どこかにマイルNO11~北九州

長崎が第一希望、セカンドベストとして石垣、そして大分を考えていたところ、JALからのご連絡は4択の第4希望の「北九州」。到着地は小倉。

今年の2月に福岡(空港)が当たった時は、門司と下関に行くのに九州本線で通過しただけだった小倉(苦笑)。

でも、これがどこかにマイル旅の良いところ。

あまり興味の無かった北九州だったけど、こういう機会でもないと行かなかったかも。

行ってみて大正解でした。

そもそも北九州市とは

そもそも北九州と小倉の区別がついていなかったのでグーグル先生に聞いてみたところ、北九州は1960年代に小倉と門司・八幡・若松・戸畑の当時5市が一つになった政令都市で、ちょっと前まで人口100万人あった九州第2の大都会だと。

地方都市の例に漏れず、高齢化と人口減少に歯止めがかからないが、それでも現在人口92万人は県庁所在地以外の都市としては川崎市に次いで全国2番目の規模らしい。

 

実は35年前に一度来たことがある。

交通事故で首を骨折して3か月間入院、そして退院して1か月後の出張だったけど医者からは新幹線での移動を勧められた。飛行機は空気圧の関係で首が痛むかもしれないと。但し新幹線にも注意事項があって、決して居眠りしてはいけないと。座った状態で舟を漕ぐと当然首にダメージがくると(笑)。

当時は東京~小倉は6~7時間かかったと思う。往復とも絶対眠るまいと一滴もお酒を飲まなかったことを覚えている。

出張目的はバスボディメーカーとの仕様打ち合わせ。

そう言うことで当時は「北九州=鉄の街」のイメージしかなかったけど、今は全国的に夜景が有名らしい。

 

こんな夜景を独り占め。地方ならでは。

 

日本唯一の夜景観光団体が3年ごとに改定する日本新三大夜景。夜景と言うと函館や神戸を連想するけど・・

第3回目の2022年は、札幌、長崎を押さえて北九州が見事全国第一位だったそうです。

小倉駅の階段にて

 

20代の頃、人工都市を描いた日野啓三の本を愛読して、よく夜のドライブで大井ふ頭から工場夜景を楽しんだ懐かしい思い出がある。北九州にも八幡製鉄所がある。やはり鉄の街だったんだ。

ポンポン船からの眺め。痛いほど美しい。

 

初日 夜景~若戸大橋

空港から小倉中心街に着いてそのままバスを乗り継ぎ若松・戸畑地区へ。

先ずは北九州名物の鉄なべギョーザを食べることに。

グーグルマップがないとなかなか辿り着けない路地裏の名店

カウンターの席に着くといきなり「何人前にしますか?」と聞かれる。

う~ん・・「じゃあ二人前」 ここにきてギョーザを頼まない人はいないってことね。

となりのおっちゃんのが美味しそうだった焼きそばも注文。正解。

 

夫婦で切り盛り。昭和の店だ~。

ビール中瓶2本とハイボールを呑んで・・さてカロリーを消費しに行くか!

小雨降る中、坂道を20分ほど登ると・・

 

幻想的な夜の展望台。これだけで絵になる空間。

 

若戸大橋の向こうには工場夜景が・・

山を下りて海沿いを歩く。

旧古川鉱業若松ビル。大正浪漫。

 

ここでも絶景を独り占め。本当に人がいない(笑)

 

船着き場前の広場に親子が。何故かほっとする。

 

地元民の足。ポンポン船片道100円。

若松から戸畑に渡る。

乗船時間3分間があっという間に過ぎる。いつまでも見ていたい風景。

 

戸畑駅前から最後の見納め

戸畑から電車で小倉に戻りホテルへ向かう。

あっ、その前におでんをつまみながら小倉名物のごぼ天かしわそばを食べる。

あまりの美味しさに翌日晩も通う。今度は肉玉そば。やはりうまい(笑)

二日目 夜景~皿倉山

地元民の台所、旦過市場。

 

 

 

 

 

 

どこか東南アジアのカオスの匂いが。雨の中、鷺(?)がぽつんと1羽。

この市場は今年に入り2度の大火事に見舞われ、東京でも大きなニュースとして取り上げられた。

 

 

 

 

 

 

賑わいを見せるメインロードと全く人気のない路地と。2度の火事となると地元の信頼関係修復にも時間がかかりそう。復興を祈りたい。

 

午後からは八幡の皿倉山に「10億ドルの夜景」を見に行く。

ロープウエイからの紅葉を楽しむ。でも途中で乗り換えたスロープカーでは文字通り雲行きが怪しくなる。

 

 

山頂にてこれが10億ドルの夜景(汗)

次の予定がある観光客は「これも旅の思い出になるね」(その通り!)と前向きな言葉を残し下りのスロープカーへ。

暇人のボクはそこから1時間待ってみる。

 

どんな世界でも結局時間を持っている奴が一番強い。

 

 

小倉に戻る。小倉城は天守閣がコンパクトで素敵。

 

冬場だけ開催される紫川のイルミネーションを楽しむ。

最終日 門司港again

門司港駅前広場でのクラシックラリーエベント。品川ナンバー多数だけど流石にフェリーで来てるのだろうか(笑)

 

今年二月に訪ねた門司港は、過去10回のどこかにマイル旅で一番印象に残っている場所です。

ボクのお祖父さんが100年前に住んでいた場所、そしてそのノスタルジックな街の佇まい。

北九州が夜景都市1位となった理由のひとつだろう。

どこかにマイルNO4~関門海峡(エトランゼ編)

 

今回門司港再訪の理由のひとつが、前回コロナで行けなかった河豚屋さんのリベンジ。

知人に教えて貰った地元商店街の店。女将さんによるとこんな場所(失礼)でも徐々に台湾や韓国からのお客さんが戻ってきていると。前回来た時は、下関(山口)はまんぼう解除、一方こっち側(福岡)はまんぼう継続中だったのでお客さんが逃げてしまっていたのをボクも実感していた。

どこかにマイル~関門海峡(ボーダー編)

良かった良かった。

どーんと大皿で(笑)

 

最終日は天気も良く船旅気分。20分の遊覧船もあったが、同じ千円で門司港・下関・巌流島の1日フリーパスの船の方を選ぶ。

関門橋に沿って無駄に2往復(笑)

 

巌流島に初上陸する。

丁度小倉に出張で来た35年前に行われた猪木とマサ斎藤の巌流島デスマッチ(時間無制限、無観客)が思い出される。

あの頃はまだ娯楽が少なかったから、テレビでのプロレス観戦には強烈な印象が残っている。

武蔵と小次郎の背後でチャンバラしているのは、対岸の下関三菱重工造船所

 

この最終便を乗り過ごすと巌流島に一人野宿することになる。ボク含め4名の観光客は皆10分前には船着き場へ集合(笑)

 

北九州最後の晩餐はこれも別の知人のお勧めで、人生初のせいろ蒸しの鰻を。一度焼いた鰻をご飯と一緒に蒸して食べる。

これ2段重ねの単品で頼めば良かった。次はいつ食べられるかな。

 

この旅行中ずーとB級グルメを満喫してきたけど、最終日で河豚と鰻のフルコースを楽しんでバランス良し。

 

 

夜遅く羽田空港に安着。羽田の夜景も侮れない・・・

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

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