アルマゲドン?硫黄温泉の噴霧です。
たまにはバス旅行も・・
ふいに思い立って福島の馴染みの秘湯を守る会旅館に一人で行って来ました。
そう言えば去年も同じ頃に行ったなぁと過去のブログを探すと、ほとんど同じタイミングで同じ旅館に泊まっていました(笑)
前回は料金が高いと不平を言いつつ新幹線使用でしたが、今回は久しぶりのバス旅行です。
新幹線の三分の一、車の四分の一くらいのコストで済みますし、今回新たにバスならではの楽しみ方を発見をしました。
車窓を楽しむ
福島駅まで5時間近くの長旅。単行本を持参しましたが、窓からの景色が楽しい。車内Wi-Fi完備なのでタブレットのグーグルマップを常時オンにして、「あーここからやっと埼玉」とか、川を渡る度に「あっこれが利根川かぁ」と確認したり(笑)。
この時期は北上するにつれ、東京ではまだ見られない紅葉が徐々に色付いていきます。
海外旅行でよく思いますが、移動という行為も旅の一部ですね。飛行機より電車、電車よりバスでの、より低い移動目線が旅の印象を深くするような気がします。
お土産を楽しむ
5時間近い道中でサービスエリアで二回のトイレ休憩がありました。
1回が20分なので、食事をするには短いですが、トイレ行くだけには長い時間ですので、普段は全く興味の無いお土産売り場を物色します。
そう言えば、ボクが定年前に在籍した国内販売本部では、皆さん国内出張時にいつもお土産を買ってきて部内で配ってくれました。
甘いものを食べなかったボクは実家の両親に都度持って帰ったのですが、これが意外にも(生前の)父と母に大変喜ばれたのを思い出しました。
様々な地域のお土産は、年老いた両親の数少ない楽しみだったようです。
先週も沖縄のお土産として母に黒糖飴を買って帰ったら、それから散歩の度にひとつづつポケットに忍ばせて、公園で「これはどこのお土産だっけ?」と毎回同じ質問をしながら美味しそうに食べてくれます。
堅いものが食べられない母には今回、半熟カレーせんべいという新感触の柔らかいおせんべいを買って帰りました。
仙人おじさん
良く写真で紹介される露天風呂のひとつ。ちょっと長湯した後この年代物の木製ベンチで涼む。そしてまた露天風呂へ。平日の昼間はこの環境を独り占め。
真夜中の露天風呂も勿論独り占め(笑) クマに襲われても自己責任です。
昼間の露天風呂にゆっくり入っていると、同じく連泊中のおじさんがジョイン。「失礼ですが去年もここでご一緒しましたね?」と声を掛けられました。
「あーそうでしたか!ええ、ここの温泉はお湯と景色が大好きなんです」と応じると「そうですね。私もほぼ毎月来ています。」
「あー地元の方ですか?」とのボクの問いに「いいえ、東京からです。」・・・
それからボクが質問しておじさんが答える形で1時間程お湯につかりながらの雑談でした。まるっとまとめると以下の通り。
- 仕事を辞めてからこの3年間、毎月隔週で月曜日から金曜日まで夫婦でお気に入りの温泉宿を泊まり歩いている。→5日間X2週間=10日間/月、年間120日間です。
- 好きな地域は、長野、山形、そして福島。福島はここ奥土湯と、高湯温泉。運転免許証はもう返上しているので、毎回新幹線とバスを利用して気に入った温泉旅館を定期的に回っている。
- 初めの頃は観光地とかも見て回ったが、今は温泉に入っていない時は部屋でひたすら呑んでいる。奥さんもお酒を付き合ってくれる。
とてもとても羨ましい仙人生活ぶりだけど、ひとつクリティカルクエスチョンを・・
「3年間そうやって過ごしてみて、そろそろ飽きないですか?」
「全く飽きませんね。奥さんも楽しんでくれています。」
ときっぱり。
そうか・・・
今奥さんと月2回ペースで旅行を楽しんでいますが、それに加えて暫く2~3泊秘湯の宿に行ってみようかな(ボーロは連れて行けないので残念ながら一人旅となりますが・・)。
福島で作っているピルスナー、ヴァイツェン、エールとどれも極旨。
チェックアウト時に女将さんからクイズの応募はがきを頂き、帰京後同日投函しました!福島はなんと8年連続で日本酒金賞受賞回数日本一らしいです(これがクイズの答え)。
ビールも日本酒も美味い。ボクの(なんちゃって)仙人生活も、環境は整っています。
旅館のバスで福島駅まで送って貰い、新宿行きのバスを待つ間、仙人おじさんに教えて貰った(県の所有ビルと思われる)展望台で動画を見て時間を潰す。
270度ガラス張りの広々としたピカピカな展望台。1時間居て1組の老夫婦が現れただけ。下げ止まらない人口減少にこれら地方の箱ものはどうなってくのかなぁ。勿体ない・・
帰京後、目黒の回転寿司でちょっと焼酎呑んで帰宅。
少し遅れて奥さんが子供食堂のボランティアで残ったおでんを持って帰って来ました。
これをアテにまた日本酒を始める。
何だ、お風呂に温泉の元を入れれば、家でも仙人生活が送れそうです。
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!