タックスマン

散歩コースのひとつである地元の公園に、先週やっと新たな区民会館が出来ました。

一昨年から毎日通勤の際に建築現場を横切り、竣工を心待ちにしていましたが、コロナの影響か半年遅れのオープンとなりました。

多目的ホール3つ、集会スペース4つ、図書サービス、休憩スペース、カフェまである、区民の地域活動、休息の為の総合施設です。カフェと名乗っているけどモーニングの軽食からディナーのサーロインステーキまで本格的です。勿論アルコールもOK(現在コロナ禍で中止)。

こういうことに税金を使ってもらうのは大歓迎です!

平日は空いてるから、定年生活には大いに活用させてもらいたいです。

 

 

 

 

 

まな板の鯉の現役時代

サラリーマンは税金を取られた後の金額で給料が振り込まれるので、現役時代38年間ずーっと思考停止してました。給料明細で見るのも手取り額だけ。

でもこれって良くないですね。税金だけの話ではない。ちゃんと額面と手取りの差の明細を見ていれば、例えば家を新築して住宅ローンを組んだ段階で、もっと早く生命保険とか解約出来ていたはずです。ローン組む時に銀行から強制的に別の生命保険に入らされるしね。

その意味では、当時はあまり金融リテラシーも無かったです。特に今は情弱者は必ず損をする時代ですね。

サラリーマン時代の節税対策

現役時代のボクが、やってたこと

  1. 医療費控除
  2. 住宅ローン控除
  3. ふるさと納税

1はボクが家族分申請するのが一番節税メリットがありましたが、手続きが面倒なので奥さんに纏めて申請してもらっていました。

2は現金でも払えましたが、超低金利でもあったので株に買い下がる時のキャシュポジション確保の為にローンを組みました。結果、筋の悪い投資信託のレバレッジ商品に乗ってしまい数百万円の資金を溶かしてしまいました(泣)

3はまだ手続きが煩雑であった最初の頃は利用していませんでした。あの頃は還元率も高く、勿体ないことをしました。

サラリーマンは、節税出来る範囲が限定されますね。

その上さらに社会保障費になると、もう何一つ逃れる術がない。

日本の労働人口の9割近くはサラリーマンですから、1円でも多くの税金を搾り取りたい国としても絶対見逃さない最大のカモですね。

ビートルズはサラリーマンではなかったけど、タックスマンを歌ったのはその詩が社会風刺と同時に彼等自身の思いの丈だったのではと思います。

やっと退職したのに

以前の複数の記事で書きましたが、退職直後の住民税も健康保険料も痺れる程に高い。特に社会保障費については、無収入になったとたんに全額個人負担となるのはシステムとしても本当に酷いと思います。

ボクの場合これに加えて、昨年逝去した父から相続する(ボクの家が建っている)土地の相続税を払うことに。もう8年も住んでいる場所だったので、全くノーケアでした!

こういうのって都内で代々家(土地)を引き継ぐのは、多くの都民にとってかなり厳しいのでは?どうでしょうか?ボクもこれでライフプランが狂いました(泣)

また、土地に限らず相続税の控除範囲も少なくなってきていますね。少しでもより取れるところから取るという魂胆ですね。

 

これからの日本は・・

若い世代と高齢世代の働き方

もう二十数年間デフレから脱却出来ないのに、増税路線を突き進む日本政府。どういうつもりでしょうか?

当然サラリーマンの給料はこの間全く上がらずに、税金と社会保障費だけはどんどん上がっていきます。いくら我慢強い日本人でも、特に多くの若い世代は違う道を目指すような気がします。

優秀な人材はこれからはどんどん海外に出ていくのでは?また普通の人であっても、ある程度資産運用出来るタネ銭をこつこつ貯めたら、40歳くらいで会社を辞めて、ゆるーいバイトでもしてセミリタイアするケースも増えていくでしょう。

重税感の無いくらいの軽度の労働と20%しか税金をとられない資産運用で、無駄な消費は全くしないで自身の価値観に沿って生きていく人生。これはこれで非常に理解出来る生き方だと思います。

そうなると、ただでさえ細くなっていく働きざかりの労働層がセミリタイアし、さらに消費すら積極的にしなければ、国家としては益々税収は減りますよね。

一方で”一億総活躍”のプロパガンダのもとに、健康寿命が尽きるまで働くことを期待される高齢の方々は、まだまだ頑張って働くのかもしれません。今更生活レベルも急には落とせませんし。

2025年にはサラリーマンの定年が65歳になることもさしたるニュースとならず、もう皆さん雇用延長で最低70歳まで働くことを覚悟されているのですかね?

凄いことです。これで日本も少しの間は安泰ですね!助かります!

カオサンの日本食屋で

もう30年も前のアジア一人旅で。

何とか10日間の休暇を取ってネパールに行く前、トランジットのバンコクのカオサン日本食安食堂。

本棚に置いてあった漫画を一人で読んでいると、バックパッカー4人組が話していました。

もう半年ほどの放浪の旅の最中という長老が、自分がいかに旅慣れていてとことん出費をしないで毎日を過ごしているのかを自慢していました。

バンコクに着いてまだ3日くらいの若い旅人に対し「何、1200円もするホテルに泊まってるの?俺は2万円もあればここで1か月生活出来るぜ。」「日本のサラリーマンなんか哀れだよな。そんなあくせく働かなくても、ここではこれだけの自由を謳歌出来るのに。」とも。

日本であくせく働いていたサラリーマンのボクは、確かにあの時、長期間旅人でいられる生活に強く憧れていました。

でもね。

この長老は、当時タイのバーツに対し圧倒的に強かった日本円を母国通貨として持っていたお陰で月2万円でここで暮らしていけたんです。

それはボク達サラリーマンがあくせく働いて日本経済を支えていたお陰じゃないの??

 

一方で今は日本人はアジアを旅しても昔ほどのお得感は無いのではと思います。

あくせく働いても長らく給料は上がりませんでしたからね。GDPが上がらないというのは相対的に国力が落ちるということです。

今でも似たようなアドバイスが・・

今でもそれなりに影響力のあるユーチューバーやブロガーの人たちも同じようなことを言います。

  • 今は昔と違い低料金のサブスクリプションサービス等のお陰で、生活費を倹約しても豊かな暮らしは出来る。
  • 労働である程度タネ銭を貯めたら、労働者から資本家に移って(=資産運用で)所得税も住民税も社会保障費も最低限に抑えてゆったりと暮らそう。

基本的に正しい選択視の1つだと思います。

思いますが・・(笑)

これもある意味、前述のタイに沈没したあの長老と同じだと思うのです。

「サラリーマンを辞めて消費を極力抑えて生きて行こう!」が日本国民全員の目指す道なら、あなたが今ベタベタとユーチューブやブログに貼っている広告の商品が売れなくなって、あなたの貴重な収入源も途絶えるよ・・・・とね。

労働者をバカにしちゃいけません。この人たちが頑張って何とか世の中にお金を回してくれているお陰で初めてこの素晴らしい日本のインフラにただ乗り出来る人々が暮らせるのですから。

 

ボク?・・ボクはもういいでしょう。今まで十分働いてきたのだから・・

後は無駄な消費は抑えて資産運用以外ではもう稼がず、重税感と無縁な生活を送ります(笑)

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

 

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