どこかにマイルNO12~長崎

大浦天主堂、国宝かつ世界遺産。長崎最強レベルの観光資産。

 

興福寺。日本最古の唐寺。異国色強いお寺が如何にも長崎的。

 

若宮稲荷神社。龍馬ファンは勿論、外国観光客も大いに惹きつける角度のある70の鳥居。

 

宗教の多様性が一度に見られる欲張り三角ゾーン。雨のせいか人影も無い裏路地。

そう言えば、長崎は今日も雨~だった。

多様性はランドスケープにも

坂の街

何でオランダ坂と言うんだろう?オランダは平地の国。

地元の人に教えて貰う。「200年以上も交流が続いたから、県民にとっては西欧ひっくるめてオランダなんだ」

ボク的には、ここはオランダに先駆けて交流のあったポルトガルの風情。

サンジョルジョ城に向けて上っていく迷路のような石畳の坂道。鰯を焼く匂い、港町特有の猥雑さ・・リスボンはヨーロッパでも1番好きな街だ。

雨の散歩を楽しめる歳に。加齢も悪いことばかりではない。

 

寺町も坂だらけ。そして猫だらけ。

埋立地の街

一方で意外にも長崎の街は実に多くの埋立地で成り立っている。

出島は勿論のこと、長崎駅周辺も中華街も・・

ライトアップされた夜の出島はやけに異国情緒に溢れていた。

出島ワープ。ここではオランダに想いを馳せハイネケンを呑もうとしたら、あれ?国旗はイタリア?・・

 

 

 

横浜・神戸と並び日本3大中華街のひとつ。ここも当初は唐貿易の倉庫地帯として埋め立てられた土地。

多様性は食にも

炭水化物の海(汗)

 

皿うどんはバリカタの細麺も含めとても良い酒のアテになる。だから具沢山を選ぶのが〇。

 

ちゃんぽんは〆に。具はシンプルで良いから太麺とスープを楽しみたい。

 

なんでトルコライスって呼ぶのかな? まずトルコ人はこれ食べないな。

日本人はみんな大好きとんかつ、カレー、ナポリタンそしてバターライス。

この1食で1日分のカロリーは摂取しているような気が・・・

 

佐世保バーガーを長崎空港で食べられる幸せ。

チーズ、オムレツ、ベーコンをトッピングして、やけに甘いバンズで挟む。

美味しいものはカロリーも高い。残念ながらこれにはあまり例外がない。

白い悪魔(汗)

(自称)九州で一番歴史のある喫茶店で頂くミルクセーキ。

小さい頃に牛乳、卵黄、そして砂糖で作った懐かしの味だけど、長崎だと何故かこれがシャーベットになって出てくる。ハーフで注文もこのボリューム。

 

 

 

グラバー園の喫茶店で雨宿り、閉店時間まで一人まったりする。意外にも本家のカステラはザラメが強い。

 

さて、以上は全て東京では先ず食べない料理とスイーツたち。旅先でトライすると外れは無い。旅気分だからだろう。

でも東京に戻ると確実に体重は増えている。旅気分と夢気分は限定的なのだ。

 

実は長崎は鯨消費量NO1県。注文前から安心の美味しさ。

 

鉄道旅

かもめ体験記

最終日、チェックアウト後に西九州新幹線に乗る。

昨年9月に開通した最新の、かつ最短距離の新幹線だ。

計画段階では長崎駅から博多まで1本でつなぐ予定だったが、間を通る佐賀県が反対。現在この新幹線は長崎駅から佐賀の武雄温泉駅まで23分で走り、そこからは同じプラットホームで乗り換えて特急列車で博多まで走る。

あれ?・・終点は博多になっているような・・

何故こんなややこしいオペレーションになるのか?

佐賀県の言い分は、「そもそも佐賀は長崎と異なり新幹線化による博多までの時短メリットは小さく、一方で新幹線化により在来線の本数減少等のデメリットが大きい。そんで建設費用の一部を国とシェアしなければならないとなれば、経済合理性は無い。佐賀県の税金を投入するわけにはいかない!」という至極全うなもの(に聞こえる)。

一方で長崎県としてはいつまでも陸の孤島状態でありたくないから「悲願の博多新幹線直通はあきらめんぞー」と言うのも気持ち的には良く分かる。

やはりこれは国としてもう道州制を真剣に検討すべきではないか?

いきなり九州・沖縄を1州にするのは乱暴でも、南北2州くらいなら何とか出来そう。勿論これは九州だけの話ではなくて、人口が減っている日本全土で有効な議論だと思うがどうだろうか?

23分間の乗車の中、「博多方面には武雄温泉駅での特急列車への乗り換えが必要です。お忘れ物が無いようご準備下さい」という車内放送を10回以上聞いて、そうぼんやり考えた。

車内放送を聞いている乗客も少ない・・頑張れ!かもめ!!

佐賀応援歌

西九州新幹線の(実質的な)終着駅の武雄温泉駅で下車して、折角なので日帰り温泉に行ってみる。

歩いて10分強で立ち寄り湯に到着。この立派な門の建築には釘が1本も使用されていないようだ。

元湯までのローカルな館内アプローチ。壁のポスターには地元の武雄、そして佐賀県への熱いエールが。

そしてこれが・・

ボクの今までの人生62年間で最高な温泉だった。

無色無臭の単純温泉だが肌に絡みつく泉質で、ほぼ源泉かけ流し(若干加水で42~3度に調整)。それでいて入浴料が東京の銭湯より安い。

いやぁこの歳になって ”人生で一番” と言える体験はそうそうないもんだ。

新幹線に乗ってまで来てみて良かった。

 

さて、鉄道旅の楽しみの一つが駅弁。極旨の佐賀牛弁当をブランチ代わりに。

九州駅弁グランプリを3連覇中の逸品。実はやるなぁ佐賀県!

海に一番近い駅

武雄温泉からローカル列車に乗って

車内の木目のフロアが素敵

長崎観光目玉のハウステンボスをやり過ごして

いいんです。来週ディズニーシーに行くから・・

 

ちょっと途中駅で下車してみる。

海が見える駅を撮り続ける写真家の本を見て、長年来てみたかった駅。

 

プラットホームがインフィニティー化している非日常風景。

無人駅なので外に出てみた。駅舎も郵便ポストも緑の公衆電話も場違いな色の自販機も全部絵になる。

 

ボクと同じく途中下車を楽しむ女の子二人。この無人駅でカフェを開店すれば流行るだろうに・・・

 

雨の長崎も最終日には良い感じで晴れていた。

まるで絵画のような車窓。こんな旅時間の使い方もまた贅沢なものだ。

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

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