
襟裳岬に沿ってエントリー
東京の酷暑を逃れ北海道へ。
先月のどこかへマイルは北海道狙いで何故か沖縄になったけど、今回は第一希望の釧路が大当たり!
何しろ釧路と言えば札幌より5度、東京より10度は涼しいとされ、まさに薄手の長袖シャツで一日中過ごせるので外出しても本当に身体が休まる感じ。

そうそう、思い描いていた北海道のイメージ通り

これもまさに描いていた釧路のイメージ(笑)
まさかの予定変更
初日昼過ぎに釧路空港へ安着。バスで釧路市街入りして先ずは市場で遅い昼食を。
ボタン海老を食べていたら、いきなり喉が詰まる。「えっ!」
「運転免許証忘れた!!」
退職してからこの2年間忘れ物が多いのは仕事で頭を使わなくなったことが理由だとは思います。
でも何を忘れても大事にならない今の生活も全く悪くないものと割り切ってきました。
それに雨が降っていれば傘を忘れる事はないし、車で出かける時に車の鍵は忘れない。財布を忘れてもスマホさえあれば日常の決済は何とかなる。
でも今回の忘れ物はちょっと深刻です。
既に夕方の4時。最後に残しておいた大トロを口に運びながら、ここ1時間くらいでしなければならないことを整理する。
タスク1
先ずはレンタカー会社へ。
「あのーかくかくしかじかで困っているんですが、免許証の写メで何とかして貰えませんか?」
受付対応のお嬢さんも{私も困ります}と言った表情で
「車両をお貸しする前にそもそもそれでは車の運転が出来ないと思われます・・」
あーそうか、ここは日本だった。そりゃ無理だよな(汗)
お嬢さんに非礼を詫びて、丁重に配車をキャンセルして貰う。
タスク2
直ぐに楽天トラベルに連絡、レンタカー契約のキャンセルを依頼。
かろうじて前日キャンセル扱いにして貰いペナルティは30%で済んだ。良かったよー初日から借りていたら全日全額ペナルティとなるところだった。
それから翌日マンツーマンで釧路川カヌーツアーをお願いしていたお店に電話。いろいろ相談したけど、足が無いと辿り着けない場所だと説得される。
「そういう事情でしたら仕方ないですね。キャンセル料は頂きません。お気をつけて旅を続けてください。」と。
そういう事情って・・完全にボクのチョンボだし・・
カヌーガイドさんご自身が携帯電話一つでやられているようなお店です。この季節、2時間足らずで稼げる貴重な現金収入なのに本当に申し訳ない・・
そう思うとカヌー用に持参した上下のウエアが入ったナップサックがとても重く感じられる。
今回の旅で一番楽しみにしていたのになー。
カッパはいいから免許証1枚忘れずに持って来いよ。
タスク3
次は阿寒湖までの足の確保です。流石に阿寒湖のホテルは今からキャンセルは厳しい。
バスターミナルに出向いて1日4便ある路線バスをチェックしていると、「釧路駅発着1日阿寒湖バスツアー」なるものを発見。阿寒湖下車価格の設定もあり、それまでの行程で簡単な観光付きらしい。翌朝発の席がまだ空いていたのでブッキングしました。

釧路で泊まったビジホの建物にバスターミナル事務所があり、とても便利でした
そう言えば、若い頃のアジア旅ではやはりバスターミナル近くで投宿することが多かった。
そう、あの頃の旅は毎日ハプニングの連続だったので、足の確保には特に留意していたのが懐かしい。何しろ会社の休暇期間は決まっていたから、限られた日程で旅を進めなくてはならなかったのです。
それでもツアー旅行には一切興味が無かったのは、こういう道中でのハプニングも旅の楽しみと割り切っていたからでしょう。
今は時間に制限も無いので、こういう想定外も楽しんでしまえば良いのです。

今回は釧路湿原ハイキングもギブアップ。バスの車窓から眺めて自分を満足させる。そう、当日は結果的に大雨だったんです。これで良かったと・・

霧の摩周湖。30年前に来た時も霧だった。

硫黄山の麓。硫黄って本当に黄色いものだと知りました。まるで何かのスイーツのようですが、匂いは本場もんです(笑)

当初から訪問予定の屈斜路湖の砂湯でたまたま20分だけ休憩がありました。砂を掘って湧いてくる温泉で足湯を楽しむ。免許証は忘れても、足ふき用手ぬぐいだけはちゃんと持参していた(笑)
湖畔のホテル
一人旅につき部屋指定なしでブッキング、予想通り阿寒湖ビューにして貰えました。ボクも奥さんも旅行代理店のダイアモンド会員なので、部屋のグレードアップ期待は旅の楽しみの1つです。
ホテルHPより、屋上にある天空スパ。
現実は水着のお嬢さんではなく、浮き輪を持った子供たち多数(笑) 久しぶりの規制無しの夏休みで良かったね。
夕食は久しぶりのバイキングを楽しみました。たまにならアリです。当然ビール飲み放題プランを付けて(笑)
北国の食事
今回の旅行は天候に恵まれませんでしたが、食事はいつでも裏切らないのが北海道のポイントの高いところです。
市場にて

釧路名物の勝手丼。市場のホームページを見たら10%クーポンが付いていて、なお美味しい(笑)

自分で具材を選んでお店の方がどんぶり飯にどんどん乗っけていきます

大トロ・トキシラズ(サーモン)・ホタテ・鯨・ほっき貝・〆鯖・ほっけ・にしん・はまち・えんがわ・ボタン海老
炉端にて

港にある岸壁炉端。炉端って釧路発らしいです。

地元客も多い。相席になった同い年のおじちゃんと話が弾む。釧路は海風で寒いが札幌より雪は少ないので氷都と呼ばれる。スキーよりスケートが人気なんだって。ローカルな話が聞けて楽しい。

シシャモ・鮭ハラス・ホタテ・牡蛎。シシャモは釧路名物。1匹で右の厚岸牡蛎と同じ値段。ふっくらというよりねっとり・・舌で潰せる食感。そうそう払えないけどこれも良い旅の思い出。
釣り小屋にて

レイクロブスター丼。つまるところザリガニ丼のことです(笑) 外来種が阿寒湖に入り込んで駆除の一環としての提供ですが、エビ天ぷら丼と何ら変わらない美味しさ。釣り屋さんなのでワカサギもとてもサクサク美味しい。

食堂も副業でやってます感溢れるチープなビニールテーブルクロス。でも何か小説で出てくるような物語空間。
港酒場にて

最終日。空港へ直行すれば阿寒湖で後4~5時間ゆっくり出来ましたが、最後の晩餐はここで〆る為に釧路市街まで戻ってきました。

ウニの刺身と生サーモン

厚岸牡蛎とつぶ貝。こんな大きなつぶ見たことも無い。

釧路まで来てザンギ食べ忘れた!と思ったら、控え目ながらメニューに発見。愛別産のアスパラガスと一緒に。
旅の最後に市場で花咲ガニとその脇役たちを買い求める。
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!