毎年民間会社の調査で47都道府県の魅力度ランキングが発表されますが、昨年は下位に沈んだ群馬県の知事が、評価基準が曖昧だと反発しました。確か一昨年は栃木県が最下位でボクも「あれっ?」と思ったものです。
麻太郎家も良く行く北軽井沢は実は群馬県だし、そこから足を少し伸ばせば日本を代表する名湯草津温泉もある。栃木県には日光や那須という最強レベルの観光資源もある。
要は「アピールの仕方ですよ」と、この調査会社は言っているのですね。
そこに行くと平井県知事は流石。
昨年の鳥取県は40位。「ちょっと中途半端かな。むしろ最下位の方が宣伝出来て攻めやすい。」
鳥取あれこれ
鳥取駅の地下道で見た広告看板。日本通のトットリー氏(イタリヤ人設定か?)が、「この地は何かが違う」と呟く。
一見自虐ネタと見えるこの看板だけど、他県との差別化を計ろうとしています。マーケティングの基本ですね。
松江から鳥取に向かう際、切符売り場で「1号車は指定席なので2号車の自由席に乗ってください」と言われました。
「えっ?指定席は一杯ですか?」とボク。 2時間近い列車旅ですので、席の確保は必須です。
「いえ・・自由席でも席は十分空いていると思いますので。」
米子から鳥取までは車両ごとボクの貸切となりました。
頑張れスーパーまつかぜ6号!!
その晩鳥取で泊まった旅館で貰った新聞。その名も「日本海新聞」(笑)
高齢化率がもう50%です。地方はどこでも同様の問題を抱えていると思いますが、この新聞の社説では「これにコロナが追い打ちをかけて、米子ー鳥取間の特急は1時間1本から1日1本になってしまった」との嘆きがあり、地方は社会インフラの問題に直面しています。
県庁所在地のある鳥取駅。自動改札機がありません。階段には砂丘の絵が描かれており、「またおいで下さい」との文字が。良い風景です。
先ほどの駅地下の対面にあるエスカレーター。鳥取のエスカレーターの速度は異常に遅いです。
旅行に出る前に動画で見たこのエスカレーターは「何と40秒もかかる」と何か盛った感じで案内されていましたが、実際計ってみると40秒シャープ(笑)。これに慣れると東京の地下鉄は怖くて乗れないでしょう。
駅前のアーケード街。昼のせいか(?)全く人気がありません。
駅前のタクシーに乗り込もうとしたら運転手さんが昼寝をしています。
「運転手さん、この車乗せて貰っていいですか?砂丘にある〇〇っていう海鮮どんぶりやに行きたいんです」
「ああ~店は知らないけどまぁ乗ってください」
因みに鳥取のほとんどのガイドブックに載っている超有名店です。ここは売り切れ御免でわざわざ電話で予約をしてきたので、普段使わないタクシーに乗り込んだ次第です。
でも甘かった・・本当にこの運転手店を知らなかった。どんどん上がっていくメーターにイラッとしながら「ナビは無いんですか?」
「ああ~ありません」
結局砂丘の入り口で降ろして貰い、自力で店を見つける。
そこには臨時休業の張り紙が・・「魚の仕入れが満足に出来なかったので今日は閉めます」・・と
えー!予約しているのに~?!(勿論予約時にボクの携帯電話番号も教えている)・・
雪も降っているし近くのドライブインのレストランで昼ご飯を食べるはめに。
メニューの写真を見ると2400円の海鮮丼と1800円の刺身定食にのってる魚の具が同じような~。
店員さんに違いを聞いたら「ちょっと待ってください」
1分くらいで戻って来て「具は一緒です。但し海鮮丼の方は酢飯になっています!」
・・・鳥取ではどんだけ御酢が高級品なんだ。
もう迷わず刺身定食を注文。黒豆やおからなどビールのアテになる小鉢もついていて満足です。
極めつけがこれ!
昼ご飯食べて早速砂丘へ行くと、入り口過ぎた見晴らしの良い場所に木製の簡易的な足場みたいなものが。英語と中国語が併記されていますが、日本人も外国人もこれってどう理解すれば良いのでしょうか?
ボクも暇人なのでこの疑問を解明すべく電話してみました。金曜日、土曜日、そして東京帰ってきてからも月曜日・・誰も出ませんでした(笑)
やっぱり鳥取県は明らかに何かが他県とは違う(経験が出来ます)!
じゃあお前はどうだと言われれば・・
駅に戻り荷物を取りにコインロッカーへ。駅には無人ライブラリーが。
「これは善意の本です」
都会ではなかなか見られない光景です。いいネ鳥取!
ロッカーのカギを開けると荷物が無い!本当に無い!
近くの張り紙に書いてあるサポートセンターに電話すると直ぐに係の方が来てくださいました。
「ここ開けたら荷物が!荷物が!」
係の人は黙ってボクの前を通り過ぎて隣の施錠してないロッカーを開けて「これじゃないですか?」
「あっ・・れ~」
「たまにいらっしゃるんですよ。荷物入れてとなりの空のロッカーにお金を入れてしまわれる方が。。(あなたの様に)」
お騒がせしました。
それではShanti Shanti! 素晴らしい1日を!