毎週末に通う近所の洋食屋さんでエビフライを食べて店を出るとちょうど山車が通りがかる。
我が街は昔からとても落ち着いた住宅街だ。
街を歩いていてももう老人しかいないと思っていたけど、まだまだ若者達から元気を貰えて嬉しい。
家に戻ると、玄関扉に不審なビニール袋が引っ掛かっている。
犬仲間のご近所のお婆さんから手作りのアロエ酒が。。
ストックしていたチョコレートを持って直ぐに奥さんとお礼に行ったら、今度は手作りの梅酒を頂いた。
幸せの無限ループだ。
国ガチャ
件の洋食屋さんの他に、月一回は伺うご近所の店がいくつかある。
ボクの ”近所” の定義は、歩き若しくは車で10分以内だ。
何故10分かと言えば、復路を奥さんが機嫌よく運転してくれる距離なのだ(ボクは100%呑んでるからね笑笑)。
お任せコースは13品でお一人6千円。
〆の鰻ご飯だけでも3千円はしそう。
必ず会計時に次回の予約を入れる店のひとつだ。
他には鰻屋、焼き鳥屋も二人で1万円ちょっと、蕎麦屋やとんかつ屋なら呑んでも数千円だ。
熟年夫婦共通の楽しみの代表格は旅行とグルメだろうが、旅行は予算に上限が無いのに比べ、美味しい食事のコスパは半端なく優秀だと思う。
旅行は思い出(経験)を買うのに対して、食事はあくまで日常の営みのひとつだ。
ボクにとって料理はそういう扱いだけど、やはり近所に ”美味しい” お店が豊富にあるというのが素晴らしい。
これは別に東京に限ったことでは無いだろう。
地方では車社会だから、お気に入りの店へのアクセスもむしろ楽そうだ。
これが「日本人は国ガチャだ」とボクが思う理由のひとつだ。
仲直り
大田区を中心に展開しているローカルのクリーニング屋さん。
先日掃除中に昔使っていたプリペイドカードが見つかった。
現役中は基本は白洋舎本店、Yシャツと普段使いのセーターだけここに出していたんだけど、退職後暫くご無沙汰していたところどっかにやってしまったのだ。
まだ1万7千円も残っているが何しろ5年前のプリカだ。
洗濯物を持ち込む前に念の為一度お店に寄って確認してみた。
オー、5年前のパートのおばあちゃんがまだカウンター越しに仕事をしている。
「こんにちは~、久しぶりなんですけどコレ未だ使えますよね?」
おばあちゃんはボクを覚えていて歓待してくれたんだけど、カードを見て顔を曇らせる。
「すみません、本部の方からは古いカードは断ってくれって言われちゃってるんですよ。。」
(やっぱり)
「そうですか。有効期限はいつ迄だったんですか?」
「はっきりとは覚えていないんですけど5年前はちょっと古すぎるんですよ。。」
(へっ?)
でもこのおばあちゃんを詰めても気持ちは優れないし、第一問題解決もしないだろう。
本部の連絡先をメモして貰って一度帰宅。
確かに5年は古過ぎる気もするので先ずはAIに聞いてみる。
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プリペイドカードや電子ギフト券は、有効期限が切れると使用できなくなり、原則として払い戻しもできません (1年以上利用がない場合は、カード情報の更新が行われず、残高が残っていても無効となるプリペイドカードもあります)。 プリペイドカードや電子ギフト券を購入する際は利用規約をよく確認し、無駄にしてしまわないように気を付けましょう。
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う~ん・・ピンポイントで答えてくれないなぁ。
「気を付けましょう」で〆られても、コレ訊ねている人はみんなボクみたいに既にやらかしているはずだろうに。
次に消費者センターに電話してみる。
結論、最初からここに問い合わせれば良かった。非常にプロフェッショナル。
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プリペイドカードに有効期限がある場合は、その期限を明記しなければいけません。
もっと詳細をお知りになりたい場合は、金融庁HPの「資金決済に関する法律」をご参照ください。
もし、まだご不明な点がおありでしたらいつでもまたお問い合わせください。 以上!
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本部に電話をかけて、事の経緯を説明して対応を求めた。
相手の女性も丁寧な応対だったが、「あーもうだいぶ前にカードの読み取り機械を買い替えたので、あなた様のカードに対応出来ないのかもしれません。」
これでは先のAIの回答と一緒だ。答えになっていない。
そこで先ず名前を聞いた。あれ?店名と同じ名前だ。
「あーオーナー一族の方だったんですね。良かったです。」
続けて
「えっとー御社の春の衣替えキャンペーンの期限が明日ですよね?ですので明日夕方にお伺いしますので、お店の方が御対応出来るように手配して頂けますか?」
さらに続けて
「あっ!ご参考までですが、消費者センターからは結果がどうであろうと報告くださいと言われています。」
翌朝オーナーから電話があり、店に対応を指示された旨連絡があった。
店のおばあちゃんに洗濯物を手渡す。文明堂のおやつカステラ一箱を添えて。
「おねえさん、御免ね。これで仲直り。」
翌週に服を取りに行くとおばあちゃんがそ~っとお得意様割引券をくれた。
これもまた幸せのループ(笑)。
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!