どこかにマイルNO2~熊本の山

どこかにマイル第二弾は火の国とJALより連絡あり、3泊4日の温泉旅行と決め込みました。

でも実際はアクティブに移動してみて山、海、草原と風光明媚なシーンの連続に圧倒されました。

 

黒川温泉

やまなみ街道

熊本空港のレンタカー事務所で「今日黒川行くんですけど、途中で美味い熊本ラーメン食べられるとこありますか?」と聞くと、「国道沿いにいくつか・・」というアドバイスでした。

でも国道は運転し始めて最初の10数分だけ。直ぐにこんな道に変わりました。これが二日間続きます。

ラーメン屋どころか民家も一切無い。

今回は小型ハイブリッド車をお借りしましたが、出来ればボクの愛車で回りたかった。

 

本当に小さな集落を二つ過ぎて今晩の宿に到着。

来年で300周年。肥後の藩主の要請で建てられた名湯宿。

1人部屋は「窓からの眺望無し」とのサイト情報でしたが、干しトウモロコシが良いアクセントに。

 

温泉大陸の九州でもとても有名な黒川温泉。毎年100万人の観光客を受け入れていたとも。

今はまだコロナの影響も大きく、人もまばら。いくつかあるお店も多くは17時に閉まってしまうので、チェックイン後に20分程で温泉街の散策を打ち切ります。

町の中心の橋もこんな感じ。

 

この旅館の農園でとれた野菜たち。ビーガンマヨネーズで食する。卵を使わずにリンゴ酢と豆乳だけで作るのに味は間違いなくマヨネーズの不思議。

最近旅行で地ビールを良く呑みます。馬刺しをアテに・・

地産地消のメリットはビールにも当てはまるかな?その土地の風土とか気候とマッチしているように思えて、勝手に旅行気分が盛り上がります。大抵エチケットも工夫してあってかわいいものが多い。

帰る処がある生活

今回の旅行で楽しみにしていた立ち湯。130センチの高さですが、木の棒に頬杖をつくと時を忘れて立っていられます。

 

底冷えする黒川の夕方散歩から戻り早速浴場に行くと、熊本県民の日帰り入浴のお兄さんが一人。

熊本市内にお住まいで、ここ数年は数ある県下の温泉でも黒川温泉、そしてこの旅館のさらに7つある温泉の中からこの露天風呂に通い続けていると。こういう話を旅の最初の温泉で地元の方から聞けるのは良いスタートです。

お兄さんお気に入りの弁天の湯。

半導体メーカーにお勤めで、部品を中国に持ち込み現地組み立ての生産管理で長期出張に行かれ、その日の午後に熊本に帰郷、その足でこの温泉に来られたとのこと。

このコロナ禍で中国入国時に先ず3週間、そして帰国時に成田で2週間の隔離生活を強いられたそう。

当然このようなプロセスでの出張となれば現地での業務は長期にわたり、半年振りの帰郷でしたが、「この温泉に戻ってくることをモチベーションに頑張れた」と屈託ない笑顔で話してくれました。地元愛が素敵でした。

人の人生を大きなチーズの塊とすると、都度何らかのささやかなモチベーションを見つけては少しずつスライスしていくという作業を人はしているのでしょう。

ボクの人生はどうだったかなぁ。実は良く覚えていません。サラリーマン時代の最後の頃は、「あー後何か月で退職だなぁ」という気持ちが、仕事の原動力になっていたのだけは確かですが・・

阿蘇五岳と草千里

翌日は先ず日本最大の吊橋の九重夢大吊橋を目指します。

黒川温泉を出ると直ぐに大分県に入り標高1300メートルの牧の戸峠でトイレ休憩。そこで見た景色は

えっ九州に来てこの冬の初雪?

登りはあまり気にしませんでしたが、ここからの下りはノーマルタイヤではちょっと・・

他の”わ”ナンバーの車はどんどん降りて行きますが、ボクは日和ってUターンです。

歳を重ねるということは、より慎重に行動するということでしょうか?少し新しい自分を発見しました。

でもこの決断のお陰で今回の旅で諦めていたあか牛丼を食べることが出来ました。

脂身が少ないブランド牛。上品で甘いニンニクダレがご飯に染み込み箸が進みます。

「各種漬物はご自由に」というおおらかさがうれしいです

 

熊本観光のハイライト。

この日は残念ながら中岳の火口付近は立入禁止。

真っ青な池を前にして烏帽子岳。ちょっと規格外の風景。30代で出張で行った南米チリの南部の風景を思い出しました。

チリではリャマ、草千里では馬が主役。

 

ネックウォーマーを耳まで上げて、3時間程佇んでこの圧倒的な景色を見入っていました。

かんぽの宿

2日目は週末でどこの宿泊施設もそれなりの値段でしたので、阿蘇のかんぽの宿に泊まりました。

小学生の頃は家族で良く旅行に出かけましたが、多くの場合国民宿舎を利用しました。

海旅行

社会人になって自分で稼ぐようになって、少しずつ贅沢になっていったかもしれません。久しぶりの公共の宿ですが、部屋も清潔だし働いていらっしゃる方々も気持ち良い。

気持ち、地元民、近隣県民の利用者が多い感じです。

夕食で浴衣姿に丹前の代わりにスリーブレスのダウンを着ているお父さんが大きな声で電話しています。往年の賞金女王の古閑美保そっくりの娘さんが、お父さんをたしなめます。

あれ?そう言えば有村智恵も熊本出身では?とググって確認したらなんと上田桃子も!

火の国女子、恐るべし!

運転に疲れて路肩に車を止めてふと見るとすぐ横に大きな古墳のようなものが・・調べてみたら米塚という高さ80メートルながら立派な火山でした。

いちいちワイルドな熊本の山旅行でした。

翌日は海へ。

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

 

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