
一方で ”どこかにマイル旅” は空旅が子犬との相性が悪いので今のところボクの一人旅だ。
一人旅には自由に動ける良さがある。
干潮時間とサンセットのタイミングを現地の市役所に事前確認の上、3時間前から崖の上で待機する@熊本。
何故に3時間前か?
車でしか行けない場所で、最寄りの駐車場が5台で埋まってしまうので(笑)。
日本書紀に既に記されていた洞窟住居@鹿児島。
険しい山道を登り、洞窟を這うようにしてやっと到達する小宇宙だ。
車を降りて原野を歩く@北海道。
吹きさらしの強風の中、30分近くこの美しい風車の動きに釘付けとなる。奥さんでなくとも付き合ってくれる者などはいないだろう。
せんべろ3軒を梯子酒@沖縄。勿論これも一人旅の醍醐味だ。
今はハイブリッドで奥さんと (前述バイト代散財目的の)豪華旅行も継続中だし、100ヶ国目の訪問となる国を含め、いずれまた海外も旅することになるだろう。
こうやって旅のスタイルに変化を加えて行くのも長い人生を楽しむコツかもしれない。
(祝)300記事
毎日更新されているブロガーさんにしたら1年足らずの記事数だけど、ボクにとってはいつでも振り返ることが出来る大切な思い出資産だ。
「退職して〇〇年」という記事は今後書くつもりないが、「(祝)〇〇記事」は今後もありかもしれない。
今の暮らしぶりを現役時代と比べることにはもう飽きたけど、積み上げてきた思い出を振り返ることには価値があると思うのだ。
少数ながらこの自己満足日記ブログを訪問してくださる読者がいることは驚愕であり、感謝しかありません。
スローペースのブログ更新ですが、今後もたまに覗きにきてくださると継続するモチベーションになります。
どうぞよろしくお願い致します。
それではShanti Shanti! 皆さまも素晴らしい1日を!