10年前に奥さんの一目惚れで購入したリビングの照明。
電球が切れたので近くのヤマダ電機に行ったらもう製造してないと。
帰宅して30分くらいかけて照明の取説を探し出し、代理店に電話したら大阪に在庫があると。で、改めてHPのお客様相談フォームから注文手続きを。
翌々日の午前中に代引きでお願いしたのに来ない。ここは日本か?
で、宅配便の追跡調査をしたら何と朝9時過ぎには来ていた!家にいたはずのボクが応対出来ずに持ち帰りとなってしまったようだ。
この時点でもうグッタリしてしまう。
そうか・・・
困った日本に
思い出した。
ちょうどこの時間に建設コンサルなる人の訪問を受けて、裏庭に回って説明を聞いていたのだった。
我が家の裏にあった低層マンションが解体され新たに立て直すにあたり境界線に設置されているブロック塀も解体、立て直すらしい。
現存のブロック塀は先方側の土地に立っている。こちらが意見を言うこともない。
但し塀を解体してから立て直すまで3か月近くかかると聞いて、その間のセキュリティに関して説明を求めていたのだ。
何しろ近頃は日本でも物騒な事件が続いているから。
双方の不可思議
特殊詐欺事件のリモートワーク@フィリピンは十分想定出来る。今や一部の民間企業も日本ユーザーに対応するコールセンター業務を中国等で行っている。
今回強制送還された4人だって、企業なら所謂CEO・財務・人事・営業と言った組織の長である。振込作業のスキームさえ確立されていれば、リモートでオペレーションを行うことも可能だろう。
でも良く分からないのは、昨今の強盗事件の方だ。
富裕層リストを買ってターゲットを選定しても、押し入る家に実際現金が置いてあることをどうやって確認しているのだろう?
痛ましい事件にまで発展してしまうのは、犯人が被害者がそこに(自宅に)現金を持っているという確証を持っているはずだろうから。
一方で被害者にしてもまた何故に何千万円もの大金を自宅に置いておくのだろうか?
庶民のタンス預金とは桁が違う金額だ。脱税目的??
難しい対応
我が家ではちょっとした犬の散歩くらいでは玄関の施錠はしなかったがもはやあり得ない。いかなる外出時も面倒くさがらず(いや面倒だが)SECOMも発動するようになった。
奥さんが頻繁に利用する宅配も都度玄関口に置いていって貰うことにした。
こうなってくると見境なく来訪者に吠えるボーロも(気持ち)頼もしく感じる(笑)
もうひとつは、資産情報の流出だ。
怪しげなアンケートなどに対応することはないが、10年前に家を建てた時と退職時特別金利定期を銀行にお願いした時には、リスク金融資産含め開示させられた記憶がある。大手ハウスメーカーと大手銀行だからといって大丈夫だったのか?理不尽にリストラされた社員たちが情報を持ち出すことなどないのか。
今後は資産を含めた個人情報開示には自身がもっと慎重になる必要がありそうだ。
さらに悩ましいことがある。
不幸にして万一出合い頭の対応を迫られた時だ。
我が家にはほとんど現金が無い。ボクも奥さんも日常キャッシュレスの生活だ。息子はそもそも万年金欠だ。まぁ息子が家にいれば押し込み自体避けられるかもしれないが・・
勘違いして我が家に入って来た強盗と鉢合わせて、おとなしく帰って頂く金額とはどのレベルか?
昔ブラジルの営業担当だった時、現地に行く度リマインドされていたことが三つある。
1) 夜間の運転では一時停止区間で停止してはいけない。←強盗が待ち伏せしているから。
2) 歩いていてひったくりにあったら犯人を追いかけてはいけない。←撃たれるから。
3) 万一の時(ホールドアップ)に備えて、犯人が直ぐにとれるようにポケットにいつも裸で50ドル紙幣を入れておくこと。←手間取ると撃たれたり拉致されたりするから。
この3番目についてはボクは小心者だからいつも100ドルを準備していたものだ。
でも日本での押し込み強盗の場合は100ドルという訳にはいかないだろう。奴らも相応のリスクを背負って押し入っている。だからと言ってこの極めて確率が低いリスクに対し数百万円とか一千万円を常時家に置いておくのも普通に物騒だ。
心配な人はこの万一の対応時の相場観を一度は真剣に考えておく必要ありだと思うがどうだろうか。
アンダーテーブル
フィリピンに端を発した今回の事件では、収容所で犯人達が金に物を言わせて様々な自由を得ていたことが報道されており、この賄賂文化に今更ながら驚く日本人も多いと思う。
でも世界中で賄賂が無い国などマイノリティではないだろうか?
就職して最初の15年間はアフリカ担当営業だった。
出張で一番億劫だったのは入国時の空港職員とのやり取りだ。パスポートと入国ビザを提出しても、少なからぬ国ですんなり入国させて貰えないのだ。
ボクは現金は決して渡さないと決めていたので(領収書も出ないしね)、いつも機内で提供されるアメニティーグッズや、復路であれば旅行用に持参していた小物とかを手渡すことでなんとか解決してきた。
でも一度だけ現金を支払ったことがある。
某国出張にイエローカードを忘れたのだ。イエローカードは黄熱病予防接種証明書のことで当時は多くのアフリカ入国の際必須の書類だった。
空港職員にイミグレーション脇の個室に連れていかれ尋ねられた。
「君はラッキーだ。ここでは黄熱病予防ワクチンを接種することが出来る。50ドルだ。もしここで接種したくなければそれもOKだ。50ドル払えばイエローカードは作ってあげよう。どっちにする?」
ボクが後者を選択したのは言うまでもない。こんな所で身体に針を入れられるのは勘弁だ。
但しこれは賄賂だろうか?50ドルは支払ったけどちゃんと領収書は貰えた。さらに驚いたことにはこのイエローカードは本当にWHO(世界保健機構)がオーソライズしたものだったのだ・・・
世の中ではお金が身を守るということは往々にしてあるということだ。
テーブルの上でも下でも・・
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!