お幸せに!

フルコースの後のデザートプレート。

残念ですが流石に完食出来ませんでした。

 

今年最後の大仕事(多分)

3か月前に前職の仲間からラインで結婚式の案内がありました。

ギリシャ人のお父さんとドイツ人のお母さんを持つ37歳の好青年。20歳の時にワーキングホリデーで初めて来日、埼玉の老人ホームでボランティア。お年寄りにかわいがられて北島三郎の”与作”や箸の持ち方を教えて貰って日本にハマってしまう。

27歳の時に再来日、インターンとしてドイツ系のウチの会社に入り、2年後には副社長アシスタント、5年後には海外赴任したボクの日本のポジションを引き継ぎ、ボクが退職する時にはなんとボクの上司になっていた(爆笑)・・外資系企業のアルアルかな?

その彼から、主賓のスピーチをしてほしいと頼まれました。念願の日本人パートナーを射止めた様です。

場所は何と開東閣!?本当に出世したんだなぁ・・

スピーチ準備に現役時代を思う

定年退職して既に1年、もう仕事のしがらみも無いのに今までの彼の人生で(多分)1番大切なセレモニーで、ゲスト代表として唯一のスピーチを頼まれた時は、有難いなぁと素直に思いました。

呑気なリタイア生活ですが、絶対に彼と彼女の一大イベントを成功させないといけないと強く思いました。

 

現役時代はプレゼンは得意科目と思われていました。

実際評判は総じて良かったのですが、ボクの場合納得いくプレゼンに仕上げる為にはとてつもなく準備に時間をかける必要がありました。従って現役時代はこれらの機会は極力他人に振って、給料をもらうためには「流石にコレは自分でやらないとなぁ」と言う時だけ自分でやったものです。

全世界の販売店を集めての営業会議や駐在先でのディーラー大会などは自分の言葉とストーリーラインでやりたかったので腕まくりしてやりましたが、一方で社内での多くのプレゼンは政治的なやり取りも多く、事前の根回しを含めて準備に大きなストレスを感じたものです。

時間がたんまりあると前向きになれることも

2週間前に彼とパートナーにお会いして、馴れ初めとか式の段取りとか聞いて、またお二人の雰囲気などを感じて何となくイメージを掴みました。

やはり人生で一番幸せな時なのでしょう。このメモリアルイベントに立ち会えるのは嬉しいし、そのタスクに対するモチベーションも否応なしに高くなります(笑)

これはというエピソード、そして2~3個のユーモアを交えてしかし品を落とさず(←ここ重要)、5~6分以内でスピーチと乾杯の音頭を終わらせる。

ざーっと原稿を作って読んでみると10分強(笑) ここからガリガリと削っていく。そして言葉もリファインしながら、何度もスピーチ練習。

こういう作業は一度作って寝かせて暫くしてまた読み返してみる。

この2週間で20時間くらい時間を使ったでしょうか?仕事ならとっくにクビになっている(非)効率的な作業を堪能しました!

本当におめでとう!

結婚式はゲストの人達に結婚の誓いの承認者になってもらう人前式。心配されていた天気も快晴で、広いお庭で誓いの儀式を終え、フラワーシャワーそして新郎新婦の簡単な挨拶と続き、貸切の開東閣に戻り披露宴。

ドイツにいらっしゃる新郎のご両親及び地元の友人たちはこのコロナ禍ビデオでの参列、本当に便利な世の中になったものです。

ボクも挨拶を無難にこなし、お開きの際には新郎から「本当に麻太郎さんにお願いして良かったです。ビデオに撮ったので、落ち着いたらお話されたことをもう一度聞き直しますね」

本当に大切なことも言ったよ。お幸せにね~

 

4回目の開東閣

Mグループに38年間勤務して、高輪にあるこの岩崎弥太郎別宅に仕事で来たのはたった1回。ブラジルの販社が要人を連れて来た時だけです。

残りの2回は、奥さんが会社で応募して当たった社員用イベント。それぞれ世界的に有名なバイオリニストの葉加瀬太郎と千住真理子のミニコンサート@開東閣でした。

観客は、奥さんの会社社員約20名程。本当にエクスクルーシブな経験でした。

奥さんとは会社の同様の企画で、青山や横浜のブルーノートのジャズコンサートを何度も楽しみました。

大企業に入社すれば、多くのインセンティブが享受出来る良い時代でした。

サラリーマンと福利厚生

開東閣でも結婚式は年間20回程度に制限されていますし、当然条件も厳しいですからなかなかご招待されるチャンスもありません。

今回は奥さんも「開東閣なら私も行くわ」(笑) ・・で、食事も館内外の雰囲気も最高だったとご機嫌でした。

今回はボクの挨拶前に司会者より「開東閣館内で撮影された写真・ビデオのSNSへのアップは厳禁です。」と釘を打たれましたので、館外の一部の写真のみです。本当は美男美女の新郎新婦の野外ファーストダンスもアップしたかったのですが、こんなめでたい日に、モザイクをかけるのは申し訳ないので断念。

時をかける奥さん。何をそんなに急ぐ?

花嫁がお父さんと一緒に登場。

この日の為にディレクターズスーツを買いました。あと何回着る機会があるかなぁ?

お開き間際の静かな広場。都心とは思えない。最後までお天気がもって良かったです。

 

今年最後の大役を終えて帰宅、そして脱力。

「当分何もないし、今年はもうゆっくりするよ。」

「あれっ?今週入院で手術よね?」と奥さん。

・・・・・

そうだ・・肩の手術だった!!

 

それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!

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