友達と行ってお気に入りになった駒込の博物館に奥さんを連れて行った。
旅行、そして都内レストランといつも子犬と三人一緒の週末だけど、先週六本木に二人で日展を見に行ってみて、こういう週末の過ごし方も良いものだと思ったのだ。
あっ犬とじゃない。奥さんの方だ。
アセアン諸国との交易に馴染みのある作品の数々。住んでいたマレーシアやシンガポールの日々に思いを馳せる。
博物館隣接のレストランへと続く回廊もアジアの香り。
働き出して2か月が経ち
今やっているプロジェクトは、近々合弁を予定している相手の身元調査だ。
”お見合い”をする際（これはもう死語か）、興信所を使って相手の素性を洗い出すのと一緒だ。
いやそれは違うか。
お相手とホテルのラウンジで紅茶でも飲みながら、知りたい事や気になる事をお互い確かめ合う場と言ったらいいだろうか？
お互いに「この人と一緒になって将来地雷を踏むことはないだろうか？」と慎重に探り進めていく。
そんな作業に慣れている人は普通一般企業にはいない。ボクだってそうだ。
そこで互いの会社で合弁準備に長けているコンサルタントを高い報酬を払って間に立てるのだ。
でも合弁プロセスはコンサルに任せられても彼らは我々の業界に知見がある訳でもないので、双方のやりとりに誤解が生じやすい。
双方と言うのは企業当事者とコンサルの間、若しくはコンサル同士の間でも。
そのコンサルの手綱を引くのがボクの役目だ。
今は大人の事情で結婚することを前提にお付き合いをしているけど、当人同士はちょっと引いているような状況だ。
そんなこんなで12月中に終える予定だった身元調査報告リスクアセスメントは（取り合えず）来年1月まで延期されることになり、ボクがこの仕事を請け負って2か月、今がちょうど折り返し地点だ。
あっという間の2か月間だった。思い起こせば現役の時もこんな感じで時間は過ぎ去っていっていたような。退職してから始めたこのブログを読み返すと、この3年余りは随分ゆっくりと過ごして来たと実感する。
でもこちらは寿命がいつ迄続くかは分からないので、第二の人生の折り返し地点も分からない。後になって「あーあの時かぁ」とか感じるのだろうか。
さて、仕事の方のターニングポイントだが、こちらは外資系なのでマネージメントはクリスマス前からしっかり休暇に入る。だから多分この2週間くらいが正念場だ。ここである程度アウトプットを出して、来年はもうフォーマリティーだけの楽な作業にしたいと密かに目論む。
その為にももう少しコンサルを働かせて使い倒さないと・・
働き出して良かったこともある
自己承認欲求
これが今回仕事を引き受けた最大の理由だと前記事でも書いたが、実際はどうだろう。
定年退職して長らく経つが、有難いことに今でも多くのネットワークが生きており、昔からそうであったように周りの人々の助けを借りて何とか上手くやっている。また、その彼等彼女等から飲み会の乙波も複数回受けて楽しい時間も過ごした。
再会を歓迎されるのは嬉しいが、これで自己承認欲求が満たされるものではない。
「やはりこの仕事は麻太郎さんにしか出来ないと思っていました！ウェルカムバック！」とか言われても、自分自身が出来てると全く思っていないから、一定のストレスは常に感じている。
それでも思わぬ形でボクの承認欲求を大きく満たすものがあった。
3年余りぶらぶらしているボクを内心快く思っていなかった（かもしれない）奥さんが、ボクのことを明確に見直し始めたのだ。
結局女性っていうのはどんなに聡明でも分かり易い。
自分より遥かに（しかもいきなり無職から）高給取りになった夫が誇らしいのだろう。
うちの旦那はまだ稼げる男なのだと(笑)。
在宅勤務
これを一度経験したかったのだ。
基本週三日働いてそのうち一日だけ会社に出ている。やはり仲間やクライアント（＝上司）との雑談は必要だ。そこから問題解決のヒントを貰えることは多い。
それ以外の日は在宅勤務を満喫している。
朝起きて子犬をゆっくり散歩させてからそのまま着替えることも無くPCを開く生活は格別だ。これも年中行事になれば有難みも薄れるだろうが、4か月間で週二日なら十分楽しめるだろう。
また時給制ではあるが、勤務形態もかなり自由だ。
ボクの場合集中力に重大な問題があるので、40分作業したら20分は気分転換にあてている。
ウクレレの練習、子犬の相手、靴磨き、スクワット、こういうちょっとした作業も限られた時間の中でやることで、生活にメリハリがつくというものだ。
20分で出来ることは意外とたくさんある。今ではコーヒーもミルで丁寧に豆から挽いて楽しんでいる。
何もしない自由も素敵だが、例えば年に数ヶ月だけ敢えて時間の制約を持つ環境に身を置くとか
チャレンジしてみるのもおもしろいかもしれない。
まぁ口だけでやらんと思うけど(笑)。
その他諸々(笑)
・「ｘｘやって。暇にしているんだから」と言われづらくなった
・職業欄に無職と書かなくて済むようになった
そして
・昼呑みしなくなった（流石にねぇ・・）
博物館からすぐの六義園。行動範囲を少し広げれば東京も観光資源の宝庫だ。
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を！
