昨日学校の帰りに渋谷でマンレイの作品を見てきました。写真家であり画家であり、オブジェを作り、映画も撮りと多才な彼ですが、主たる対象は”女性”です。
バリっとスーツを着て俳優のような顔立ちで、一見芸術家には見えない彼ですが、パリのモンパルナスをこよなく愛し、数多くの女性と結婚し、その都度多くの優秀な作品を残してきました。彼に写真を撮って貰いたい女性は次々とモンパルナスを訪れ、あのカトリーヌドヌーブの写真もありました。
篠山紀信のようなものですね(古い!)
その前には楽しみにしていた古代エジプトのミイラと棺の展示会に行って来ました。
文化村のHPキャラリーより
オランダの博物館から3か月間借りてきたものですが、最初の1か月半は緊急事態宣言でクローズ、その後も今回同様予約制で入場者数を制限しての展示となりました。主催者側の美術館も大赤字だったと思います。物流コストだけでもとんでもない金額でしょう。
でもお陰でゆっくりと見て回ることが出来ました。学校帰りに美術館に立ち寄る1日なんてサラリーマン時代は想像しなかった。歳を重ねるごとに知的好奇心って増幅してくるものでしょうか?
研修の終わりが近づいてきた
4月20日にスタートした厚労省支援制度の日本語講師養成講座も大きな山が越えて後2週間。足の怪我等で5日ほど休みましたが規定出席日数もクリアし、最終試験も先ず大丈夫。ホッとした気持ちとあと残り2週間と少し名残惜しい気持ちが混じります。
会社を退職する前、また海外駐在先から帰任する前の数か月間の、自分の職務を果たし終わり後任者に棚卸しながらノスタルジーに浸るあの感情。
今まで精一杯やってきた感がなければ味わうことが出来ないあの感情です。まさか仕事辞めた後も経験出来るとは思いませんでした。
最終成績考査
61歳で(笑)
ボクがこの学校で一番習得したかったことは、学生に授業を教える目的の実技と座学です。しかし、検定試験対策としての言語に関連する様々な座学もあり、毎月定期テストがあったのですが、今回はその総決算、最終試験で70点以上を取らないと卒業出来ません。最悪レポートを提出すれば卒業させてもらえるとの話もありましたが、この歳で反省文はちょっと恥ずかしい・・・
将来読み返した時の自己満足の為に過去のテスト結果を記しておきます(笑)
日本語学概論 100点
日本語史・日本語教育史 98点
音声学 94点
評価法 91点
日本語文法 92点
文字語彙 96点
教授法 96点
対象言語学 100点
言語習得論 100点
異文化論 96点
まぁ今回も余裕でしょう。でもボクってそんな座学得意だったかな?若い頃と比べて記憶力は著しく低下していますが、今回それ以上に準備に時間かけたのでしょう。若い頃は他に楽しいことはたくさんありますからね!
就職面接・模擬授業
池袋の学校でボク達13人の卒業(予定)者から最大5人まで非常勤講師として雇用してくれるみたいで、先週就活をしてきました!
将来的には、企業の実習生への研修とかそれぞれの国に住んでいる学習者へのオンライン講座とかをやりたいのですが、先ずは王道というかちゃんと言語学校で20人サイズのクラスを持つと後はどんな形での講師にもなれると、学校のキャリアコンサルティングで聞いていたので、取り合えず受けてみました。
模擬授業、そして面接の流れ。
結論を言うと模擬授業は散々でした(泣)
学校理事長(高齢の女性)と同校常勤の日本語講師の二人が海外の生徒役となり、ボクが20分位の簡易授業を演じるのですが、この生徒役の喰い付きが先ず非常に悪い。多分ボクの生徒役への問いかけがまずいんだろう。
模擬授業が終わりフィードバックを二人から受けます。10か所以上のダメ出しを受ける。いちいち当たっているのだけど。・・
「あなた板書の字が汚いのは仕方ないとして、もっと気持ちを入れて丁寧に書きなさい」とか本当に手厳しい。
今まで会社ではちゃんと準備をした時は、先ず失敗は無いサラリーマン人生だったのですが、今回ばかりは本当に酷い模擬授業でした。
もう脱力して本当に帰りたかったのだけど、その後理事長との30分の面接。
「本校を卒業したら、どういうところを就職先として目指していますか?」
「〇✖▲!?」・・・だから今面接受けてるんですけど・・・みたいな感じですが、そこは年長者。全く動じた素振りは見せずにさらっと対応。でもこの質問なーに?
模擬試験前まではしっかり準備してきたし、成功のイメージがしっかり出来ていましたが、フィードバックを受けてみてこれは完全に実力不足だと思いました。既に500時間近くの研修を受けてきたけど、日本語講師ちょっとボクには無理かなぁ・・・
サラリーマン時代を含めこの10年間で一番疲れた1日かもしれません。
新大久保へ寄り道
東急で渋谷へ出たら山手線で池袋の学校へ。
その間、原宿、新宿、高田馬場等個性豊かな駅を通過しますが、4月20日通学開始以降このコロナ禍遊びに途中下車すること事なく真面目な学生でした。
しかし卒業まであと2週間と言うところで、以前より気になっていた新大久保に下校時に行って来ました。
大手と言われる日本語学校はボクの自宅近所や渋谷近辺にはなく、新宿、池袋、日暮里と言った地域に固まっているようです。新大久保もそのひとつ。
たくさんの外国人が住んでいる(=外国人用のレストランも点在=外国人学生の利用先及びバイト先ともなる)ことから、留学生が多く住んでいるのもその理由のひとつです。新宿から一駅なのに家賃も比較的安いようです。
新大久保と言ったら、韓国人街として有名です。焼肉は勿論、韓国風スナック、韓国風スイーツの店が目白押しです。
でも僕は韓国人街とは反対の駅の東口に伸びるイスラム人街へ。イスラム教徒は世界中にいますので、インド、ネパール、トルコ、パキスタン、そしてアフリカと本当に多様性に富んだ外国人街です。
ボクは懐かしのイスラム風炊き込みご飯ビリヤニを食べに、事前に調べておいた店へ。
ビリヤニはシンガポールのホッカー(モールに入っている屋台の集合体)でも良く食べたけど、ボクの思い出はケニヤ。時間の無い昼休みにオフィス近くでよくテイクアウトしたのがポテトサモサ(インド風揚げスナック)とチキン(またはマトン)ビリヤニ。
この東京で気軽に本場のビリヤニが食べられる幸せ。やはり東京は離れられないなぁ。
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!