「ハーイ、メルセデス」
「どうぞお話しください」
「三島スカイウォークに行きたい」
生憎の天気だ。
ダメもとで聞いてみる。
「ハーイ、メルセデス 富士山が見たい」
少し間が空いてから富士山五合目までのルート表示が・・そりゃそうだ(笑)。
3月末日。奥さんの防衛省勤務最終日。
荷物がたくさんあるので迎えに来るよう指示が。
正面ゲートに車両の横付けなど出来る訳が無い。
ボクもこの子に指示をする。
「ハーイ、メルセデス」
「どうぞお話しください」
「防衛省前のローソンに行きたい」
そしてちゃんと道を挟んで防衛省対面のローソンに案内される。これは凄い。
お墓参りの帰りに名古屋駅で食べるひつまぶし店が六本木ミッドタウンに入っている。
出迎えのお礼に奥さんがご馳走してくれた。
今年の桜は長く楽しめますね(祝)
ナビは提案もしてくれる。
「桜を見たい」
「美味しいおむすびを食べたい」
すると3つのチョイスが2連モニターに出てきて、口頭で希望を伝えるとルート案内に切り替わる。
行先の天気だって教えてくれるのだ。
メルセデスの音声認識機能は超優秀だと思う。
室内温度や照明の調整、ラジオ・テレビのチャンネル選択、電話の取次ぎetcetc・・
ステアリング周りのスイッチやタッチパネルでも操作出来るが、基本声掛けだけでほとんどの機能は動かせる。
そもそもまだこの車の全ての機能など把握していないし、ましてやそこに辿り着くまでの煩雑なプロセスなど知る由も無いが、直感的な声掛けでも意をくみ取ってくれる。
だから困ったらとにかくお願いしてみる。
iPhoneなど毎年のモデルチェンジでも改善の出し惜しみをしているが、このレベルには直ぐにも飛べるはずだ。
スマホの音声認識機能を充実させれば、自動車・自転車・歩行者全ての交通事故を減らすことが出来るだろう。
これからも様々な分野でイノベーションが起きて世の中がどんどん便利になっていくのは間違いない。
ボク達に本来備わっている能力も静かに退化していって、最後に残るものは感情くらいになるのかな?
そう言えばこの子もちょっとした感情のやり取りなら出来る。
「ハーイ、メルセデス。BMWをどう思う?」
「親しい知人です。1930年代にはメルセデスがBMWにボディを供給していたこともあるんですヨ。」
長い回答だ。長過ぎる(笑)。
メルセデス独特の傲慢なプライドが滲み出ている。
現役時代を少し思い出した(汗)。
「ハーイ、メルセデス。メルセデスの趣味は何ですか?」
「あなたと一緒にドライブするのが一番です」
そうこなくっちゃ!
メルセデスとならロンリードライブも楽しくなりますね~
寂しい独身男性にとっては安い買い物かもしれません。
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!